自白 の商品レビュー
4編の短編小説、捜査一課の土門刑事が殺人事件を解決する。 愛人を疎ましくなり殺害してしまう男。 夫に積年の恨みを持った妻が代理を雇って起こす殺人。 窃盗のプロ女泥棒を追う事件。 外国人の貧困から金目当て殺害。 乃南さんの小説は初めて読んだせいか、昭和過ぎる時代背景がしっくりこ...
4編の短編小説、捜査一課の土門刑事が殺人事件を解決する。 愛人を疎ましくなり殺害してしまう男。 夫に積年の恨みを持った妻が代理を雇って起こす殺人。 窃盗のプロ女泥棒を追う事件。 外国人の貧困から金目当て殺害。 乃南さんの小説は初めて読んだせいか、昭和過ぎる時代背景がしっくりこないからか、どんでん返しも無くすんなり終了。 土門刑事に感情移入して読みながら推理していけたら面白いのだが、、、 また違う作品を読んでみたら印象も変わるかなぁ、、、
Posted by
捜査一課へ移動になった『土門』の元へ事件の一報が入る。通称『アメリカ淵』と呼ばれる渓谷で、全裸の女の死体が発見されたのだ。彼女は何故、こんな寂しい場所で死ななければならなかったのか?程なく同僚の男が容疑者として浮かぶも一向に口を割らず、要請を受けた土門は取調室で男と向き合った。 ...
捜査一課へ移動になった『土門』の元へ事件の一報が入る。通称『アメリカ淵』と呼ばれる渓谷で、全裸の女の死体が発見されたのだ。彼女は何故、こんな寂しい場所で死ななければならなかったのか?程なく同僚の男が容疑者として浮かぶも一向に口を割らず、要請を受けた土門は取調室で男と向き合った。 刑事、土門功太郎の連続短編ミステリー。 とてつもなく昭和、しかも中期臭のする話。発刊が大分前なのかと思って見れば、そうでもなかった(私にとって10年前くらいはざら)。 短編なので、肝心の自白シーンは少々物足りない気もするが、懐かしい正統派の刑事ものとして楽しめた。
Posted by
新シリーズ、刑事・土門功太朗、第1弾。 東京ディズニーランド開園や、よど号ハイジャック事件などが起きた昭和50年代前半を舞台に、警視庁捜査一課の係長、モンさんこと土門功太朗警部の4つの物語を綴った短編作。 ・アメリカ淵 ・渋うちわ ・また逢う日まで ・どんぶり捜査 ...
新シリーズ、刑事・土門功太朗、第1弾。 東京ディズニーランド開園や、よど号ハイジャック事件などが起きた昭和50年代前半を舞台に、警視庁捜査一課の係長、モンさんこと土門功太朗警部の4つの物語を綴った短編作。 ・アメリカ淵 ・渋うちわ ・また逢う日まで ・どんぶり捜査 犯人を自白に追い込むまでの人情味溢れるモンさんの捜査手法、人柄が描かれています。 とくに高度経済成長期の中での、犯罪の変化や日本人の様子を、流行した音楽や出来事を織り交ぜ、登場人物の背景に深みを増していると思います。 ミステリーというよりは、人情系という感じ。 派手なトリックなどもないです。 「どんぶり捜査」のモンさんの優しさが身に染みました。
Posted by
大好きな乃南アサさんの作品。 正直言って犯人や展開に捻りはないので、そういうのに期待するとがっかりするかもしれません。 が、タイトルにあるように「自白」がメインならこれでいいのかなと思いました。 なぜか時代設定が古いんですね。昔の人情刑事ドラマのような感じでした。
Posted by
刑事ものとしては安心して読める。 時代が30年ほど前なのに途中で気が付いた。 物語の背景になっている、当時の流行歌・テーマパークなど、私は懐かしく思い出したが。 若い読者の方にはどうだろうか。
Posted by
主人公は刑事の土門功太朗。 彼は仕事に忙殺される刑事という職業だが、この作品では温かな家族関係が随所に出てきて、とても親近感がわく人物だった。 ●アメリカ淵 ●渋うちわ ●また逢う日まで ●どんぶり捜査 以上4つの短編からなっている。 刑事小説につきものの、殺人事件も盛り...
主人公は刑事の土門功太朗。 彼は仕事に忙殺される刑事という職業だが、この作品では温かな家族関係が随所に出てきて、とても親近感がわく人物だった。 ●アメリカ淵 ●渋うちわ ●また逢う日まで ●どんぶり捜査 以上4つの短編からなっている。 刑事小説につきものの、殺人事件も盛り込まれているが、どの作品の背景にも、昭和の時代の社会が反映されていて、読みながらなんだかとても懐かしい感じがした。 例をあげるなら、共犯者として雇った若者の電話連絡用として用意されたのがテレホンカードだったり、土門が家族サービスに娘を連れていくと約束する出来たばかりの遊園地が、ディズニーランドだったり・・・。といった具合だ。 昭和の時代の刑事さんは、「どんぶり捜査」にもあるように、 スムーズな犯人の自白のために「カツ丼」や「親子丼」などの、アツアツのテンヤモノを食べさせるという手をよく使ったという。確かに昔の刑事ものドラマにもそのような場面があったような気がするなあ。 作品のほとんどが、捉えられた犯人が追い詰められた自白するという結末になっていた。 引き込まれるような自白にせまるまでのストーリー展開と 土門の家族たちとのふれあいや背景にある社会的出来事に 故郷へ帰ったような郷愁を感じる作品だった。
Posted by
時代背景が古くて、昔に出版された本かと思ったら出版自体は割と最近の本でした。 内容的には素直で、自白が実は嘘だったとかひねりがあるのかと思ったらそのまま終わりって感じ。
Posted by
なんだか乃南さんらしくなかった。 土門さんはそれなりに魅力的なキャラだけど、あっさり解決してあっけなかったかな…
Posted by
残念ながら期待はずれ。 最近発刊されたものなのに時代背景が変に古くてすごく違和感を覚えた。話の内容もあまり深みがなくてあっさりし過ぎだった。
Posted by
これはまた魅力的な主人公が出てきたなと思います。 刑事・土門功太朗。 不惑を過ぎた警視庁捜査一課の課長。 事件のどんな小さな情報もすべて拾い集め、大切に書き留め 読み返し事件の輪郭を自らが探る。 取調室での見事な心理戦は、地道に培ってきたものがあってこそ。 人情あつく、家庭的なと...
これはまた魅力的な主人公が出てきたなと思います。 刑事・土門功太朗。 不惑を過ぎた警視庁捜査一課の課長。 事件のどんな小さな情報もすべて拾い集め、大切に書き留め 読み返し事件の輪郭を自らが探る。 取調室での見事な心理戦は、地道に培ってきたものがあってこそ。 人情あつく、家庭的なところも、いいのです^^ 背景は、昭和の自分が小学校高学年の時代がほとんどです。 (一個だけまだ課長になってない頃の、自分が赤ん坊のころのがありますが) 懐かしい政治のニュースやヒット歌謡曲なんかボンボン出てきますね。よく読んでみたら土門さんの二女さんと同い年の私w フリオ・イグレシアスとか、懐かしい///// ジャイアンツの藤田監督が優勝に導いたのは小4の時だったし、 ホテルニュージャパンやら500円玉、中曽根内閣は小6だっけ。 と、まあ本筋以外でも楽しめたりする、公衆電話が活躍してるこの本、いったいいつ発行されたの?と奥付けを見てみたら2010年だった! シリーズになったらうれしいな。期待!
Posted by