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あられもない祈り の商品レビュー

2.7

215件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    76

  4. 2つ

    60

  5. 1つ

    20

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2012/04/15

■最近の島本理生だめだなぁ。。これまた話が暗くて、ダメ恋愛で、母親がダメ人間。。ささっと流しよみしました。

Posted byブクログ

2012/04/01

久しぶりに島本理生の新作を読めるのですごーく楽しみにしていたのですが… うーん、いまいちピンとこなかった。 なんか足りない。 肝心な「あなた」や「直樹」の書き込みが甘い気がする。 あとは、展開がね。 静かななかに、突然火がつくみたいな温度のある文章がすきなのに、なんか...

久しぶりに島本理生の新作を読めるのですごーく楽しみにしていたのですが… うーん、いまいちピンとこなかった。 なんか足りない。 肝心な「あなた」や「直樹」の書き込みが甘い気がする。 あとは、展開がね。 静かななかに、突然火がつくみたいな温度のある文章がすきなのに、なんかずーっと微熱みたいな。 『ナラタージュ』のときがやっぱりベストだったなぁ。 文章はやっぱりすきですが。 でもこの密度と閉塞感はさすが、 うっかり不倫中に読んでしまったら引きずり込まれそうだ。

Posted byブクログ

2012/03/25

さらっと読めるのだけれど、説明文がとにかく少なくて、あまり意味がわからなかった。 「わたし」と「あなた」、私はどちらにも共感できなかったです。苦手な重たさだったかなぁ。 こういう雰囲気が好きな人は、好きなんだろうな、という感じ。

Posted byブクログ

2012/03/24
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* あられもない 1. あるはずがない、考えられない、とんでもない 2. そうあってはならない、ふさわしくない 「日本は、生きている人に厳しくて、死んだ人に優しい国ですね。私、テレビのニュースを見るたびに、そう思うんです」 「どうして?」 「もう自分にどんな面倒ももたらさなくなるからだと思う。でも、優しくできなかったなんて、しなかったことの言い訳で」 私は絡めた指を外して振り返り、電車に乗り込む。 それが上りか下りなのかさえ、確かめることもしないままに。

Posted byブクログ

2012/03/09

各作家が絶賛、という感じの帯だったけれど 単に作家の自慰小説だと思う。 島本さんの文章を味わいたいのなら読めばいいかなと思うけれど、 ストーリーもキャラクターも好きになれないまま終わった。

Posted byブクログ

2012/04/09

島本さんの既刊の作品の中では、一番苦手かもしれません。 島本さんの文章だから、なんとか最後まで読めたのかなあってかんじ。 (でもその文章すらも、いつもより魅力を感じなかったかな‥) 相手を思い合っているのか、自分勝手なのか、 ゆらゆら揺れながら、迷いながら読みました。

Posted byブクログ

2012/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 島本理生 著の「あられもない祈り」を読みました。  主人公の「私」は、妻ある年長の不倫相手「あなた」と自殺願望を持つ同棲者「直樹」との間でだらだらと重く揺れる。  「一度でいいから何も奪われずに底なしに甘やかされたかった。」と自らを悟る「私」は演劇人である両親のもと、家族愛のない家庭で育ってきていた。  まず、文体自体が読みづらい。  また、内容も、「私」と「あなた」が陰鬱なほどに じめついていて、話の流れにリアリティーが感じられない。  読んでいてイライラしてしまう。男女のドロドロは、けだし悲しくとも、意外とアッケラカンとしている面もあるのが現実ではないか。  さらには、書名にある「あられもない」という形容詞も、「祈り」という名詞も読みきれない作品。  下記の作家たちの書評には、疑問符がついてしまう。  凄まじい緊迫感と密度に圧倒され息をのんだ。島本さんの地平はどこまで広がるのだろう。――山本文緒  火照った躰の内側から滲み出す愛の不毛と孤独は、私を虜にした。――行定勲(映画監督)  この小説を読むこと自体、胸をえぐられる恋愛をするのと同等だ。――西加奈子  早く読んでほしい。でないと、この物語はそれ自体が持つ熱に溶けてしまいそうだから。――青山七恵  〈あなた〉と〈私〉……名前すら必要としない二人の、密室のような恋――山本文緒・行定勲・西加奈子・青山七恵さん絶賛の至上の恋愛小説。読売新聞、毎日新聞でも話題になった島本理生の新境地!

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2012/01/13

発売当初に読んだ時には間隔をあけながら読んでしまったから、もう一度ちゃんと読み直そうとトライしたのだけど。 島本理生作品全部読んだ中でこれが一番好みから外れてるなと思った。 「あなた」と「私」の名前を出さないというのは確かに意味のある挑戦だけど、その必要があったのかと言えば...

発売当初に読んだ時には間隔をあけながら読んでしまったから、もう一度ちゃんと読み直そうとトライしたのだけど。 島本理生作品全部読んだ中でこれが一番好みから外れてるなと思った。 「あなた」と「私」の名前を出さないというのは確かに意味のある挑戦だけど、その必要があったのかと言えば全くないように感じる。 章を分けるでもなくいきなり時間軸が飛ぶのも「私」の混乱とか心情の演出なんだろうけど、それも名前と同じように「演出である」ということしか伝わらずに違和感ばかり残る。

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2011/12/19

熱に溶かされてしまいそうなほどに息苦しくて、哀しいくらいにエゴイスティックだった。 はっきりいえば、好きな人は好き、嫌いな人は嫌いだと思う。 ぼんやりとしていて浮き沈みもなく、"ここだ"という見せ場もない。 だけど個人的には、好きだ。熱に侵されながら感傷...

熱に溶かされてしまいそうなほどに息苦しくて、哀しいくらいにエゴイスティックだった。 はっきりいえば、好きな人は好き、嫌いな人は嫌いだと思う。 ぼんやりとしていて浮き沈みもなく、"ここだ"という見せ場もない。 だけど個人的には、好きだ。熱に侵されながら感傷に浸りながら、読みたい物語。 触れれば共鳴する部分がある。泣きながら自分の弱さやエゴを認めながら、全てを否定しながらこの感傷の海に溶けてしまいたいと思った。 ラストが少し残念だったのは否めないが、個人的には大好きな物語の一つである。 オススメはしない、恋愛に疲れた時エゴに塗れて見失った時感傷に浸りたい時。 この物語の熱に触れてみるのもいいかもしれない。

Posted byブクログ

2011/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学生のころ、ナラタージュを読んで、激しく心を揺さぶられた記憶があったので、懐かしく思って選んだ作品。 前回も、年上の男の人との恋愛とか、感傷とかが書かれていて、今回も同じような感じ。でも、主人公にしても、直樹にしても、彼にしても、だれにも魅力を感じることができなくて、残念だった。彼への主人公の気持ちっていうの安定しないようで、彼への気持ちの理由が自己完結してしまっていて、共感する余地を与えていない印象。 不倫にいたる経路も、主人公は不倫であること、彼の態度が煮え切らないことに不満を募らせるけれど、自業自得であって、彼がまだ待っていてくれている時にははっきりと気持ちをはねつけたのに、相手が結婚したとたんにどうしていまさら求めるのか、読んでいてイライラした。 ただ、こうやって深く考えさせられて、たまにはこういう自分とはまったく相いれない主人公を読むのもいいと思う。 自分に寄せられているはずの好意に甘えて、つなぎ止めておきたいだけなんだろうか。恋愛っていうのは結局利己的すぎる、エゴの塊だ。

Posted byブクログ