正義のミカタ の商品レビュー
何か懐かしい感じもするし、それでいて少し胸がチクリとする正しい事と幸せは何が違うのだろうと思いました。
Posted by
本多さんの本が文庫化されていたので即買い♪ 高校時代いじめられっ子だった主人公が、大学で『正義の味方研究会』なる団体に入部することに。 尊敬する先輩の思想に飲み込まれていく主人公の葛藤とかが、すごく読み応えがある。でも、最後研究会をやめてしまう。そこでなくともできることが分かった...
本多さんの本が文庫化されていたので即買い♪ 高校時代いじめられっ子だった主人公が、大学で『正義の味方研究会』なる団体に入部することに。 尊敬する先輩の思想に飲み込まれていく主人公の葛藤とかが、すごく読み応えがある。でも、最後研究会をやめてしまう。そこでなくともできることが分かったから。 最後の部長のシーンが一番残念だったかな。何だ、結局そういうことかよ。。みたいな。 どちらかというと、『MISSING』とか『MOMENT』みたいな雰囲気の作品のほうが好きかな。
Posted by
色々と考えさせられる作品。「正義」は語る人間によって色も姿も変える。前半の小気味よいテンポと、中盤の展開は面白かったけれど、終盤は少し表現がはしょられた感じ。
Posted by
間違っていなければ、正しいのか? 「力」を持つものが、「正しいこと」をできるのか? 「自分は正しいことをしている」と言ってしまってよいのか? 軽く読み終えた。でも、分かっていない気がする。もう一度読まないといけない気がする。 読み終えて裏表紙を見て、「MOMENT」の作者だと...
間違っていなければ、正しいのか? 「力」を持つものが、「正しいこと」をできるのか? 「自分は正しいことをしている」と言ってしまってよいのか? 軽く読み終えた。でも、分かっていない気がする。もう一度読まないといけない気がする。 読み終えて裏表紙を見て、「MOMENT」の作者だと知った。確かに、読書中の感触が似ていた。
Posted by
正義とは何か。 僕が印象に残った部分は、「ルールは正義ではない」という法学部の先輩のセリフ。 確かに、ルールを守りさえすれば、強い者が弱い物を痛めつけたり、多数派が少数派を抑えこんだりすることが正当化されるとは思えない。 正義の味方、という響きもなんとなく格好良く思えるのだが...
正義とは何か。 僕が印象に残った部分は、「ルールは正義ではない」という法学部の先輩のセリフ。 確かに、ルールを守りさえすれば、強い者が弱い物を痛めつけたり、多数派が少数派を抑えこんだりすることが正当化されるとは思えない。 正義の味方、という響きもなんとなく格好良く思えるのだが、その枠の中にいることで自らの行いがなんでもかんでも正当化されるような錯覚を犯しかねない。 例を挙げれば、アンパンマンやウルトラマン、仮面ライダー達は本当に正義の体現者なのか。 形式的な枠組みに囚われず、その実体に目を向ければ、必ずしもそうとは言えない場合があるのは明白である。 100回に1回不正義をしたとしても、99回は正義を実現できる。だから、正義の味方であることに意味がある。 と主張するかもしれない。 確かに効率やコストを考えれば、その主張は正しい。 しかしながら、そのうちの1回に取り返しのつかないこと、があったときに、その取り返しのつかないことの被害者の気持ちになって考えたときに、それまでの99回の正義が、その人にとってどんな意味があるのだろう。 まったくもってナンセンスなのである。 むしろ、正義という名のもとに力を振りかざす人々は、99回の正義で1回の不正義を正当化しがちであることを考えれば、「正義の味方」という枠から自ら抜け出て、自己反省の場に主体的に身をおいた主人公、亮太くんはその点で特筆に値するだろう。 合わせて読みたい。 青春小説として・・・伊坂幸太郎『砂漠』
Posted by
すごく面白かったのに、レビューを書かずに放置していました。買ってきたその日に読み終わったのにwwwwww うんと、強烈な「いじめられっ子」が一念発起して、高校時代のクラスメートが絶対に行かない大学に入って、人生変えるぞ!でもひっそりと生きていくぞ!みたいな決意をみなぎらせていた時...
すごく面白かったのに、レビューを書かずに放置していました。買ってきたその日に読み終わったのにwwwwww うんと、強烈な「いじめられっ子」が一念発起して、高校時代のクラスメートが絶対に行かない大学に入って、人生変えるぞ!でもひっそりと生きていくぞ!みたいな決意をみなぎらせていた時、高校時代にいじめていた奴が同じ大学に現れてしまう。またカツアゲの日々が始まるのか、また大学でもいじめられるのか…と思っていた時に、ボクシングでインターハイ三連覇した奴が助けてくれる。そいつに連れて行かれ、向かった部室は「正義の味方研究部」だった。なぜかそのいじめられっ子も強制的に入部させられるんだけれど、その研究部は、学内で起きたさまざまな事件を「正義の味方」視点でさばいていく…というお話。 設定も面白いし、ぐいぐい読ませてくれるし、いじめられっ子のいじめられ具合もリアルな感じだし、ラストまで突っ走ってくれたし、とても楽しかった。主人公が、少しずつ強くなっていくのも、インターハイ三連覇のボクサーと友達になっていくのも楽しい。途中も主人公が悪の道に引っ張られやしないかとヒヤヒヤ。ラストも「弱者ならではの決意」がまたすがすがしい。
Posted by
筋金入りのいじめられっ子だった亮太が、大学で正義の味方研究部に入部する。 正義のあり方は人それぞれ。心機一転の学生生活モノと思いきや、弱者の話が出てきたり時事ネタも出てきたりで楽しめた。 高校大学の環境とかが自分と違いすぎて、どこか違和感が残った。
Posted by
ありきたりな大学生活の青春ストーリーじゃないとこがイイ!! 前半は読みやすくてあまり何も考えずスラスラ読めるけど、油断してると後半かなり深く考えさせられる…。 周りに同調して正義のヒーロー気取ってれば、気持ちいいし楽チンなのに、亮太はそれをしない。自分なりの正義の形を見つけて、貫...
ありきたりな大学生活の青春ストーリーじゃないとこがイイ!! 前半は読みやすくてあまり何も考えずスラスラ読めるけど、油断してると後半かなり深く考えさせられる…。 周りに同調して正義のヒーロー気取ってれば、気持ちいいし楽チンなのに、亮太はそれをしない。自分なりの正義の形を見つけて、貫く。自分にはできないけどそんな亮太が格好よかった。 間先輩の考え方も間違いではないんだろうと思う。最初の方は何て格好いいんた、先輩!とすら思ってしまった…
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生粋のいじめられっこだった主人公が、いじめられすぎたおかげで、鍛えられた動体視力と避けるスピードから、大学で、「正義の味方研究会」にスカウトされ、大学の正義の味方として活動する話。 ちょっとバカみたいな設定と、登場人物の人間くささが好み。 主人公は、少しづつ、正義の味方として成長していきながら、正義って何なのか。何が正しくて、何が正しくないのか、という疑問にぶつかっていく。 正義は、それを行う側にとっては正義だけど、受ける側にとっての正義かどうかはわからない。それが正しいとは、ほんとは誰も決められない。そこで何をするのか?何を選ぶのか? 楽しく読みながらも、最後にはいろいろ考えさせられる本でした。
Posted by
正義。この言葉の意味をきちんと定義できる人はこの世にはいないのではないか。正義とはなにか。それは相対的な意味でしか語れず、絶対的な意味で語ることは出来ない。この本はそんな主張をストーリーの中に織り込んで訴えてくる。メッセージ性と読み易さを両立した良い本だと思います。
Posted by