乙嫁語り(2) の商品レビュー

4.4

117件のお客様レビュー

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2011/11/09

一巻から仄めかされていた一番大きな話であろうアミルの親族の話が終わる。期待していたよりはさっと終わったが、村ぐるみで戦う暖かさや、戦いに対する村人たちの考え方、兄の気持ち、カルルクの男気と色々なものが短い中に詰まっており大変読み応えがある仕上がりとなっていた。そこから「嫁心」の話...

一巻から仄めかされていた一番大きな話であろうアミルの親族の話が終わる。期待していたよりはさっと終わったが、村ぐるみで戦う暖かさや、戦いに対する村人たちの考え方、兄の気持ち、カルルクの男気と色々なものが短い中に詰まっており大変読み応えがある仕上がりとなっていた。そこから「嫁心」の話に続けるのもまたレベルの高い構成であるように思う。「擽り合い」の後で親のシーンがわずかに挿入されているところの示唆的な演出にも光るものを感じる。 そして嫁入り道具のため刺繍の練習をしていく「布支度」の文化を描き出す回に関してはその書き込みの圧倒的な緻密さが刺繍の魅力を大きく引き出しており、必見の出来栄えであった。 新キャラであるパリヤのアミルとの絡み方も非常に魅力的。

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2011/07/22

いきいきしたヒロイン、素直な年下の夫がかわいい~! なんとも丁寧に手を掛けて描かれています。 民族衣装大好きなので、見るのも楽しい。

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2011/07/11

血なまぐさい戦いもあれば、精緻な刺繍で彩られた民族衣装もあり。中央アジアの風俗が生き生きと描かれていて、実に楽しいです。若い夫婦の心がだんだんと寄り添っていく過程も、また見どころ。

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2011/07/08

2巻では、迎え入れた乙嫁を守る一族の姿が描かれている。 つい先日まではつながりのない他人だったにも拘らず、 団結して必死に守る姿が素晴らしかった。うらやましくもある。 一族のつながりのための結婚で、 嫁心がつくのも、本当は稀だったのではないだろうか。幸せな夫婦。

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2011/07/07

争乱あり、嫁心あり、別れあり、でなかなか楽しめた。あいかわらず刺繍は殺人的な書き込みだな。 結婚が恋愛によって為されるものではない時代だからこそ、嫁心という表現がなんか素敵だった。

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2011/05/27
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「カルルクー、持ち場を離れるんじゃねー!」と電車の中で突っ込みつつ、アミル実家勢と町の男衆それぞれの絶妙な暴力観に妙に感心してしまった2巻なのでした。 正直言うと「嫁心つく」を正確に理解できた感じがしないので、ちょっと釈然としないのですが…。現代のように「愛→結婚」ではなく「結婚→愛」なのがむしろ一般的。その意味で、嫁に来たアミルも第2フェーズに入ったということ、と理解したんですが、それでいいんだよね? 最後がこちょこちょで、両親がチュウというところに暗喩がある、でいいんだよね? この読解力のなさに気が滅入る…。 それにしても、両親って物語の中では祖父母世代なのに、お母さんの色っぺー書きようといったら…(ノ∀`*) スミスさんが語り部だというのはそうだろうと思っていたので、次のエピソードに移っていくのはむしろ自然だと思いました。3巻も楽しみ。アミル、カルルクに負けない魅力的な夫婦だといーなー。きっと大丈夫でしょう♪

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2011/05/05

2巻もクオリティ高いですね。老若男女問わず描くのが上手いなぁと思います。 アミルが天然でカワイイです。カルルクも年齢を感じさせないしっかりした旦那様ですね。頼もしい!今後の二人も気になりますが、次巻はスミスがメインのお話になるみたいですね。あとがきには一旦、と書いてあったので今後...

2巻もクオリティ高いですね。老若男女問わず描くのが上手いなぁと思います。 アミルが天然でカワイイです。カルルクも年齢を感じさせないしっかりした旦那様ですね。頼もしい!今後の二人も気になりますが、次巻はスミスがメインのお話になるみたいですね。あとがきには一旦、と書いてあったので今後アミル達に話が戻るのでしょうか。 個人的には新キャラのパリヤの嫁入り話も見たいかも…。

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2013/06/15
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書き込みが凄い。 中央アジアの生活習慣や習俗など知識がないなりにこうかな?と推理しつつ読んでいると、なんだかスミスになった気分だったり。 本当は国家とか宗教とかがからんで女性には厳しい土地柄なのではと思うけれど、あえて何も明らかにしないことがどんな意図によるのか。主役二人の行く末も見守りたい(ハッピーエンド前提!)けれど、史実的に大国に踏みにじられたこの地域が心配で心配で‥。 5巻読了。双子ちゃんの結婚式と多少進んだアミルとカルルク夫婦。ところで、頭を布で包むのが男女に共通する風俗なのはわかるけど、双子ちゃんは漁に出るとき頭丸出しなんだが、いいんだろうか。

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2011/04/17
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今回も刺繍が細かいこと! 表紙も素敵です。カラーの色合いがとても好き。絵に対する執念というか、愛情がもうこぼれんばかり。 2巻はスミスさん大活躍の巻。アミルの実家問題もひとまず解決で夫婦仲もよりいいかんじに。12歳ながらも、カルルクの落ち着きぶりとナイトっぷりには感心するなあ。

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2011/04/09

前巻の柱の彫刻に続き、今巻の刺繍の見事さ。絵がうまいからその素晴らしさが更に増す気がします。んで、西洋からの研究者と世界情勢がこの部族に今後どう影響を与えていくのかが物語の中心に…ならないんだろうなぁ。この作者の他の作品にも手を出す気になってしまった。

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