あられもない祈り の商品レビュー
微妙な感情や、揺れ動く動揺などうまく表現されていると 思ったけど、なんだか自虐的で共感はできなかった。 軽くさらっと読むにはとてもよい本でした。
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非常に読みやすく、あっさりと読み終わった。暗いとか重いとかはいいとして、単純に面白くなかった。キャラクターにも魅力を感じなかった。
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<私>と<あなた>という二人が紡ぐ恋愛小説。 島本さんの心理描写や風景の描き方はとても繊細で好き。 <私>の恋愛へのままならなさが読んでいて痛々しい。 共感できるところやハッとするような言い回しがあったりはした。 ただ、今作に関しては、表現が回りくどすぎて理解するのが難しかった。...
<私>と<あなた>という二人が紡ぐ恋愛小説。 島本さんの心理描写や風景の描き方はとても繊細で好き。 <私>の恋愛へのままならなさが読んでいて痛々しい。 共感できるところやハッとするような言い回しがあったりはした。 ただ、今作に関しては、表現が回りくどすぎて理解するのが難しかった。 あえてそういう表現を突き詰めているんだろうけど、感情移入しづらい印象でした。
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スタンプを「泣ける」にしましたが、 「切ない」がしっくりきますね。 「私」は仕事に自分の居場所を見出す、少し地味なOL。 リストカットをしてしまいます。 「あなた」は婚約者のいる、経営者です。 不倫と呼ばれる類の恋愛を二人はしています。 冷静に読むと「いや、ダメだから」と思う...
スタンプを「泣ける」にしましたが、 「切ない」がしっくりきますね。 「私」は仕事に自分の居場所を見出す、少し地味なOL。 リストカットをしてしまいます。 「あなた」は婚約者のいる、経営者です。 不倫と呼ばれる類の恋愛を二人はしています。 冷静に読むと「いや、ダメだから」と思う場面が多々ありますが、 何気ない言動に、一喜一憂してしまうところとか、 共感できる部分も多かったです。 ちなみに明るい物語ではない、かな。 でも心に残る一冊でした。
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何故この本を選んだのか、自分の記憶がないころ、読み始めました。恋することって、人に愛されることって、こんなに苦しいのかしら。私は、そんな恋をしたことがない、です。
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ある時の「王様のブランチ」で著者の方にインタビューしているのを見たのがきっかけ。そのとき見た著者の印象が「なんか変わった感じの人」で、その人が書く本がどんなものかと思って。 久しぶりにつまらない本でした。「妄想」「ひとりよがり」というような印象。
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あられもない祈り なんだか息苦しくて、島本さんの書くもっと汗の滲むような感情はどこに、という消化不良な感。文章自体は洗練されていってるんだろうと思うんだけど、そこに付いていけてないのは自分の感情が不安定だからだろうか。なんだかボンヤリぼやけてしまってしまった。もっと体温を感じたい...
あられもない祈り なんだか息苦しくて、島本さんの書くもっと汗の滲むような感情はどこに、という消化不良な感。文章自体は洗練されていってるんだろうと思うんだけど、そこに付いていけてないのは自分の感情が不安定だからだろうか。なんだかボンヤリぼやけてしまってしまった。もっと体温を感じたい。
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いったいどこへ向かうのだろうか、行き先の掴めない物語だった。 ただただ時間が経過していく中で、“私”も“あなた”も流れに身を任せてゆらゆらとたゆたうように感じた。そしてその状況に応じて、自分の思うままに選択して次へと進んでいる。 これは人に理解してもらいたいわけではなく、感情と行...
いったいどこへ向かうのだろうか、行き先の掴めない物語だった。 ただただ時間が経過していく中で、“私”も“あなた”も流れに身を任せてゆらゆらとたゆたうように感じた。そしてその状況に応じて、自分の思うままに選択して次へと進んでいる。 これは人に理解してもらいたいわけではなく、感情と行動がどう動いていくのか、“私”と“あなた”の移り変わりを記しておきたいだけのようにも思えた。そして、独りよがりのようにも。 相変わらず、島本理生の描く女は好きになれないな、と思った。 けれどもう一度読んでみれば、彼女の心に何か感じるものを見つけられるかもしれないと思うので、ほとぼりが冷めた頃にまた手に取りたいと思う。そんな小説だった。
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久しぶりに島本さんの作品を読んだ。2センチぐらいの厚さの割にはすごく読みやすい。 さらさらと読んでしまった。 最後のシーンは物悲しい感じもしたし、爽やかな感じもした。彼女が最後に祈ったのはなんだったのだろうか…?
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黙ってよく働くOLの「私」。 年上の男性「あなた」に熱心に誘いを掛けられ、惹かれつつも、様々な恐れから頑なに断る。 同棲している彼・直樹は恋人とは呼べないような有様で、時には殴られ、酔うとつまらない物を盗んでくる。全然うまくいっていないのだが。 父が病気で倒れ、母からは再三、金の...
黙ってよく働くOLの「私」。 年上の男性「あなた」に熱心に誘いを掛けられ、惹かれつつも、様々な恐れから頑なに断る。 同棲している彼・直樹は恋人とは呼べないような有様で、時には殴られ、酔うとつまらない物を盗んでくる。全然うまくいっていないのだが。 父が病気で倒れ、母からは再三、金の無心で電話がかかってくる。 劇団を主宰していた父親は家にはいないことが多く、時には若い女優と行方をくらます。地方公演の際には母も同行したので、子供の頃一人で家に取り残されていた。 過去にはっきり思い出せない暗い記憶があり、今でもじつは自傷癖がある。 とうとう直樹とダメになったとき、既に仕事を共にしている女性と結婚した「あなた」と、おそまきながら恋に落ちてしまう。 今からでもすべてをこわす覚悟があるという「あなた」だが… こういってくれる男性がいただけでもマシ? 一時は盛り上がるが~全体の印象は、あられもないというよりは、なんとも心許なく、不安定で、とりとめがない。 そのトーンが彼女の心そのままで、痛々しい。 現実に意外とありそうな話ではあります。
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