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光媒の花 の商品レビュー

3.7

251件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    108

  3. 3つ

    77

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

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2014/06/04

短編集、だけど…みたいな。 虫送りのその後とか心配してたけど、良かった。 特に隠れ鬼と風媒花が好きかな。

Posted byブクログ

2014/05/21

6つの短編からなる連作短編集。 少しだけ出てきた人物がが次の話の主人公、で、最後の話にはこれまで出てきた何人かが登場する、という構成。 前半3編は、”罪”がテーマなのか、結構重めで苦めです。 読み始めて若干後悔したほど。 でも、後半3編ではひねりが加わって”救い”の方向へ。 読...

6つの短編からなる連作短編集。 少しだけ出てきた人物がが次の話の主人公、で、最後の話にはこれまで出てきた何人かが登場する、という構成。 前半3編は、”罪”がテーマなのか、結構重めで苦めです。 読み始めて若干後悔したほど。 でも、後半3編ではひねりが加わって”救い”の方向へ。 読み終わってみれば、ああよかった、という感じ。 前半からのひねりで後半、という流れがあってこその納得感。 人は自分の弱さと向き合いながら生きていくものなんだと、じんわりと教えてくれる小説でした。

Posted byブクログ

2014/02/15

ネタバレあり。短編小説の連作だが、ちょっとずつ関連性がある。徐々に明るくなる構成になっていて良い。予備知識ゼロで読むほうが衝撃があっていいかも。また読み直したい作品。

Posted byブクログ

2014/01/30

世界がリンクしているというか、地続きというか。 最初の短編にさらっと出てきた子供が次の作品の主人公になり、そこに出てきた男が次の短編の主人公になりと、微かだが全編に繋がりを持たせている。 とはいえ、共通の事件があるわけではないので、長編のようにこの事件がどう展開していくのかと読み...

世界がリンクしているというか、地続きというか。 最初の短編にさらっと出てきた子供が次の作品の主人公になり、そこに出てきた男が次の短編の主人公になりと、微かだが全編に繋がりを持たせている。 とはいえ、共通の事件があるわけではないので、長編のようにこの事件がどう展開していくのかと読み進めていた私には残念な結果だ。 もちろん短編としては一作づつ楽しめるが、後半はミステリーというには少し違和感を覚える。

Posted byブクログ

2014/01/24

無実の子供への虐待の話が多く、中には性的なものも含まれており、読んでいてもやもやします。 ただ、深い悲しみに囚われながら、人との関わりの中で希望を見つけていくという過程には心を打たれました。 物語同士は微妙につながっており、本の題名が「光媒の花」というのもすっきりします。

Posted byブクログ

2013/12/01

罪を背負い、闇に呑まれてしまった哀しい人々が光を見つけるまで。 どんなに人が人を傷つけても、結局人を救うのは人との繋がりだったりするのだ。 この連作の仕方は見事だなと思いました。罪と救済の連作短編集。 光を媒体に、繋がっていく。

Posted byブクログ

2013/11/30

家族にまつわる短編集。 それぞれの話のなかにでてくる脇役が、次の話の主人公になる。 そんなせいか、短編集のような感覚がしない。 読みやかったが、どの話ももう少し厚みがほしかった。。。

Posted byブクログ

2013/11/23

この方の本を初めて読みました。 この本は短編集ですが、一話目からずっと話が連鎖しているので、順番に読んだほうが面白いと思います。 簡単に表現してしまうのであれば、人の心の闇を描いた、とまぁよくある表現にはなってしまうのですが、ちょっとミステリーも入り、伏線が結構沢山あります。一...

この方の本を初めて読みました。 この本は短編集ですが、一話目からずっと話が連鎖しているので、順番に読んだほうが面白いと思います。 簡単に表現してしまうのであれば、人の心の闇を描いた、とまぁよくある表現にはなってしまうのですが、ちょっとミステリーも入り、伏線が結構沢山あります。一話目に出てきた誰かの話を、今度は主人公にして2話目に出すという感じです。 老若男女色々登場しますが、それはぱっとみたら社会の誰それさんになるのだけれど、一人一人で見ると彼らには彼らごとのストーリーがある。これは小説のお話なんだけれども、現実にいる私達もその一人なんだと読んでいて感慨深く思いました。 後半になるにつれ明るくなりますが、前半の重苦しい雰囲気のままのほうが私は個人的によかったです。あまり胸がすくお話というわけではありませんが、自分の物語を考えたり他の物語に思いを馳せるという意味で良いのではないかなと思います。

Posted byブクログ

2013/10/09

印章店を細々と営み、認知症の母と二人、静かな生活を送る中年男性。ようやく介護にも慣れたある日、幼い子供のように無邪気に絵を描いて遊んでいた母が、「決して知るはずのないもの」を描いていることに気付く……。三十年前、父が自殺したあの日、母は何を見たのだろうか?(隠れ鬼) 共働きの両...

印章店を細々と営み、認知症の母と二人、静かな生活を送る中年男性。ようやく介護にも慣れたある日、幼い子供のように無邪気に絵を描いて遊んでいた母が、「決して知るはずのないもの」を描いていることに気付く……。三十年前、父が自殺したあの日、母は何を見たのだろうか?(隠れ鬼) 共働きの両親が帰ってくるまでの間、内緒で河原に出かけ、虫捕りをするのが楽しみの小学生の兄妹は、ある恐怖からホームレス殺害に手を染めてしまう。(虫送り) 20年前、淡い思いを通い合わせた同級生の少女は、悲しい嘘をつき続けていた。彼女を覆う非情な現実、救えなかった無力な自分に絶望し、「世界を閉じ込めて」生きるホームレスの男。(冬の蝶) など、6章からなる群像劇。大切な何かを必死に守るためにつく悲しい嘘、絶望の果てに見える光を優しく描き出す、感動作。

Posted byブクログ

2013/10/03

登場人物が次の話に繋がっていく短編集。残酷な描写もあり嫌悪感もあるけど、それだけでは終わらない。 冬の蝶と春の蝶の繋がりは、ホッとした。 由希ちゃんや朝代くらいのこどもがたくさんの不安を抱えてるのが切ない。

Posted byブクログ