蒼林堂古書店へようこそ の商品レビュー
ミステリー専門の『蒼林堂古書店』に集う店主と常連客達による「日常ミステリー」の短編集。犠牲者の出る大きな事件こそ起きないが日々生活の中にある小さなミステリーを軸に、ミステリー小説の読み方や楽しみ方を教えてくれるストーリーは初心者には嬉しい配慮。14話から成る書店のほぼ1年間に起こ...
ミステリー専門の『蒼林堂古書店』に集う店主と常連客達による「日常ミステリー」の短編集。犠牲者の出る大きな事件こそ起きないが日々生活の中にある小さなミステリーを軸に、ミステリー小説の読み方や楽しみ方を教えてくれるストーリーは初心者には嬉しい配慮。14話から成る書店のほぼ1年間に起こったお話の終わりには『蒼林堂古書店』の主人で書評家でもある主人公の林雅賀による「お勧めミステリー解説」があり、事件や作風毎にカテゴライズされたお勧め書籍はミステリー読書の指標にもなっており、こちらも充分に楽しめる構成になっている。
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巷に溢れる、本に対する愛情のかけらも感じられない新古書店に比べ、蒼林堂古書店が私の住む街にもあれば、必ず常連客になっているだろう。 100円以上の売買で珈琲がサービスなんて、うらやましい!そしてオーナーのミステリー本解説付き!活字中毒者には夢のようなお店である。
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蒼林堂古書店で日曜毎に開かれる"秘密結社"!?の集い。ミステリー好きな同志たちが井戸端会議の様に、ささやきながら日常の謎を解いていく。京助の居座るカウンターで"こんな時間を過ごしてみたい"と思わせる雰囲気の良さと、おすすめミステリー案内の数...
蒼林堂古書店で日曜毎に開かれる"秘密結社"!?の集い。ミステリー好きな同志たちが井戸端会議の様に、ささやきながら日常の謎を解いていく。京助の居座るカウンターで"こんな時間を過ごしてみたい"と思わせる雰囲気の良さと、おすすめミステリー案内の数々は妙に得した気分♪
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☆3.9 うーん、なるほどね。 ミステリーばかり取り扱う蒼林堂書店は、書評家の林が店長の古本屋。バツイチの大林、高校生の柴田、小学校教師の茅原しのぶ。いつもの面々が集まる日曜日は、日常のささやかな謎がコーヒーとセットで楽しめます。猫の京介もいるよ。 「転送メールの罠」だけよくわ...
☆3.9 うーん、なるほどね。 ミステリーばかり取り扱う蒼林堂書店は、書評家の林が店長の古本屋。バツイチの大林、高校生の柴田、小学校教師の茅原しのぶ。いつもの面々が集まる日曜日は、日常のささやかな謎がコーヒーとセットで楽しめます。猫の京介もいるよ。 「転送メールの罠」だけよくわからなかったなー。日本語にも意味があるのかと思ったけど、ないっぽい?
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乾くるみにしては読みやすかったが、ミステリー好きではないと面白さは半減する感じであった。(2013.4.29)
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良くも悪くも乾くるみっぽくなくて, どろどろもネチネチもしてないのでサクサク読めました。 短編で,1つずつの話も読みやすくて, 最後の事件で実は。。。という仕掛けもある。 でもやっぱり普通すぎるかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もうちょっとミステリーかと思ったら、日常で起こる謎を解くというゆるーい設定だった。でも、ミステリー小説と絡めてストーリーが展開するので、最後まで興味を持って読むことができた。紹介されているミステリーも読んでみようと思う。
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各章それぞれが推理小説の紹介になっている、紹介本。 全14章あるが、どの章も代わり映えせず、読了するのに何度も挫折しかけた。 同じ紹介本なら児玉清の「寝ても覚めても本の虫」の方がずっと良かったな。 紹介本は読者をワクワクさせないと…。
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ミステリ専門の古書店で、店主と常連客が会話の中でさまざまなミステリを紹介。と同時に『日常の謎』を店主がいわゆる安楽椅子探偵の態で解きあかし、しかも・・・。贅沢に盛り込まれたあれこれ。店主によるミステリ案内も心憎い演出!
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殺人事件とは無関係な日常ミステリー 古本屋パターンは3例目。鯨作品にも似ている。悔しいのは25歳の超美人が40歳の古本屋主人に好意を持つこと。エンディングもそんな恋のハッピーエンドとなる。 それぞれの連作短編そのものは可もなく不可もなくっていうか、あまりおもしろくない。結...
殺人事件とは無関係な日常ミステリー 古本屋パターンは3例目。鯨作品にも似ている。悔しいのは25歳の超美人が40歳の古本屋主人に好意を持つこと。エンディングもそんな恋のハッピーエンドとなる。 それぞれの連作短編そのものは可もなく不可もなくっていうか、あまりおもしろくない。結局、ところどころに散りばめられる伏線が最終話でどう完結するかに興味が集中するわけだが、冒頭の通りにその興味はあっけなく好きではない方向で消失してしまうわけ。 しかしながら、それぞれの短編の終わりに挿話される『ミステリー案内』が良かった。それぞれのテーマにフィットした読みたくなるような解説がわんさかあり、それが一番かな。かなり凝った構成だけれど読み物としてはイマイチだったのが少し残念な作品だった。
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