空色勾玉 の商品レビュー
弥生時代
がっかりです。 作者は古事記や日本書紀など平安時代、奈良時代の読み物に精通していて、 これはその頃の文化風習が色濃く、 衣装や髪型こそ弥生時代初期の物ですが、采女や祭司の仕方、建物は全く平安時代です。 ただし表現力は作者がスケッチのように、文章で見たままを表現する練習をし...
がっかりです。 作者は古事記や日本書紀など平安時代、奈良時代の読み物に精通していて、 これはその頃の文化風習が色濃く、 衣装や髪型こそ弥生時代初期の物ですが、采女や祭司の仕方、建物は全く平安時代です。 ただし表現力は作者がスケッチのように、文章で見たままを表現する練習をしていただけあって、秀逸です。 解説が何もかも中国、韓国から伝来したと書いていましたが、全くでたらめなのは遺跡を見たら明らかです。たとえ良い作品でもこんな解説では作品が台無しです。
ほんよみ
空色勾玉を持つ水の乙女狭也(闇)と大蛇の剣を守る風の若子稚羽矢(輝)の物語。敵対する輝と闇,輝は善,闇は悪ではない複雑な構造。黄泉行きや,不死を捨て去る事から,稚羽矢の狭也への気持ちは本物と感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
神様〈輝〉と人間〈闇〉が暮らす豊葦原が舞台となり古事記とか日本書紀とかがベースになる物語。不死の輝勢力と死んでも記憶を継承していく闇勢力の戦いの中で、闇の狭也と輝の稚羽矢が出会い、物語を紡いでいく。私が日本神話に明るくないため、「結局水の乙女って?」など疑問が残る部分はあるものの、それでも充分以上に楽しめた。内容が盛り沢山すぎて粗筋も書ききれない。とにかく続編は絶対読む!そして奈津女一家が黄泉の国で再会出来ていることを願うばかり。
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子どもの時から大好きな勾玉シリーズ。魅力的な登場人物と先の読めないストーリー。荻原さんの描かれる物語は、淡々とした筆致でいて、いつの間にか物語の世界に入り込んでしまう、本の魔力に満ちています。
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八咫烏シリーズの阿部千里さんとの対談で知り読んでみた。 日本神話を元にした日本のファンタジー⭐︎ また新しい世界を発見できた!
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昔無我夢中で読み耽った大好きなシリーズ。もう一度あの世界に浸りたくて手に取りました。 舞台は輝の大卸神の御子と闇の氏族が争う戦乱の世。義両親と暮らす元戦争孤児の少女、狭也は小さい頃から何度も見る同じ悪夢に悩まされつつも、平和な生活を送っていました。しかし祭りの楽団を名乗る謎の5...
昔無我夢中で読み耽った大好きなシリーズ。もう一度あの世界に浸りたくて手に取りました。 舞台は輝の大卸神の御子と闇の氏族が争う戦乱の世。義両親と暮らす元戦争孤児の少女、狭也は小さい頃から何度も見る同じ悪夢に悩まされつつも、平和な生活を送っていました。しかし祭りの楽団を名乗る謎の5人組との出会い、物語は急変。 鳥のような不思議な少年、鳥彦や宮殿の奥深くに幽閉される謎の人物、稚羽矢など、様々な出会いと別れから次第に輝と闇の闘いに巻き込まれていく、名作ファンタジー。 小さい頃は主人公たちの冒険の行方にワクワクして読んでいましたが、大人になると物語を通して繰り返される「自分は何者なのか?」「なぜ闘うのか?」という問いが際立って感じ、とても深い作品だと感じました。 時間を忘れ、無我夢中でページを繰る素敵な時間を過ごせます。 古事記をベースにした作品のため、古事記の知識があるとより楽しめます。 古事記が好きな方、ファンタジー好きの方にぜひ。何度でも楽しみたい作品です。
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RDGと西の善き魔女を辿り原点にやって来ました 神話世界のお話です。主人公の女の子の牽引力と行動力がすさまじいです。ここまで壮大なことをしておきながら、最後は一人の女の子の話に戻って来る手際がすごいなと思いながら読み終えました。 けど、現代の神社の存在はなんなんだ…?と思った...
RDGと西の善き魔女を辿り原点にやって来ました 神話世界のお話です。主人公の女の子の牽引力と行動力がすさまじいです。ここまで壮大なことをしておきながら、最後は一人の女の子の話に戻って来る手際がすごいなと思いながら読み終えました。 けど、現代の神社の存在はなんなんだ…?と思ったわたしは、日本の神話の知識が足りてないんでしょう。こちらも知りたくなりました。
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小学生の時に読んで、どハマリした小説。 自分が住んでいるこの日本で、古代に本当にこんなことがあったら…とロマンを感じていた。 大人になった今でもこの小説を読んだ当時のドキドキやワクワクを鮮明に覚えている
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記紀神話を題材にした大きな世界観に圧倒される思いがする。 照日王、月代王の姉弟神の総べる輝(かぐ)の国。 すべて文明の光の下に置かれ、整然としたところである。 一方、すべての命と水が帰っていく闇(くら)の国は、女神が治めている。 「父神」は、二つの国の中間にある豊橋原の郷に、二...
記紀神話を題材にした大きな世界観に圧倒される思いがする。 照日王、月代王の姉弟神の総べる輝(かぐ)の国。 すべて文明の光の下に置かれ、整然としたところである。 一方、すべての命と水が帰っていく闇(くら)の国は、女神が治めている。 「父神」は、二つの国の中間にある豊橋原の郷に、二人の御子を遣わし、女神との間に生まれた八百万の神々を殺し、統治下に置こうとする。 そんな中に巻き込まれていくのが本作の主人公、狭也だ。 闇の氏族で、水の乙女として闇の女神に仕える出自を知らないまま豊葦原で育ち、嬥歌の夜、真実を知る。 その晩、遠征に来ていた月代王に見初められ、狭也は采女として宮中に召し出される。 宮中で、彼女は水の乙女とは、神器である大蛇の剣を鎮める役割であると知ることになる。 そして、二神にとって「できそこないの弟」として幽閉されていた稚羽矢を連れて宮中を脱出し、闇の氏族と合流し、やがて戦乱が起こっていく。 主人公の狭也がいい。 年齢相応に、直情的に行動する。 その感情のなんとみずみずしいことか。 そして彼女は失敗し、自分の浅慮を悔やみながら成長していく。 稚羽矢とのつながりを何度も見失いかけるが、その都度、必死に再び結びなおそうと立ち上がる。 悩みながらも進んでいく彼女の強さにいつのまにか捕らえられている。 狭也と関わることにより、稚羽矢にも大きな変化が起こる。 不死であり、人間的な感覚や感情を持っていない稚羽矢が、人間のように成長し、やがて死ぬ身となることを自ら選んだのも説得力があった。 面白いのは、記紀ではイザナミが恐ろしいものとして扱われているのに、この物語ではむしろすべてを抱きとめる包容力と慈悲を体現する存在として出てくるところ。 闇の氏族の語り部、岩姫と並んで、忘れがたいキャラクターだ。
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日本神話を素材にした物語ということで、今までこのような本は手にしたことがなかったが面白かった。不思議な世界に入り込みその世界を体感しているように感じる物語だった。登場人物にあまり感情移入出来なかったのが個人的には残念。生き続ける、もしくは死を得る、僕は前者を選ぶけどどちらが幸せな...
日本神話を素材にした物語ということで、今までこのような本は手にしたことがなかったが面白かった。不思議な世界に入り込みその世界を体感しているように感じる物語だった。登場人物にあまり感情移入出来なかったのが個人的には残念。生き続ける、もしくは死を得る、僕は前者を選ぶけどどちらが幸せなんだろう?
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