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東京島 の商品レビュー

3

604件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    137

  3. 3つ

    232

  4. 2つ

    113

  5. 1つ

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2021/04/17

帯に書いてある内容から想像するだけでえげつない内容だろうと思っていたが、読んでみるとそうでもなかった。  戦後実際にこんな事件があったらしい。最近同じような内容の「蝿の王」も読んだが、ラスト含め「蝿の王」の方が好み。  何としてでも生きてやろうというガツガツした執着やリアルさ等は...

帯に書いてある内容から想像するだけでえげつない内容だろうと思っていたが、読んでみるとそうでもなかった。  戦後実際にこんな事件があったらしい。最近同じような内容の「蝿の王」も読んだが、ラスト含め「蝿の王」の方が好み。  何としてでも生きてやろうというガツガツした執着やリアルさ等はこの「東京島」も備えていたが、小説としてのテンポが悪く読みにくかった。  好感を持てる登場人物がほぼ出てこないのも、読み難さに一役買っている。まだ好きになれたのは、犬吉ぐらいだった。再読はないだろう。

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2021/03/08

あまりに現実離れ、話が急展開すぎてついていけない場面もあるがまあいいか 原始時代はまさにこんな生活だったのかもなあと想像が膨らむ面白い作品 ファンタジーとして捉えるには壮大すぎる意外と好きかもなあ

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2021/02/21

登場人物みな無人島での極限状態での生活で、人間剥き出し。みんな欲望まみれで利己的で見てて気持ち悪い、話は面白い。

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2021/02/20

無人島に持っていく一冊は何か?という質問の気楽さなんてぶっ飛ぶ、無人島に漂着してしまった31人の男(若者たち)と1人の女(中年)の物語。ファンタジーとして捉えるにはきつすぎるおもしろさ。  このちいさな島で起こることは、どれもこれも身近な事実のようで人間描写がおもしろい。極限状...

無人島に持っていく一冊は何か?という質問の気楽さなんてぶっ飛ぶ、無人島に漂着してしまった31人の男(若者たち)と1人の女(中年)の物語。ファンタジーとして捉えるにはきつすぎるおもしろさ。  このちいさな島で起こることは、どれもこれも身近な事実のようで人間描写がおもしろい。極限状態状態をどう乗り切るか、働く人、働かない人、精神的に落ち込む人、高揚する人、格差あり、人種相違あり、あいかわらずの筆力ではある。  特に若者と中年の女性のとりあわせは、現代社会の比喩としてなるほどと思わせられるうまい配置。  でも、ファンとしては数々ある作品の中どころというのが一気読み後の印象。ああ、贅沢~。

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2021/01/17

無人島に漂流した話。しかもたくさんの男性の中、女性はひとり。 非現実的なサバイバルで人間のいやらしさも出た作品でおもしろく読みすすめていきました。3分の2くらいから、ちょっと世界観に慣れてきてしまい、だらだら読みになってしまいました。

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2021/01/05

谷崎潤一郎賞受賞作。中年夫婦が無人島に流れ着き、その後若者たちも別ルートで漂着するところから始まるサバイバル生活。十五少年漂流記やロビンソンクルーソーのような爽やかなサバイバルではなく、極限状態下で見せる人間のエゴ丸出しで生きるか殺すかのサバイバル。中でも主人公清子は島唯一の女性...

谷崎潤一郎賞受賞作。中年夫婦が無人島に流れ着き、その後若者たちも別ルートで漂着するところから始まるサバイバル生活。十五少年漂流記やロビンソンクルーソーのような爽やかなサバイバルではなく、極限状態下で見せる人間のエゴ丸出しで生きるか殺すかのサバイバル。中でも主人公清子は島唯一の女性ということで、女を武器に立ち回る強かさ。 裏切りあり、先の読めない展開。映画は駄作だったけど、この作品は欲望丸出しで綺麗事なしなところが好き。 モチーフになった、無人島で女帝として君臨した殺人事件「アナタハン島事件」もあったそうで興味深い。

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2020/12/30

人間のドロドロが見られる。生死の生々しさも。読み終わった後も情景が思い浮かぶくらい強い印象を残した作品。無人島を題材にした番組いくつかあるけど、あんなお気楽じゃない。かなり黒い部分もあるので、ホラーとは別の怖さを味わいたいときに読むのがおすすめ。

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2020/09/12

「バラカ」を読んで、 確かウチにも桐野夏生モノがあったはずと思い出したので、再読。 あー。 こんな感じだったなーも思いつつ読んだ。 まぁ。 バラカ同様、登場人物に全く共感できないし、 変なヤツらばっかだし。 そりゃ、あまりに究極のありえへん状況だから、 仕方ないのかもしれない...

「バラカ」を読んで、 確かウチにも桐野夏生モノがあったはずと思い出したので、再読。 あー。 こんな感じだったなーも思いつつ読んだ。 まぁ。 バラカ同様、登場人物に全く共感できないし、 変なヤツらばっかだし。 そりゃ、あまりに究極のありえへん状況だから、 仕方ないのかもしれないけど。 なんかなー。 キモチを寄り添いたいキャラがいない。 それでも、やっぱり で?で?と、スピードアップはして行くんだけどね。ちょいと、いろんな人にスポット当てすぎて 収集つかない感じになってたかな。 で。 オチ。 まぁ。なるほど。了解。 みたいな感想でした。 しかし、無人島生活エグいわー。 絶対、新生児が生きられる環境じゃないと思うけどー笑

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2020/07/28

桐野夏生さんの作品はいつも、面白いんだけど嫌いという感じ。 設定やストーリーは現実とかけ離れているのに、登場人物のキャラクターはやけに現実っぽくて嫌なところがたくさん描かれている。 だから、登場人物全員好きになれない。でももちろん、面白い。

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2020/05/13

それぞれの事情により無人島に漂流した人々。 31人の男性の中で、女性はたった1人自分だけ。 東京島と名付けられた島で起こる出来事を綴った話。 何人かの語り口で描かれていますが、全員が全員、自分本位すぎてかなり笑える。 登場人物の誰一人、好きになれないので☆3点ですが、 ...

それぞれの事情により無人島に漂流した人々。 31人の男性の中で、女性はたった1人自分だけ。 東京島と名付けられた島で起こる出来事を綴った話。 何人かの語り口で描かれていますが、全員が全員、自分本位すぎてかなり笑える。 登場人物の誰一人、好きになれないので☆3点ですが、 桐野さんらしい、シュールな作品だと思いました。

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