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1950年のバックトス の商品レビュー

3.6

33件のお客様レビュー

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2020/09/02

久々の小説で、短編集。読みやすかった。 特に「洒落小町」「1950年のバックトス」「林檎の香」「ほたてステーキと鰻」は好きだ。 「洒落小町」ちょっと考えないとわからないダジャレ。それを言うのは妻の方。夫は鈍感でダジャレだということに気が付かない絶妙なバランス感。夫婦にはこのバラン...

久々の小説で、短編集。読みやすかった。 特に「洒落小町」「1950年のバックトス」「林檎の香」「ほたてステーキと鰻」は好きだ。 「洒落小町」ちょっと考えないとわからないダジャレ。それを言うのは妻の方。夫は鈍感でダジャレだということに気が付かない絶妙なバランス感。夫婦にはこのバランスが大事。結婚して10年くらい経つ夫婦におすすめだ。 「1950年のバックトス」孫の野球姿を見て、1950年にプロ野球選手として働いていたことを思い出す。それは祖母。孫たちのプレーを見て自身の同僚と重なる選手がいる。そして再会…。昔にも女子プロは短期間ながらあったそうだ。 「林檎の香」声の仕事をしている美香は、ナビの仕事を勝ち取る。そこで出会う守口といい感じに…なるやらならないやら。ナビは幸せへの導きなのか。 「ほたてステーキと鰻」大学生になった娘が独立し、寂しがる母。少し前に亡くした親友。ほたてステーキと鰻のくだりは読んでみるとちょっとしたあるあるだが、そこに友と友のつながり、母と娘とのつながりが見える。

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2020/04/12
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北村薫さんの短篇集。 「月の砂漠をさばさばと」「ひとがた流し」の後日談 「ほたてステーキと鰻」が目的で手にとった。 大学生の娘と二人で暮らす私は 牧子の今に自分を重ねて読んだ。 娘の成長は嬉しい、手が離れてとても嬉しい。 けれど寂しい。 私は今をもっと楽しめる、そうわかっていても ちょっと寂しい。

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2019/09/21

北村氏には珍しくショートショート的な小編も含む短編集。 意図が理解できないもの、怖いもの、しっとり意味深なものなど作風は様々ですが、表題作が一番良かった。

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2018/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さきちゃんの続きの話『ほたてステーキと鰻』目当てに読んだ。 『ひとがた流し』から一年後の話。 直後よりもこの位の時期の方が大切な友のことを色々思い出してしまうもの。 大学生になったさきちゃんも忙しいみたいでなかなか逢えないし。 牧子さんの寂しさが身に染みる。 私も今は娘達に振り回されている日々を送っているけれど、いずれこうなる。寂しいな。 私にもため息ばかりの味気ない日々が近い将来くるのだろう。 けれど、世の中は夜と昼があり、曇りと晴れがある。 牧子さんのように一日一日をしっかり過ごしていきたい。 何かを得ることもあるだろうし。 「年をとるというのは、他人のこと。自分は結局、幾つになっても年を越えた《自分》なのだ」 牧子さんと同じく50歳という数字が間近に見えてきた私。 牧子さんのように達観できるといいのだけれど。

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2016/09/23

北村薫さんの魅力がちりばめられた短編集。 怖い話から泣ける話まで色とりどり。鮮やかな1冊です。 逆に言えばまとまりに欠けている感はあり、3ヶ月前に紙魚家を読んだ時にも感じた事ではありますが、ううむ、そろそろ長編読みたいなあというのが率直な感想です。 どちらかといえば、ちょっとぞ...

北村薫さんの魅力がちりばめられた短編集。 怖い話から泣ける話まで色とりどり。鮮やかな1冊です。 逆に言えばまとまりに欠けている感はあり、3ヶ月前に紙魚家を読んだ時にも感じた事ではありますが、ううむ、そろそろ長編読みたいなあというのが率直な感想です。 どちらかといえば、ちょっとぞくりとする話が多めかと。冒頭の「百物語」にはぞくぞくさせられましたし、からっとしているけどやっぱり怖い「万華鏡」も秀逸。だけど一番のお気に入りは表題作で、やっぱり当方、こういうベッタベタな感動モノが大好きみたいです。 あと、特筆すべきは巻末の桜庭一樹氏の解説。「北村薫の短編からは、真夜中の匂いがする」なんて、小粋な表現じゃありませんか!

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2015/08/12

ショートショート集。 北村薫を読むのは何年ぶりだろう。 駄洒落とささやかな日常、美しいことばたち、触れ合う心の機微。 一気に北村薫の世界に帰ってきた。

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2014/11/02

北村薫の1950年のバックトスを読みました。 23の短編・ショートショートが収録されています。 ジャンルもさまざまで、怖いもの、ほっこりとさせるもの、心温まるもの、いろいろでした。 気に入ったのは洒落小町という短編でした。 出版社に勤める一児の母の奈津子はダジャレを思いつくと...

北村薫の1950年のバックトスを読みました。 23の短編・ショートショートが収録されています。 ジャンルもさまざまで、怖いもの、ほっこりとさせるもの、心温まるもの、いろいろでした。 気に入ったのは洒落小町という短編でした。 出版社に勤める一児の母の奈津子はダジャレを思いつくと話さずにはいられないという性格です。 役所に勤める夫と息子は一緒にいる時間も長いのに、時間に追われて仕事をしている自分は子供との時間もなかなか取れません。 そんな奈津子の生活が暖かく描かれています。

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2014/09/20

【本の内容】 「野球って、こうやって、誰かと誰かを結び付けてくれるものなんだね」 忘れがたい面影とともに、あのときの私がよみがえる…。 大切に抱えていた想いが、時空を超えて解き放たれるとき―。 男と女、友と友、親と子を、人と人をつなぐ人生の一瞬。 秘めた想いは、今も胸を熱...

【本の内容】 「野球って、こうやって、誰かと誰かを結び付けてくれるものなんだね」 忘れがたい面影とともに、あのときの私がよみがえる…。 大切に抱えていた想いが、時空を超えて解き放たれるとき―。 男と女、友と友、親と子を、人と人をつなぐ人生の一瞬。 秘めた想いは、今も胸を熱くする。 過ぎて返らぬ思い出は、いつも私のうちに生きている。 謎に満ちた心の軌跡をこまやかに辿る短編集。 [ 目次 ] [ POP ] 眠りたくない女が語る奇妙な「百物語」、夏に死んだ男から年賀状が届く「雁の便り」など、日常がゆらりと形を変える不思議な話。 少年野球の試合を見ていた老女がグラウンドにある面影を発見する表題作、50代の女性が巣立つ娘と亡き友を思う「ほたてステーキと鰻」など、時と人をめぐる話。 短いけれど記憶に残る物語を23編収める。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2014/07/26

「ひとがた流し」その後が収められた短編集。いろんなところに書かれたものをまとめたものだけにまとまりがない。表題作は素敵でした。

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2014/03/03

表紙にある通り23の短編が収録されている。 http://www.horizon-t.net/?p=1173

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