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反哲学入門 の商品レビュー

4.1

91件のお客様レビュー

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2015/05/17

哲学が対象にしているものは何なのか、西洋哲学が日本で受け入れ難いのはなぜなのか、とても分かりやすく書かれていました。

Posted byブクログ

2015/02/17

読み終わるのに一か月はかかったけど、ニーチェからハイデガーにかけての章は全く知識が無くともスラスラと読めた。もう一回じっくりと読んでみる価値はあると思った。

Posted byブクログ

2015/01/31

"哲学のわかりにくさ"ついて、こんなにわかりやすく説明してくれる木田元さん。一流の哲学者にわかりにくいのは当然だと言われると、哲学が随分と近くなる。

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2014/12/10

帯にある「哲学はわからなくて当り前!」だから、この本も分からない。いや、この本は反哲学の本だからわかりやすく書かれているはず。解説で三浦雅士さんは本書のことをべたぼめされています。確かに前半はおもしろかったしわかりやすかったと思います。ソクラテス、プラトン、アリストテレスの関係は...

帯にある「哲学はわからなくて当り前!」だから、この本も分からない。いや、この本は反哲学の本だからわかりやすく書かれているはず。解説で三浦雅士さんは本書のことをべたぼめされています。確かに前半はおもしろかったしわかりやすかったと思います。ソクラテス、プラトン、アリストテレスの関係はなんとなくわかってきたし、アウグスティヌスあたりまではなんとなくついていっていたと思うのですが、デカルトに入ったあたりから置いてきぼりをくらいました。カント・ヘーゲルあたりはさっぱり。ニーチェの人間像についてはおもしろそうなエピソード(兄妹の関係とか、梅毒のこととか、コジマ・ワーグナーの名が出てくることとか)もあって少しは残っていますが、その思想がふに落ちるには至っていません。そして、ハイデガーになると、ナチスに加担して、師匠のフッサールを見殺し?にしたようないやなやつだったということくらいしか頭には残っていないのです。なんとか、自然に対するものの見方が、プラトンの前後で大きく違うということ、ニーチェから後でまたそれが変わってきたということ、そして日本人の考え方と西洋とでは大きく違うということがわかったように思います。私の勘違いもあるかも知れませんが。さて、このあたりの話、最近読み始めた今西錦司先生の自然学の本とも絡んできてまたまた読書のおもしろさを感じています。

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2014/12/02

哲学の流れと哲学の転換がとてもわかりやすくまとめられている、とても面白い哲学書。 中島義道さんが「カントが神を半殺しにし、ニーチェがとどめを刺した」といった意味の一端が理解できた。 神を戴いていた「哲学」と、神の概念から離れ人が人のみで自立することを示した「反哲学」。この分岐点を...

哲学の流れと哲学の転換がとてもわかりやすくまとめられている、とても面白い哲学書。 中島義道さんが「カントが神を半殺しにし、ニーチェがとどめを刺した」といった意味の一端が理解できた。 神を戴いていた「哲学」と、神の概念から離れ人が人のみで自立することを示した「反哲学」。この分岐点を視点に据えることで、今まで理解できなかった西洋哲学の姿が朧げながらに見えた気がした。

Posted byブクログ

2014/04/12
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難解と思いきやスラスラ読めた。哲学の「思想史」を大まかに理解できるし、それが世の中にどのような影響を与えたのかも知ることも出来る。哲学者の著書を読んだ後に、もう一度じっくり読みたい。

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2014/04/27
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西洋哲学史を1から勉強したいと思って読んだ。古代ギリシャの自然観、キリスト教の影響とそこからの脱却、反哲学の誕生の流れが明快。 仕事上(あるいは現代に生きる者として)、科学的に世界を見ることが常識的になっているが 各時代の思想の変遷を学ぶことで、現在の常識自体にどれだけ意味があるのか。 そしてそんな既存の枠組から一歩出たところから世界を見た先人の偉大さ。 そんなことを考えた。 ただし1回読んで全てを理解できるほど単純ではないので、反復が必要。

Posted byブクログ

2014/01/27

『○○入門』ってのばかり読んでますが、 門から入っては迷い、入っては迷いの繰り返しでございます。 「反哲学」というのはニーチェ以降のことなんですね。 それなら納得でした。 その話は全6章中、5章から登場しますので、 全体の2/3はそれ以前の哲学の歴史のお話でした。 トリビアが...

『○○入門』ってのばかり読んでますが、 門から入っては迷い、入っては迷いの繰り返しでございます。 「反哲学」というのはニーチェ以降のことなんですね。 それなら納得でした。 その話は全6章中、5章から登場しますので、 全体の2/3はそれ以前の哲学の歴史のお話でした。 トリビアがいっぱい出て来るのはいいんですが、 その分、話の筋が分かりにくくなってました。 僕みたいな素人には、もうちょっと掻い摘んで要点をまとめてもらった方が 分かりやすかったですかね。 日本人が感じる西洋文明への違和感の一因とか、 哲学史全体の流れは良く分かりました。

Posted byブクログ

2014/01/14
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【「自然(フュシス)と制作(ポイエーシス)】p92 「超自然的原理」を立て、それを参照にしながら自然を見ようとする「超自然的思考様式」や、それによって基礎づけられる「制作的存在論」と、自然を死せる物質と見る「物質的自然観」とは密接に連動しており、これが以後の西洋の文化形成の方向を決定していくのです。p95 プラトンのもとでは「イデア」が、アリストテレスのもとでは「純粋形相」が、キリスト教神学においては世界を創造した「人格神」が果たしていた超自然的原理の役割、つまりなにが存在しなにが存在しないかを決定する役割を、デカルトのもとでは「人間理性」が果たすのです。p160 【カント哲学の体系】p185 カントは、理性そのものの自己批判によって、理性の純粋な―経験にいっさい頼らない―認識にも、それが有効に成り立つ場面―つまり幾何学・数論・理論物理学―と、もはやそれが有効に成り立たない場面―神学や形而上学―とがあることを明らかにしました。 『純粋理性批判』という表題も、理性のおこなう純粋な認識の有効・無効の範囲を批判的に画定するという意味なのです。 【ニーチェによる「価値」の定義】p234 「<価値>という目安は、生成の内部での生の相対的持続という複雑な機構にかかわる確保と高揚の条件となる目安である」p234 【「芸術」に関して】p240 ニーチェ「芸術は溌剌と花開く肉体性が形象や願望の世界へと溢れ出、流れ出ることだ」 <叡智(ト・ソフォン)>との調和がそれへの<欲求(オレクシス)>、それへの<愛(エロス)>に変わり、<叡智を愛すること(フイレイン・ソフォン)>が<愛知=哲学(フィロソフィア)>に変わってしまいます。プラトンによって準備された知のこの欲求・探求がアリストテレスによって、「(存在者であるそのかぎりでの)存在者とはなにか(テイ・ト・オン)」という問い、つまりは「存在とはなにか(テイス・ヘー・ウーシア)」という問いに定式化されたのです。ハイデガーは、このプラトン/アリストテレスの<哲学(フィロソフィア)>をギリシア的思索という「偉大な始まりの終焉」と見ています。p284

Posted byブクログ

2013/12/04

① 1ソクラテス・プラトンからヘーゲル【超自然的思考 超自然的原理を設定して、それを参照にして自然を見る】2ソクラテス以前【自然的思考 自然に囲まれて生き、その中で考える思考】3ニーチェ以降 【2を復権、反哲学、哲学を批判し、解体しようと企てる】

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