インディペンデンス・デイ の商品レビュー
「自由ってどういう事?」という問いに、「独立する事」という解をオムニバスで。何からどのように独立するのか?それは各人が、個々に抱える状況で大きく異なる。未来に向かって、すっくと立つ女性は美しいのだろう。
Posted by
すいすい読める短編集。タイトルの通り何かから自立した日、解き放たれた日を描いているのでさわやかな前向きさ。別の短編の登場人物同士が少しずつ絡んでいるのが好み。
Posted by
リレー式の連作短編集。短編もすごくいい作家さんだと感心しきり。女性達のさまざまな独立を描いており、あたたかくて爽やかで潔い。原田さんの良さ全開の1冊。
Posted by
珠玉の24篇。 川向こうの街から、境界線を越えて、川のこっちがわに越してきたある女性の話から始まる。 次には、前のお話でちょっとでた女性が登場して、そうして次々と続いていく。 みなみなそれぞれに、抱えるている、とらわれているものから一歩踏み出す時。 そんなささやかな瞬間をやさしく...
珠玉の24篇。 川向こうの街から、境界線を越えて、川のこっちがわに越してきたある女性の話から始まる。 次には、前のお話でちょっとでた女性が登場して、そうして次々と続いていく。 みなみなそれぞれに、抱えるている、とらわれているものから一歩踏み出す時。 そんなささやかな瞬間をやさしく印象的に描きだす。 是非手元に置きたいと思う一冊。 消耗したときに、元気をもらいたい。
Posted by
普段、電車の中で居合わせた人達の、それぞれの家族や仕事や考えてることを想像するんだけど、まさにそんな楽しさ。
Posted by
「この本によれば『自由になる』っていうことは、結局『いかに独立するか』ってことなんです。ややこしい、いろんな悩みや苦しみから」・・・・なるほどねえ。と思った。短編だけど話が次々につながっていくところが面白い。人と人はつながっているということか。
Posted by
実家の工場を出て憧れの一人暮らしに「川向こうの駅まで」 出来ちゃった婚をしたのに夫が死に子供は死産してしまう「月とパンケーキ」 水商売の母を疎んで大学進学を期に家を出る「雪の気配」 担任を持ったクラスでいじめが起きてしまった「真冬の花束」 リポーターをスキャンダルで首になってしま...
実家の工場を出て憧れの一人暮らしに「川向こうの駅まで」 出来ちゃった婚をしたのに夫が死に子供は死産してしまう「月とパンケーキ」 水商売の母を疎んで大学進学を期に家を出る「雪の気配」 担任を持ったクラスでいじめが起きてしまった「真冬の花束」 リポーターをスキャンダルで首になってしまう「ふたりの時計」 DV彼氏を持つがなかなか別れられない「転がる石」 母親が認知症になってしまう「いろはに、こんぺいとう」 幼なじみの子に頭が上がらないでいる「誕生日の夜」 花束と一緒にメッセージを届けるサービスをする「メッセンジャー」 そこそこ人気の同人誌作家がデビューを考える「バーバーみらい」 マンガ家を目指したものの芽が出ずくすぶる「この地面から」 夫の転勤で公園デビューにも失敗し実家が恋しい「魔法使いの涙」 絵本作家としてデビューした矢先に筋ジストロフィーが発症する「名もない星座」 北海道で一日ひと組だけの小さな宿を経営する「お宿かみわら」 外資系ファンド企業でトレーダーとして働く「空っぽの時間」 やっと決まった就職先で内定を取されて落ち込む「おでき」 不況によるリストラの波が清掃のおばちゃんを襲う「缶椿」 恋人がフォルクスワーゲンでお弁当屋を営む「ひなたを歩こう」 スイーツの出前で友達の会社を訪れる「甘い生活」 恋人を顔で選んでは後悔を繰り返す「幸せの青くもない鳥」 母一人子一人の生活に潰れかけている「独立記念日」 子供が独立して保母の仕事を始めるが夫が病気で倒れてしまう「まぶしい窓」 結婚式で有名なホテルで働く「いつか、鐘を鳴らす日」 工場で働いていたケンちゃんと結婚することになる「川面を渡る風」 装丁:柳澤健祐(マミアナグラフィックス) 装画:日端奈奈子 24人の女性たちの悩みと小さな進展をつづった短編集。 少しずつどの話もつながっています。 オカメインコが迷い込む「幸せの青くもない鳥」が一番好きです。 あとは「バーバーみらい」の感じもいいなあ。
Posted by
良かったです。 短編なんだけど、一つの話にチラっと出てきた人が、次の話の主人公っていうスタイルで。 『次はこの人かな?』なんて思いながら読めて楽しかったです。
Posted by
【閉塞した日常、退屈な仕事、つまらない男、結婚への焦燥……。 でも――。 顔をあげ、風を感じてごらん、世界はやさしく豊かだ。 親元から離れたい娘、スキャンダルに巻き込まれたニュース・キャスター、他人の幸せを見送る結婚式場で働く女性、夢にもがき、恋に悩む…… 様々な境遇に身を置いた...
【閉塞した日常、退屈な仕事、つまらない男、結婚への焦燥……。 でも――。 顔をあげ、風を感じてごらん、世界はやさしく豊かだ。 親元から離れたい娘、スキャンダルに巻き込まれたニュース・キャスター、他人の幸せを見送る結婚式場で働く女性、夢にもがき、恋に悩む…… 様々な境遇に身を置いた女性たちの逡巡、苦悩、決断を丁寧に切り取り描いた連作短篇集。 大人になって、知ってしまった。 社会に出て、知ってしまった。人生甘くないし、不公平だな、理不尽だな、ってことが、たくさんある。 いやになるくらい、落ち込んだり、あせったり、つまずいたり……。 でも、学んだことだってある。 人生に潔く向き合う気持ちがあれば、遠くまで歩いていけるんじゃないかな。 ふと振り返ると、ずいぶん歩いたな、という日がきっとくる。 大切なのは、「潔く向き合う気持ち」を忘れないこと。 読むほどに、元気になって、視線もグッと上がる1冊。】 何かからの「独立」を描く短編集。 前の章ではただの脇役(しかも映画やドラマだったら名前も付かないような脇の人)だった人が次の章では主役になっていて、次は誰が?とそこも読み進める楽しみになってました。 そして、最後の章で全体が1つに繋がります。 久しぶりに読了後に爽やかな気持ちになる本でした。
Posted by
24の短編集。 1つのお話の中で出てきた誰かが次のお話に出てきたりするので、次の話はこの人かな?と予想して読むのが楽しかったです。1つのお話が短いので、サクサク読めるし、元気がもらえるお話ばかりでよかったです。登場人物たちの暖かい空気なのもいいのかも。
Posted by