サイン会はいかが？ の商品レビュー

大崎梢【著】

2011/10/26

大崎梢さんの、本屋を舞台にしたミステリー第二段。５つの短編が収録されています。

前作『配達あかずきん』の方が面白かったかなぁ…。でも、気軽に読めて、読後感爽やかなところは、相変わらず良いですね。

本屋の舞台裏が細かく描写されているので、書店で仕事をしてみたい人にはおすすめの本です。最後の話に出てきた『フェリックスの手紙』という仕掛け絵本、読んでみたくなりました。

2011/11/05

■本屋限定の名探偵！

４件の同一書籍の問い合わせに連絡を入れると、４人が４人ともそんな注文はした覚えがないと……。「ファンの正体を見破れる店員のいる店でサイン会を開きたい」――若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に、名乗りを上げた成風堂だが……。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかりものの書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト店員・多絵のコンビが、書店に持ち込まれる様々な謎に取り組んでいく。短編５本を収録した本格書店ミステリ、好評シリーズ第３弾！

2011/09/12

一昨日あたりに読み終えた一冊。“成風堂書店事件メモ”シリーズ三作目。

今回は

取り寄せトラップ
君と語る永遠
バイト金森くんの告白
サイン会はいかが？
ヤギさんの忘れもの

以上五作の短編が収録されている。
日常の謎は好みのジャンルだが、書店という場所に限定してしまうと事件を考えることが非常に難しそうだ。
探偵役の多絵曰く、「本屋限定」というところが面白いところでもあるのだろうが。

作者の方が元書店員ということで、このシリーズは本屋さんの裏側が知ることができるところも面白い。
本屋の常連さんや本屋での恋（本屋好きならば憧れるシチュエーションではないだろうか）、サイン会の裏側も知ることができる。

「取り寄せトラップ」の最後に、「本の数だけトラブルの芽が潜んでいる」とある。
それぞれの短編で、トラブルも、思い出も、出会いも別れも描かれている。そして成風堂には、「本屋限定」の探偵だって存在する。
まだシリーズは続くようで、本屋で起きる小さな事件は絶えないようだ。

坂木司氏の解説がこれまた逸品。

2011/09/11

書店ミステリーシリーズ第３作目
駅ビルの６階にある成風堂という書店員杏子と
アルバイト多絵ちゃんが、書店に持ち込まれる謎に取り組む
殺人事件がない、おっとりとしたミステリー
本が大好きで、本屋の仕事が大好きで真面目な杏子と
とぼけた感じなのに、謎解きの天才多絵ちゃんのコンビが絶妙で
事件は、ちょっぴり深刻だけど、最後はすがすがしい気持ちにもなる
暖かい気持ちになるシリーズ

2011/08/20

私は"君と語る永遠"が好きだった。
ほっこり♡

そして今作で重大な間違いをしていたことが発覚!!
杏子さんを私は今まで"あんこ"って読んでたんだけど、実は"きょうこ"だったw

2011/08/19

本が好きなんだもん、書店も好きよね？

というわけではないのだが、本をこんなにも丁寧に扱い、
いろいろと考えている書店員さんが描かれるこのシリーズは、
本当に心が温まる。

完全ではないが安楽椅子探偵のように、
狭い範囲と決められたシチュエーションで続けるのは大変だとは思うけど、
この作家さんならできそうな気がする。

とっても優しくなれるこの本、お勧めできます。

2012/04/01

私自身も書店が大好きで、店員さんの手書きのコメントで興味を持って買う本とか漫画が多い。

そんな本屋さんで起こる日常の謎。
どのお話も読み味すっきり、心が温まるようなお話ばかり。
特に「ヤギさんの忘れもの」が好き。

またこれの続編出してくれないかなー。

2011/08/06

学校の図書館で処女作の「配達あかずきん」を読んでからずっと気になっていたシリーズ物で、本屋限定の探偵とか私のストライクゾーンど真ん中な設定だからか、とても思い入れがある本です。

個人的には２番目の「君と語る永遠」はミステリなのに、うるっとクる作品でした。

2011/07/05

出張番外編？を飛ばして短編集二作目。
時折おやっと思うくらいのシリアスさと、ほんわかしたムードがやっぱり楽しい。
本屋って、本っていいよねーとしみじみ。

2011/07/02

元書店バイトとしてはあるある本。
なつかしく思えてすっきり後味の本でした。
でもバイトしててこんな沢山の事件はなかったけど。。