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マドンナ・ヴェルデ の商品レビュー

3.4

243件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

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  3. 3つ

    107

  4. 2つ

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2012/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ジーン・ワルツを山咲みどり側から描いたもの。著者が2冊著したことの意味をなんとなく感じ取ることができたように思う。  理恵は、医学もとい医療に「純化」されている人物。みどりは、そんな理恵の「なにかが欠落している」「母にしてはいけない」危うさに、体当たりでぶつかっていく。それは母(理恵とふたごちゃんたちの)ゆえの愛情と責任からの行動である。  緊張感のある小説だが、俳句や伸一郎との手紙のやりとりを読むとほっとする。そして私はみどりが食事を作るシーンがなぜかとても好きだ。  女性(人間)として何を美徳とするのか、進んでいく科学とそれに追いつかない社会制度や人間の心、子どもを産みたいという願いを成就させる試みと子どもを守ろうとする母性…さまざまな二律背反を乗り越えようと努める人間の姿がすばらしいのだと思う。そしてこの親子のような議論がもっともっとなされるべきなのだろう。  私は使命感に燃える理恵、人間は「感情で動くと」いうみどりのどちらにも共感する。しかし、自分が子どもを産んだことがないために、最終的には理解仕切れない部分もあるのだろうと想像する。  NHKのTVドラマの松坂慶子と国仲涼子は上手だったのだなとわかった。

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2012/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

テーマは代理母出産。子宮を摘出した娘に頼まれて母親が代理母になる。母親みどりの視点で書かれているけど、愚痴っぽさ全開のみどりにイラっとするのは私だけ?医師でもある娘の視点で書かれた「ジーン・ワルツ」のほうが断然おもしろかった。

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2012/02/14

前情報なく借りてきたので、勝手に続編だと思い込んでたいたため、がっかり感があり、どちらにも感情移入できなかったので、ぱらぱら飛ばし読みになってしまいました。 でも、ジーン・ワルツで?と思ってたところがすっきりしたのはよかったかな。

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2012/02/08

ジーンワルツを別の視点からのマドンナ・ヴェルデ。 (医学の卵だったか、黄金地球儀とリンクだったっけ?) 本から遠ざかっていた時にNHKでドラマやっていてあれ?この話し・・とかなりビックリしたのを覚えている。 実娘の子を代理出産する母の話しだが、個人的にはお母さん思い切りありすぎっ...

ジーンワルツを別の視点からのマドンナ・ヴェルデ。 (医学の卵だったか、黄金地球儀とリンクだったっけ?) 本から遠ざかっていた時にNHKでドラマやっていてあれ?この話し・・とかなりビックリしたのを覚えている。 実娘の子を代理出産する母の話しだが、個人的にはお母さん思い切りありすぎっ!!とビックリしながら、海堂氏のテンポの良さでぐいぐい引き込まれてあっという間に読了。

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2012/02/07

平凡な主婦みどりは、一人娘で産科医の曾根崎理恵から驚くべき話を告げられる。 「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」 子宮を失う理恵のため、代理母として子どもを宿してほしいというのだ。 五十歳代後半、三十三年ぶりの妊娠。 しかも、お腹にいるのは、実の孫...

平凡な主婦みどりは、一人娘で産科医の曾根崎理恵から驚くべき話を告げられる。 「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」 子宮を失う理恵のため、代理母として子どもを宿してほしいというのだ。 五十歳代後半、三十三年ぶりの妊娠。 しかも、お腹にいるのは、実の孫。 奇妙な状況を受け入れたみどりの胸に、やがて疑念が芽生えはじめる。 「今の社会のルールでは代理母が本当の母親で、それはこのあたし」。 『ジーン・ワルツ』や『医学のたまご』とリンクしています。 読む順序はいずれからでも構いませんが、『医学のたまご』を先に読んでおくと「なるほど!」とつながる話も多々有り一層楽しめるかも知れませんね。

Posted byブクログ

2012/02/01

「ジーンワルツ」との同時並行の物語、代理母である理恵の母緑から描かれる、医療を超えた問題提起をあっという間にエンタテインメントとして読みました。

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2012/01/21

ジーン・ワルツの曾根崎理恵の娘、そして母としての側面が描かれている。ハイライトは双子の赤ちゃんの親権を巡って対立する理恵とみどりに、三枝茉莉亜が「医師としては理恵に賛成だが、母としてみどりを支持する」と宣告するシーン。そしてその後にクール・スウィッチと恐れられる理恵が初めて論破さ...

ジーン・ワルツの曾根崎理恵の娘、そして母としての側面が描かれている。ハイライトは双子の赤ちゃんの親権を巡って対立する理恵とみどりに、三枝茉莉亜が「医師としては理恵に賛成だが、母としてみどりを支持する」と宣告するシーン。そしてその後にクール・スウィッチと恐れられる理恵が初めて論破され、冷徹な魔女の人間らしさを見たシーンだったようなw 医療現場は常に最先端を行き、社会制度や倫理がそれを追従する。しかし制度が追いつけない場合も往々にしてあり、その時には制度や倫理なんてのは足枷にしかならない。代理母出産はまさしく特異点であり、ジェネラル・ルージュの凱旋にも共通する医療制度の脆さが露出する。

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2012/01/20

代理出産をめぐる,母と娘。 母親vs.医師という対決になる。 どこか違和感があっても,一緒にいて緊張しても,やっぱり母娘。 Amazonより 内容(「BOOK」データベースより) 「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」平凡な主婦みどりは、一人娘で産...

代理出産をめぐる,母と娘。 母親vs.医師という対決になる。 どこか違和感があっても,一緒にいて緊張しても,やっぱり母娘。 Amazonより 内容(「BOOK」データベースより) 「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」平凡な主婦みどりは、一人娘で産科医の曾根崎理恵から驚くべき話を告げられる。子宮を失う理恵のため、代理母として子どもを宿してほしいというのだ。五十歳代後半、三十三年ぶりの妊娠。お腹にいるのは、実の孫。奇妙な状況を受け入れたみどりの胸に、やがて疑念が芽生えはじめる。「今の社会のルールでは代理母が本当の母親で、それはこのあたし」。

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2012/01/06

ジーン・ワツツの続編またはサイドストーリーのような作品。今回は代理母の問題を提起、論理と母性を争わせるが、もっと子供の立場から考えろと言っているように思う。しかし、法律的な解釈が一番情けないのがこの国の実情ってこと。

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2012/01/05

適当に図書館で借りてきたら、数年前に読んだジーンワルツの裏ストーリー的な話だった。 主人公・理恵を見ているのが嫌で、筋自体はあまり楽しめない。確かジーンワルツも同じ感想だった気がする・・・ 母娘の関係や、清川先生のくだりは面白く読んだ。

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