東京タワー の商品レビュー
ここまで人の死に添ったエッセイを読んだのは初めてだった。だからこそ、星はつけられないと思った。 そしてリリーフランキーさんがこんな人生を送ってきたなんて全く知らなかった。 そこまで実際にこういった人生を歩んできた人がいると思ってなかったけれど、いるんだな。 そしてリリーさんのお母...
ここまで人の死に添ったエッセイを読んだのは初めてだった。だからこそ、星はつけられないと思った。 そしてリリーフランキーさんがこんな人生を送ってきたなんて全く知らなかった。 そこまで実際にこういった人生を歩んできた人がいると思ってなかったけれど、いるんだな。 そしてリリーさんのお母様に対する愛情が強く伝わってきた。芸能人の方が同性の親と仲がいいというエピソードはよく聞くが、ここまで異性の親を愛していることが伝わってくる話は珍しいと感じたし、興味深かった。
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人が、恐怖を感じるのは知らないことに直面した時だという。 ひとりは孤独なようで、実は気楽。一番の恐怖は、 己におこる不幸よりも 大切な人が 傷つくこと 悲しむこと 居なくなること。 煩わしさを感じたり、諍いをおこしている時には思ってもみない 突然訪れる恐怖...
人が、恐怖を感じるのは知らないことに直面した時だという。 ひとりは孤独なようで、実は気楽。一番の恐怖は、 己におこる不幸よりも 大切な人が 傷つくこと 悲しむこと 居なくなること。 煩わしさを感じたり、諍いをおこしている時には思ってもみない 突然訪れる恐怖。 そこにある 小さな、温かな、愛おしさは 永遠ではない。 誰にでもある郷愁と恐怖を共感してみてください。 上質な小説とはいえないが 時折みせる口語がより親近感を抱かせて、 ぐいぐい惹きつけられます。 大切な人に「ありがとう」と今すぐ伝えたくなる作品です。
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32 ずっと読みたくてやっと オカンの優しさが逆に別れる時めちゃくちゃ辛かったり、周りの人の優しさに救われたり、ホッコリするけどちょっと悲しい話やった。 誰でも死ぬもんね、でもそのときがほんまに辛いよね じいじとオカン同じ状況でかなしくなった
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2006年本屋大賞受賞作。 映画も観たことなかったので初見です。 『親の思い子知らず』とは本当によく言ったもので、死ぬ間際にならないと家族って真剣に向き合わないものなのかなと改めて感じた。色んな感情を揺さぶられながらの読了であったが、現代社会の淋しさや悲しさ憤りなど、愛情の与え方...
2006年本屋大賞受賞作。 映画も観たことなかったので初見です。 『親の思い子知らず』とは本当によく言ったもので、死ぬ間際にならないと家族って真剣に向き合わないものなのかなと改めて感じた。色んな感情を揺さぶられながらの読了であったが、現代社会の淋しさや悲しさ憤りなど、愛情の与え方や受け取り方も変わってきてしまっている世の中で、自身にはかなり刺さった作品でした。
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リリーフランキーさんの自伝なんですね。 そうかな?と思いながらもそうじゃないのか?と半信半疑で読み進めた。 主人公のお父さんがリリーさんのよく演じている役に似ている感じがした。 結局オトンてヤクザなんだろか…?なんだろね。 武蔵野の美大に全財産…息子さんがすごい人になったから...
リリーフランキーさんの自伝なんですね。 そうかな?と思いながらもそうじゃないのか?と半信半疑で読み進めた。 主人公のお父さんがリリーさんのよく演じている役に似ている感じがした。 結局オトンてヤクザなんだろか…?なんだろね。 武蔵野の美大に全財産…息子さんがすごい人になったからオカン喜んでるんだろなと。 おでん君の作者さんだとこの前知ったけど、リリーフランキーさんは美大出身だったんだなぁと納得。 オカンの最後は泣いた。周りに人がいたから結構我慢したけど1人で読んでたら号泣だ。 親と子 リリーさん、はちゃめちゃだけどオカンがいたから今のリリーさんがいるんだなぁと思った。そう思うと今までリリーさんの作品や演技もママンキーのおかげで私達も楽しませて貰っているんだという見方に変わった。 子供は親のエゴで生まれてくる 子供は親が楽しむ為に生まれてくる そんな風に囁かれる殺伐とした今の日本だけど、親子ってそれだけじゃないという気持ちになる。 家族というチーム。 羨ましくもあり、大変とも思う。 人間、動物、だなと純粋に感じた。
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今更ながら。傑作でした。一人一人にみんな人生があって、一生懸命頑張ってる、誰のこともバカになんてできないと日頃から思うけど、改めて感じさせてくれる本でした。母の愛は地球を救いますね。
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リリーさんとオカンとの物語。読み進めるにつれてオカンが自分の母親みたいに感じてどんどん大好きになっていく。オカンのために何かしてあげたくなるくらい本当に人柄が良すぎる。勿論、自分の親にも孝行したいし、親に会いたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
リリー・フランキーさんと母親との日々を描いた作品。 本当に涙なしには読めない作品でした。 自分の子供や周りの人のために行動するお母さんの姿を見て、本当に思いやりと母性を兼ね備えた人なんだなと尊敬しました。 生きていく上で、一番大事なことは名誉や地位やお金でなく、大切な人への思いやりを声に出したり行動で示すことだと思いました。 自分の母親はまだ生きているけど、いつ同じ状況になるかわからない。 当たり前の日常が続いているけど、それは決して当たり前でない。 本作を読んだことで、大事なことに改めて気付かされました。 自分はまだ独身だけど、親になったらまた違う感情が芽生えてくるんだろうと思います。 今回読んで終わりでなく、何度も読んで行きたい作品でした。 大切なことを日々忘れないように、生きていきたいと思いました。 今自分が両親の支えがあって生きていることを、胸に刻んで明日からも頑張っていこうと思います。
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良い本だった。オカンが本当に母親だと思う。息子が留年したフリーターになったら文句言っちゃいそうだけどな。こんなオカンだから、亡くなった時みんなに惜しまれるんだろうな。憧れるけど、私は無理だ。
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オカンの人柄には心底惹かれた。特別な個性のないごく田舎の普通のお母さんである。しかしとにかく芯が強く、息子を慈しみ育んだ。箸の持ち方を直すよりも、よその家での食事の席で漬物から食べることを咎めた(他に食べる物がないという態度に映る)場面では高い人徳を感じた。苦労人であっても悲壮感...
オカンの人柄には心底惹かれた。特別な個性のないごく田舎の普通のお母さんである。しかしとにかく芯が強く、息子を慈しみ育んだ。箸の持ち方を直すよりも、よその家での食事の席で漬物から食べることを咎めた(他に食べる物がないという態度に映る)場面では高い人徳を感じた。苦労人であっても悲壮感は決して漂わず、逆にユーモアにあふれていた。 しかしこの物語の立役者は何といってもオトンだと思う。粗暴で自己中心的で首尾一貫して気まぐれだが、離れて暮らしても女のところにいても、オカンと息子のことを忘れ去ることはなかった。オカンの最期も看取った。都合のいい身分だとは思うが、どうしても憎めないキャラクターだ。
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