マドンナ・ヴェルデ の商品レビュー

海堂尊【著】

2010/07/17

何年か前にニュースになった実の母親の代理出産がテーマ。
法律と現実が歪んでいる。
少し前は、大きな社会問題としてメディアに乗ったけれど、その後の進展は流れてこない。
すべて、はるか昔にできた法律が、かつて思いもしなかった状況が現実に起こっているけれど、それを規定する法律がない。現実に即していない法律がない。法律には、もっと人間に感情があることを織り込むべきだ！

2010/07/17

ジーンワルツの裏で動いた、代理母出産の話。
SFのようなストーリーだが、日本でも普通に行われるようになるんでしょうか。単なる小説として読めないような作品です

2010/07/08

ジーン・ワルツの同時期で、視点の違う話。

登場人物が同じなだけの別の話だと思って読み始めたので、同じ話の書き直し？と思ってしまいました。
実母に代理母を依頼した女医が、代理母を頼んだ理由を「今の医療界に問題提起したい」と言うのですが、それが唐突すぎてちょっとびっくりしました。話の流れ的には問題ないのですが、ジーンワルツを踏まえて読まないと意味不明になるような気がしました。

2010/07/04

Y.Y.氏推薦！
Y.Y.氏コメントです。↓
ジーン・ワルツの同時期設定の話ですが、それぞれの物語の視点次第で、同じ事件でも、主人公の女医の印象が見方が、がらっと変わる、ある意味面白い作品です。絵画に例えると、有名な騙し絵、毛皮に鼻を埋もれた老婆にも見えつつ、視点を変えると、つんときどった向こうをむいた若い女性…の騙し絵、それに似ているような気がします。ジーンワルツを読んでからの読書がオススメです。その後、「マドンナ・ウ゛エルデ」を読んで、一つの話が完結する気がします

2010/07/01

妊娠出産話なのに、全然実感がない。経験がないヤロウが書くとこうなるのか。かなり期待外れ。
さらに、初っ端の２ページ目、マンションの規制についてのくだりは、大間違い。タケル先生、どうしたんですか？
「医学のたまご」のカオル君が生まれた話なので、辛うじて星二つ。それにしても、伸一郎君は「たまご」の印象とはエラク違うなあ。パパになって変わったのかね。

2010/06/26

｢ジーン・ワルツ｣では肝っ玉かーさんに見えたのに。。。そうか、そうだったのか。
それにしてもその味噌汁作り方間違ってるんちゃいますのん！？

2010/07/10

とにかく面白い。
小説新潮連載中から毎月欠かさず読みました。
『ジーン・ワルツ』との対比が素晴らしい。
あぁ、このときこんなことを思っていたのね、と。
私は好きです、みどりさんのこと。
理恵よりも。

2010/06/18

　「ジーン・ワルツ」の別視点バージョン。代理母となったみどりとその娘、理恵との関係。医療関係というよりは母と娘という視点中心。
　これほどすっぱりとではないが、私自身の母との関係に似た空気を感じた。だからこそ思えるのだが、理恵は「クール・ウイッチ」ではない。心の痛みを感じすぎるほど感じているからこそ、理論で武装して自分を守ろうとしているのだ。本当の魔女なら、もっと冷淡にすべてを切り捨ててでも通してしまえる術があるだろう。
　欠落した感情などない。ただ、自分が気付いていないだけだ。

2010/08/04

2010/04/30予約　2010/07/21貸出
読んでて「ジーン・ワルツ」と「極北クレイマー」を思い出す。というか、登場人物が被りまくり。「ジーン・ワルツ」の別バージョンなのでしょう。とにかく、「ジーン・ワルツ」では感じなかった理恵先生の身勝手さを感じました。別に、目新しい感じがしなかったので、どっちか一冊読んどけばいいんじゃない。あと、かつおで出汁とったら濾そうよ。

2010/08/16

ジーン・ワルツのサイドストーリー。

だからといって、内容が薄いわけではなく、
むしろ、母と娘の関係に焦点が当たっていて、
とても充実している内容になっている。

クール・ウィッチと呼ばれる娘の母。
それはみずからの冷たさを受け継いでいるとはいえ、
違和感もあるという、なんとも複雑な感情が描かれている。