東京タワー の商品レビュー
15年ぶり2回目の読了。 オカンに対する普遍の想いが綴られている。 当時と自分の環境は異なったけど、改めて作者と同じくらいなら年齢になって、重なる部分がある。 自伝的エッセイでとても読みやすい。 リリィフランキーの懐の深さが感じられる良作
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昔、映画を観た時はそれほど感銘を受けなかったので、その程度の物語と思っていたが、全然ボリューム、発信する熱量、心に刺さるフレーズが全然違うので驚きました。 これは映画監督が悪いわけでなく、映画化自体が難しいだろうと思います。朝ドラ並みの連続ドラマなら伝わるかも… 僕とオカンとオト...
昔、映画を観た時はそれほど感銘を受けなかったので、その程度の物語と思っていたが、全然ボリューム、発信する熱量、心に刺さるフレーズが全然違うので驚きました。 これは映画監督が悪いわけでなく、映画化自体が難しいだろうと思います。朝ドラ並みの連続ドラマなら伝わるかも… 僕とオカンとオトンの関係性が、特に年齢を経た今となってはすごく心に響き、自分亡くなった母親に重なり、最後の入院から件は、我慢しきれず滂沱してしまい、電車の中でしたので、恥ずかしかったですが、それを上廻るほどの感情の揺さぶりを感じました。 男にとって母親は特別な存在で、母親を捨てるれるはずもないのに大切にするとすぐにマザコン扱いされる風潮がキライです。 母親も大切にしない男にパートナーとなる女性を真に大切にできるはずもないと思います。 自分自身も後悔ばかりの親孝行でした。
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人間って自分達が思っているよりも遥かに脆い 昨日まで隣で笑っていた人が次の日には居なくなっていたりする 悔しいものでほんとうに失ってからしか気付けない あれだけ嫌いだと思っていたのに、あれだけ毎日顔を合わせるのが嫌だったのに いざ失うとその顔を見れないことが受け入れられず ...
人間って自分達が思っているよりも遥かに脆い 昨日まで隣で笑っていた人が次の日には居なくなっていたりする 悔しいものでほんとうに失ってからしか気付けない あれだけ嫌いだと思っていたのに、あれだけ毎日顔を合わせるのが嫌だったのに いざ失うとその顔を見れないことが受け入れられず いい思い出が自然と脳裏によぎる どうしてあの時にこの感情に気がつけなかったのだろう 何回思ったか分からない 毎日の幸せ、当たり前が当たり前じゃないことに気付かないといけない よく聞く言葉だけどそれを考えさせられる1冊でした
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
胸が苦しい。 自分のオカンじゃないのに、私にとっても大好きなオカンになってしまった。親が子に注ぐ愛情はほんとうに計り知れない。みんなから愛される素敵なオカンだったね。 大学行ったあたりから主人公がプー太郎になっていくのが腹たった。借金もし出してハラハラしたけど無事に返済できてよかった。 私もお母さんが癌で亡くなったから、病院のシーン凄く思い起こされて辛かった。自分が1番しんどいのに、どうして子供のことばっか考えるのか。私も親になったらわかるかなぁ。でも、そんなオカンになりたいなぁ。私のお母さんも素敵な戒名もらいました。 オトンが胃がんになったのも同じで笑った。私のお父さんも胃を切って前より食べられらなくなったけれど、元気にしています。 日に日に小さくなっていくお父さんを、私もちゃんと親孝行しないとなって思った。してもしても親孝行できたって思う日は来ないのかもしれないけれど。
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リリー・フランキーさんの半生を元にした物語 以下、公式のあらすじ -------------------- オカン。ボクの一番大切な人。ボクのために自分の人生を生きた人----。 四歳のときにオトンと別居、筑豊の小さな炭鉱町で、ボクとオカンは一緒に暮らした。やがてボクは上京し、...
リリー・フランキーさんの半生を元にした物語 以下、公式のあらすじ -------------------- オカン。ボクの一番大切な人。ボクのために自分の人生を生きた人----。 四歳のときにオトンと別居、筑豊の小さな炭鉱町で、ボクとオカンは一緒に暮らした。やがてボクは上京し、東京でボロボロの日々。還暦を過ぎたオカンは、ひとりガンと闘っていた。 「東京でまた一緒に住もうか?」。 ボクが一番恐れていたことが、ぐるぐる近づいて来る----。 大切な人との記憶、喪失の悲しみを綴った傑作。 -------------------- リリーさん、ズルいなぁ こんなん読まされたら泣けるに決まってるじゃん 映画とドラマは見た記憶がある でも、小説で読むと詳細がわかって、よりぐっとくるものがある まぁ、子供の頃はともかく、高校に入学したあたりからは親不孝者のような生き方に思えるけれども それでも母親目線ではそうではなかったのだろうなぁとも思える 大学の留年から卒業後のうだうだのあたりは、それまでに輪をかけて酷い生活をしている でも、オカンと東京で暮らす事になってからは何とも言えない気持ちになる もう一回、映画を見てみようかな
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自伝的親子小説。2006年本屋大賞。泣けました。私の親も高齢となり、本書の後半場面とリンクする。心の片隅にあった親への思い、感謝が解き放たれる。共感。涙。2006年に読まなくてよかった。年を重ねた今だからこそ心にささった。感動作。
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オカンがボクにどれだけの愛をもって生きたか、日々目の前の様々な日常の中で感じ、そしてその関係は死んでなお続く。若い時と異なる、終わりに向かっていく人生の葛藤や幸福とは何か、をすごく考えさせられた。今のうちに親孝行したい
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僕のために人生を分けてくれたオカン。僕のためにたくさんのことを投げ打ってくれたオカン。 そんなオカンのために、僕は何ができているだろうか。オカンの人生は幸せだったのだろうか。 息子としての色んな想いや、母への愛情に溢れた、本当に痛々しく、温かい本でした。ありがとうございました。
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オカンって偉大やな。 子どもの頃はいずれこういう大人になるんだろうなと思ってたのに、いざ大人になってみると親の偉大さを実感する。 いつになっても勝てる気がしない。 オカンみたいな子どもの些細な失敗を怒るんじゃなくて笑える大人になりたい。 なれる気がしないけど… ☆3.8
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⚫︎大きくて柔らかくて、暖かかったものがちっちゃくかさついて、ひんやり映る時が来る。それは母親が老いたからでも子供が成長したからでもない。きっとそれは子供のために愛情を吐き出し続けて、風船のようにしぼんでしまった女の人の姿なのだ。 ⚫︎どれだけ親孝行してあげたとしても、いずれきっ...
⚫︎大きくて柔らかくて、暖かかったものがちっちゃくかさついて、ひんやり映る時が来る。それは母親が老いたからでも子供が成長したからでもない。きっとそれは子供のために愛情を吐き出し続けて、風船のようにしぼんでしまった女の人の姿なのだ。 ⚫︎どれだけ親孝行してあげたとしても、いずれきっと後悔するでしょうあぁ。あれもこれもしてあげればよかったと。 ⚫︎みんなすごいなぁ。頑張ってるんだな...。人が母親から生まれる限り、この悲しみから逃れることはできない。人の命に終わりがある限り、この恐怖と向かい合わずにおられないのだから。
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