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東京島 の商品レビュー

3

611件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    138

  3. 3つ

    236

  4. 2つ

    113

  5. 1つ

    38

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2022/12/14

さすが桐野夏生!原作読んでから映画を見るとこ、ダメだこりゃ、だね。 主人公や渡辺は、デブだったりハゲだったりの、どちらかというといやらしい方じゃないと。

Posted byブクログ

2022/10/09

評価3にとどめるというこの贅沢。 桐野リストの豊潤さに、更なる一石。 アナタハン事件を思い出したが、作品のメッセージは「人という動物は」という筆者の遊び? 女一人・・でまずは生という本能 その他は中年・・酸いも甘いも『かみ分けた』という事で自分を殺すことから始め徐々に本能をむき...

評価3にとどめるというこの贅沢。 桐野リストの豊潤さに、更なる一石。 アナタハン事件を思い出したが、作品のメッセージは「人という動物は」という筆者の遊び? 女一人・・でまずは生という本能 その他は中年・・酸いも甘いも『かみ分けた』という事で自分を殺すことから始め徐々に本能をむき出して、試行錯誤⇒開き直ったり、従属したり、交渉したり。。 隆の記録を食い尽くし、己の正当化の踏み台にした発送は凄い・よく考えた。 原始に戻った人の「猿より劣ましい姿」が突き付けられ 漂着メンバー間で発生した「野生化と社会化」の相克/対峙はページ―ターナーの原点。 此処のキャラも全てではないが実によく屹立し他者との対峙もきっちりしている~人生の初期でのネガティブな経験に根ざした半端ものの数人の転がり方も秀逸。 地名と繋がる空気感の設定は流石熟達した筆者。 ラストはこれしかないという完成形~と巻末に有るが幽かに感じる「え~~」も計算済みだろう。じゃ他に有るか・・ってないし、清子とワタナベさりし後の東京島でチータが育つわけないやろう・・出産が相次いだって・・医療梨の生活も考えられないって思う人は愚直の塊りだろうね。

Posted byブクログ

2022/10/06

比べちゃいけないのかもしれないが 吉村氏の「漂流」と比べてしまった。 東京島は、娯楽作品と言ってしまうと 失礼だが、そう例えるとしっくりくる。 理屈なしに楽しめた。

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2022/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初の桐野夏生さん。 人間の本性というか身勝手さ愚かさが存分に表れていたけれど、最後どう収集つけるのだろう、、?と心配になった。 実際、ラストは風呂敷を広げた状態で終わった感覚。ちょっと無責任な感じがしてしまった

Posted byブクログ

2022/08/13

アナタハンの女王事件の事を知って、それを基にした話があると知って読んだ。 (現実から発想を得ただけで、これは創作だと分かった上で) 外界から隔離された世界では異常行動に拍車がかかる。唯一の女性がふてぶてしいからこそ出来上がった世界。 関係ないけど、以前観ていたアメリカドラマLO...

アナタハンの女王事件の事を知って、それを基にした話があると知って読んだ。 (現実から発想を得ただけで、これは創作だと分かった上で) 外界から隔離された世界では異常行動に拍車がかかる。唯一の女性がふてぶてしいからこそ出来上がった世界。 関係ないけど、以前観ていたアメリカドラマLOSTと比較して、いつまでも服をきれいに着ているとは限らないんだなと思った

Posted byブクログ

2022/08/06

 2008(平成20)年刊。  無人島に漂着したのが三十数人の男に対し女性が一人という、あまりにも不穏な設定で、こんなのは桐野夏生さんくらいしか書かないのではないか。しかも本作は彼女にとって初めての純文学系の雑誌『新潮』に連載したというチャレンジングな作品らしいが、そこでこんな仰...

 2008(平成20)年刊。  無人島に漂着したのが三十数人の男に対し女性が一人という、あまりにも不穏な設定で、こんなのは桐野夏生さんくらいしか書かないのではないか。しかも本作は彼女にとって初めての純文学系の雑誌『新潮』に連載したというチャレンジングな作品らしいが、そこでこんな仰天のシチュエーションを書いちゃって、さらに谷崎潤一郎賞を取ってしまったという作品なのだ。  設定からしてただちに想像してしまうのは、その女性を男どもが輪姦しおもちゃにして殺してしまうというような暗澹たるストーリーで、読む前から気が重かったが、本作はそのようには進行しない。  男女間の根本的な摩擦をいつも描いてきた桐野さんはここでももちろんそれを遂行しているのだが、女性の側を美化するでも肩をもつでもなく、いっとき男たちに求められチヤホヤされて女王気分に浸るものの、さまざまななりゆきからそこから転落し、さんざん性に溺れつつもそこからさらに飄々と生き抜こうとする女主人公の姿が客観的に描かれている。  桐野さんの長編ではよくあるように、しばしば視点が変わって別の人物(男)を描いていく。しかし「こいつを選んだか」という意外性がある。更に言えば、本作のストーリー展開全部が意外性の連続だ。予想もつかない方向に疾走する感覚である。  この作品では桐野さんの想像力がほとんど暴走するかのような激流をほとばしらせている。書き出す時点では作者自身でも結末も次の展開も決めていないという彼女の書法が、ここではあからさまに自己組織化的な物語を紡いでゆく。  が、それでいて物語全体が破綻していないという点が、本書の良いところだろう。圧倒的すぎる設定と展開に、一般の読者にとっては評価は分かれるかもしれない。

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2022/07/29

似たような話の実話があるが、詳しく調べないでなるべく無知で読みました。 前半の無駄な描写や説明をしないで、ただひたすらストーリーを進めていく。 実話に近い内容だが設定が面白くグイグイ引き込まれる。 だが途中から展開が遅く、人が狂っていくばかりで中だるみ。 でも最後は劇的な話があっ...

似たような話の実話があるが、詳しく調べないでなるべく無知で読みました。 前半の無駄な描写や説明をしないで、ただひたすらストーリーを進めていく。 実話に近い内容だが設定が面白くグイグイ引き込まれる。 だが途中から展開が遅く、人が狂っていくばかりで中だるみ。 でも最後は劇的な話があってよかった。 ワタナベの今後や、島のこれからなど続編がみたい。

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2022/07/18

読後感が悪い…にもかかわらず続きが気にになって読んでしまう。滑るように話が展開していくのでスピード感がある。最後はパキッと終わるので良き。

Posted byブクログ

2022/07/09

2年ほど前にわざわざ取り寄せて購入、読み始めたにもかかわらず 何かしんどくて中断、つん読していたのを再開。 誰一人として感情移入できる人がいないまま終盤へ。 ラストは全く想像つかなかった。 嫌いな作家さんではないんだけども、読後感がすこぶる悪い。

Posted byブクログ

2022/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっと読み終えた、東京島。戦後の アナタハン事件がモデルの物語で、32人の男女が無人島に時間差で辿り着いて過ごしていた話。はじめに、旅行中の2人の夫婦が不時着。その後、23人の男たち。紅一点の40代女性清子と彼女を取り巻く24人の男性たち。その後、漂着する中国人。 いろんな人の視点から描かれる作風。 中国と日本の対比、無人島という過酷な状況下における強者、男女を含む人間の駆け引き、偽り、裏切り。 後書きに寄ると、本来は初めの1.東京島という短編で終わりだったそう。ただ、本を書いていくうちに、この話なはまだ続きがあると感じ、続編を書いたそうです。 ラストの展開が想像つかず、読み進めることができました☺️ 映画化もされているみたいですが、話の中の清子は美しい女性には描かれていないので木村多江さんではちょっと合わないなと感じます

Posted byブクログ