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あられもない祈り の商品レビュー

2.7

215件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

    76

  4. 2つ

    60

  5. 1つ

    20

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2011/09/21

島本さんの作品にはタイトルとか装丁とか惹かれる部分が多々あるんだけど、どうも今回は読みにくかった…。終わりそうなところで終わらず…。まさに今回の主人公の女性のように…

Posted byブクログ

2011/09/11

島本さんの手にかかれば、 自由恋愛の時代でもこんなに不毛な恋愛が。 「あなた」とわたしは 寄り添いあう心も体も持ち合わせているのに 離ればなれでいる。 それは私が愛されることに罪悪感と後ろめたさを感じて 自ら居心地の悪い思いをして生きているから。 それは「あなた」が他の女性と家...

島本さんの手にかかれば、 自由恋愛の時代でもこんなに不毛な恋愛が。 「あなた」とわたしは 寄り添いあう心も体も持ち合わせているのに 離ればなれでいる。 それは私が愛されることに罪悪感と後ろめたさを感じて 自ら居心地の悪い思いをして生きているから。 それは「あなた」が他の女性と家庭を築いたから。 誰も幸せになろうとしない。 踏み出す一歩はいつも迷いに迷った挙句、 良い方向へは向いていない。 間接的に表現することで、 何が起きたか描写しようとする文章だったので、 うっかり読み落とすと状況把握ができなくて少し手間取った。 恋愛は頭でするものではなくて、感性とタイミングだと。 どんなにだめだと理論立てて考えられたところで どうにもならなくて、 そのどうにもならなさにだけ諦めがつくところが悔しい。 島本さんを読むと『ナラタージュ』を思い出す。 『ナラタージュ』を思うと私は自分の黒歴史を思い出す。 必要課程だったと思えるほど私の中では あの時の自分を正当化できていない。 きっとこれからも悔やんで悔やんで生きていくのだと思う。 やめたくてもやめられないことの一つに 「過去を引きずること」があると感じた一冊でした。  そんな浅いところで馴れ合ったり傷つけ合って、  それで絶望したつもりか。  君が孤独になりたいというのなら、それでもいい。  ただ、そんな浅瀬で溺れたふりなんて、俺は一生認めないし、  そんなことになれば、きみを軽蔑する  でも、一つボタンを外すたびによそのボタンを  掛けるような恋に、なんの意味があるというのだろう。

Posted byブクログ

2011/08/12

個人的にナラタージュの主人公にイメージを重ねて読んでしまった。 基本的に暗め。ナラタージュの方がまだ軽め。 20歳の主人公の女の子の話なのに・・・苦笑 島本さんの文章の書き方とか、特に心理描写・風景描写は個人的に凄く好きだけど、ストーリーは基本重めが多いから個人でそれなりに感情...

個人的にナラタージュの主人公にイメージを重ねて読んでしまった。 基本的に暗め。ナラタージュの方がまだ軽め。 20歳の主人公の女の子の話なのに・・・苦笑 島本さんの文章の書き方とか、特に心理描写・風景描写は個人的に凄く好きだけど、ストーリーは基本重めが多いから個人でそれなりに感情移入できないと楽しめない。 個人的に今回の作品は感情移入しにくくて、いまいち掴めぬまま読み終えてしまった・・・。

Posted byブクログ

2011/07/29

どういうのが島本さんなのかよくわからない1冊。正直この話は全く面白くなかったし、共感する部分も全くなかった。

Posted byブクログ

2011/07/21

「真綿荘の住人たち」もそうだが、タイトルにググッと感じるものがある。少し痛いお話だけれど、登場人物たちが身近にいそうな気がしてならないような、リアルな物語である。

Posted byブクログ

2011/07/19

薄ぼんやりした話、という印象。 登場人物、恋愛、家族、過去すべての描写において。 もっと若い頃とか、いろいろ傷ついてた頃とかに読んでいたら、このよくわからないトラウマ感みたいなものに共感できたのだろうか。

Posted byブクログ

2011/07/18

名前も知らない、密室のような恋。波間をゆらゆらただようようなイメージ。ところどころで感性が突き抜けます。

Posted byブクログ

2011/07/18

説明を限りなく排除して、どんどん言葉少なに、濃密になっていく。 彼女らしさがつまった作品なんだと思う。 息苦しくて切実で。 でも私はこの作品がすごく苦手でした。 「わたし」のことも「あなた」のことも、全然好きになれなかった。 出口がないんじゃなくて、本気で出ようとしてないだけ...

説明を限りなく排除して、どんどん言葉少なに、濃密になっていく。 彼女らしさがつまった作品なんだと思う。 息苦しくて切実で。 でも私はこの作品がすごく苦手でした。 「わたし」のことも「あなた」のことも、全然好きになれなかった。 出口がないんじゃなくて、本気で出ようとしてないだけ。 苦しみの中にいたほうが安心できるから。 そういうことって誰にでもあるけど、その痛さを弱さとして振りかざすみたいなこの作品は、いやだな。 ただ、このどうしようもなさの描写はとてつもなく的確で、だからこんなに苛々するんだろうな、とも、思う。

Posted byブクログ

2011/07/14

読んでいて、息苦しくなる。 わたし、あなたほどの「病み」はなくとも、 どこか他人事とは思えない。 全体的に話がとらえにくかった・・・

Posted byブクログ

2011/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大絶賛されていたので、読んでみてがっかり。 この人の作品は深いのでしょうか?毎回登場人物の気持ちがわからなさすぎて、入り込めません。 【ストーリー】  他の人と結婚してしまう(してしまった)「あなた」を好きになってしまった「わたし」のお話。 「わたし」は、作者の設定では奔放な母の影を引きずり、自分自身に対して罪悪感を抱いていて、「あなた」に対しても微妙な距離の取り方をしながらそれでいて恋に落ちてしまう。 いっそ、性的な関係をまったく持たなければ良かったのに、「あなた」の強引な誘惑と自分自身の寂寥感からずるずると関係を持ってしまう。どちらにしても「わたし」も「あなた」も読者からすれば、そこまでして互いを求める必然性ってなに?って思ったりするわけだ。 「あなた」の奥さんが「わたし」に会いにきて「本当に自覚のない未成熟な人なんですね」の一言がこの作品そのものを位置づけている皮肉。

Posted byブクログ