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東京島 の商品レビュー

3

604件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    137

  3. 3つ

    232

  4. 2つ

    113

  5. 1つ

    38

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2023/08/24

いくら文明化したところでしょせん人間は動物なんだなと改めて分かる。 なまじ文明化された分タチが悪く、知恵も働く。

Posted byブクログ

2023/06/18

読み終わって楽しい気持ちにはならないですね。 しばらくこの手の話は読まなくていいかな…。 お話のもって行き方は流石だなと思いました。

Posted byブクログ

2024/04/29

無人島で暮らすとこんなに知能が退化するのか?思いやりや母性は文明あってこそなのか…なんだか登場人物全員が、自分勝手のオンパレードでこんなに汚い部分をデフォルメしなくてもいいでしょうよと思った。ただ話としてはテンポがよくて面白く一気に読めた。森郡司がもっと不気味な存在でのしあがって...

無人島で暮らすとこんなに知能が退化するのか?思いやりや母性は文明あってこそなのか…なんだか登場人物全員が、自分勝手のオンパレードでこんなに汚い部分をデフォルメしなくてもいいでしょうよと思った。ただ話としてはテンポがよくて面白く一気に読めた。森郡司がもっと不気味な存在でのしあがっていくのかと思ったら、鳴かず飛ばずだったのが残念だった。 チキとチータの二人が、それぞれ自分の生活にとても満足していそうなのは皮肉なんだろうけと良かったなと思った。悪役清子の逞しさに感服した。

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2022/12/20

この本読むと、無人島に行く時、何持って行く?の質問の正解が見つかります。 私も清子やワタナベのようなサバイバル能力欲しい!

Posted byブクログ

2022/10/09

評価3にとどめるというこの贅沢。 桐野リストの豊潤さに、更なる一石。 アナタハン事件を思い出したが、作品のメッセージは「人という動物は」という筆者の遊び? 女一人・・でまずは生という本能 その他は中年・・酸いも甘いも『かみ分けた』という事で自分を殺すことから始め徐々に本能をむき...

評価3にとどめるというこの贅沢。 桐野リストの豊潤さに、更なる一石。 アナタハン事件を思い出したが、作品のメッセージは「人という動物は」という筆者の遊び? 女一人・・でまずは生という本能 その他は中年・・酸いも甘いも『かみ分けた』という事で自分を殺すことから始め徐々に本能をむき出して、試行錯誤⇒開き直ったり、従属したり、交渉したり。。 隆の記録を食い尽くし、己の正当化の踏み台にした発送は凄い・よく考えた。 原始に戻った人の「猿より劣ましい姿」が突き付けられ 漂着メンバー間で発生した「野生化と社会化」の相克/対峙はページ―ターナーの原点。 此処のキャラも全てではないが実によく屹立し他者との対峙もきっちりしている~人生の初期でのネガティブな経験に根ざした半端ものの数人の転がり方も秀逸。 地名と繋がる空気感の設定は流石熟達した筆者。 ラストはこれしかないという完成形~と巻末に有るが幽かに感じる「え~~」も計算済みだろう。じゃ他に有るか・・ってないし、清子とワタナベさりし後の東京島でチータが育つわけないやろう・・出産が相次いだって・・医療梨の生活も考えられないって思う人は愚直の塊りだろうね。

Posted byブクログ

2022/10/06

比べちゃいけないのかもしれないが 吉村氏の「漂流」と比べてしまった。 東京島は、娯楽作品と言ってしまうと 失礼だが、そう例えるとしっくりくる。 理屈なしに楽しめた。

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2022/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初の桐野夏生さん。 人間の本性というか身勝手さ愚かさが存分に表れていたけれど、最後どう収集つけるのだろう、、?と心配になった。 実際、ラストは風呂敷を広げた状態で終わった感覚。ちょっと無責任な感じがしてしまった

Posted byブクログ

2022/08/13

アナタハンの女王事件の事を知って、それを基にした話があると知って読んだ。 (現実から発想を得ただけで、これは創作だと分かった上で) 外界から隔離された世界では異常行動に拍車がかかる。唯一の女性がふてぶてしいからこそ出来上がった世界。 関係ないけど、以前観ていたアメリカドラマLO...

アナタハンの女王事件の事を知って、それを基にした話があると知って読んだ。 (現実から発想を得ただけで、これは創作だと分かった上で) 外界から隔離された世界では異常行動に拍車がかかる。唯一の女性がふてぶてしいからこそ出来上がった世界。 関係ないけど、以前観ていたアメリカドラマLOSTと比較して、いつまでも服をきれいに着ているとは限らないんだなと思った

Posted byブクログ

2022/08/06

 2008(平成20)年刊。  無人島に漂着したのが三十数人の男に対し女性が一人という、あまりにも不穏な設定で、こんなのは桐野夏生さんくらいしか書かないのではないか。しかも本作は彼女にとって初めての純文学系の雑誌『新潮』に連載したというチャレンジングな作品らしいが、そこでこんな仰...

 2008(平成20)年刊。  無人島に漂着したのが三十数人の男に対し女性が一人という、あまりにも不穏な設定で、こんなのは桐野夏生さんくらいしか書かないのではないか。しかも本作は彼女にとって初めての純文学系の雑誌『新潮』に連載したというチャレンジングな作品らしいが、そこでこんな仰天のシチュエーションを書いちゃって、さらに谷崎潤一郎賞を取ってしまったという作品なのだ。  設定からしてただちに想像してしまうのは、その女性を男どもが輪姦しおもちゃにして殺してしまうというような暗澹たるストーリーで、読む前から気が重かったが、本作はそのようには進行しない。  男女間の根本的な摩擦をいつも描いてきた桐野さんはここでももちろんそれを遂行しているのだが、女性の側を美化するでも肩をもつでもなく、いっとき男たちに求められチヤホヤされて女王気分に浸るものの、さまざまななりゆきからそこから転落し、さんざん性に溺れつつもそこからさらに飄々と生き抜こうとする女主人公の姿が客観的に描かれている。  桐野さんの長編ではよくあるように、しばしば視点が変わって別の人物(男)を描いていく。しかし「こいつを選んだか」という意外性がある。更に言えば、本作のストーリー展開全部が意外性の連続だ。予想もつかない方向に疾走する感覚である。  この作品では桐野さんの想像力がほとんど暴走するかのような激流をほとばしらせている。書き出す時点では作者自身でも結末も次の展開も決めていないという彼女の書法が、ここではあからさまに自己組織化的な物語を紡いでゆく。  が、それでいて物語全体が破綻していないという点が、本書の良いところだろう。圧倒的すぎる設定と展開に、一般の読者にとっては評価は分かれるかもしれない。

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2022/07/29

似たような話の実話があるが、詳しく調べないでなるべく無知で読みました。 前半の無駄な描写や説明をしないで、ただひたすらストーリーを進めていく。 実話に近い内容だが設定が面白くグイグイ引き込まれる。 だが途中から展開が遅く、人が狂っていくばかりで中だるみ。 でも最後は劇的な話があっ...

似たような話の実話があるが、詳しく調べないでなるべく無知で読みました。 前半の無駄な描写や説明をしないで、ただひたすらストーリーを進めていく。 実話に近い内容だが設定が面白くグイグイ引き込まれる。 だが途中から展開が遅く、人が狂っていくばかりで中だるみ。 でも最後は劇的な話があってよかった。 ワタナベの今後や、島のこれからなど続編がみたい。

Posted byブクログ