インディペンデンス・デイ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
原田マハの短編集。1冊の本に24遍掲載。短編というよりショートストーリー集と言った方がいいくらいの短いお話が満載。非常に読みやすいので、本とあまり縁のないような、女性にも是非読んでもらいたい。短く読みやすいのだから1日1編を通勤中や就寝前に読むのでもよい。そして我々男性も読むべき本だと思った次第。勇気でます、元気でます、ページを繰り終わった後に足が一歩前に出ます。 独立して生きるというのは「何かに依存するな」とか「経済的に自立せよ」とか「親元を離れろ」とかそういう部分とはまた違うんだということを考えさせてくれる。そういう要素も大事なんだけど、もっと大事なのは自分の人生を自分が本気で対峙するという気概。 自分には弱点や欠陥がある、そして自分を取り巻く環境には、不都合な点、不愉快な点、不平等な事もある。それらを嘆きたくなる気持ちはわかる、実際俺もどうしようもなくイヤな気持ちになることもある。 でも、そんなことしてたら結局自分の人生自分で制御できてないわけで、そういうことを全て「あるもんはしゃーないまずはそこから」とまずは認める。でも諦めない、進んでは躓き、試行錯誤しつつ、しゃーない人生から脱却していこうと心中で思う。 その思った日が独立記念日なんだろうなということ。 確かに独立した人生ってのは大変だろうだけど、たった1冊の本に24もの独立記念日が描かれているんだから、大変すぎるものではないんだろう。 そして、女性が独立するためには世の男たちも自立した人間にならんといかんわけである。この本に出てくる魅力的な男性陣のように、きちんと自分の人生送ろうじゃないか。 どこかにも書いたが専業主婦なんてぜいたくな人々をたくさん存在させるほど、日本の経済状況は甘くないって背景もあるんだから。
Posted by
ほんとは星3.5くらいつけたい。それでも、生きていく。希望の物語。ただ好みではない作品もあるのでつよく4は置けない。タイトルの英訳、登場人物たちをめぐる仕掛けもたのしい。そして最後の大団円!
Posted by
良き本でした もう20歳なのだから、独立しなきゃなと思いました いっぱい好きなものに貪欲でいて、そして自分に素直に、そして間違ったことはたとえ辛くても、そこを捨てる覚悟が必要であるとしみじみ感じました また、どんなに幸せそうに見えても、その人にはその人なりの悩みがある。それを心に...
良き本でした もう20歳なのだから、独立しなきゃなと思いました いっぱい好きなものに貪欲でいて、そして自分に素直に、そして間違ったことはたとえ辛くても、そこを捨てる覚悟が必要であるとしみじみ感じました また、どんなに幸せそうに見えても、その人にはその人なりの悩みがある。それを心に留めて、人を羨むばかりではなく、ちゃんと前を向いて、一つずつ課題に取り組んでいきたいです
Posted by
“連作”短編、24つがおさめられた一冊になります。 縦糸と横糸が織物のように重なって、 万華鏡のような彩りを見せてくれるような、、 その舞台となる世界は共通で、所々でつながっています。 始まりと終わりの“川”の物語はなかなかにニヤッと。 “『自由になる』っていうことは、結...
“連作”短編、24つがおさめられた一冊になります。 縦糸と横糸が織物のように重なって、 万華鏡のような彩りを見せてくれるような、、 その舞台となる世界は共通で、所々でつながっています。 始まりと終わりの“川”の物語はなかなかにニヤッと。 “『自由になる』っていうことは、結局『いかに独立するか』ってこと” 人は何かに依存して、縛られているのでしょうか。 そこから“独立”することとは、さて。 自分自身も含めて、色々と考えさせられる内容でした。 一つ一つは短いので、一日一話、なんてのも面白そうです。
Posted by
じっくり時間をかけて二回読んでしまいました。図書館で借りた本だけど手元に置いておきたいので後日購入予定 :) 2019/10/15再読 "魔法使いの涙"→"名もない星座"がたまらない(T_T)b
Posted by
キング、タレマユで、やや自信無さげ? ジャック、自分の美しさに陶酔している気がする。 クイーン、落ち着いて未来を見通している感じ…。 そして、顔を持たないその他の彼らが誰一人欠けたとしても、 ゲームはできない、 世界は動かない。 24編の短編に登場する女性達を、 トランプ...
キング、タレマユで、やや自信無さげ? ジャック、自分の美しさに陶酔している気がする。 クイーン、落ち着いて未来を見通している感じ…。 そして、顔を持たないその他の彼らが誰一人欠けたとしても、 ゲームはできない、 世界は動かない。 24編の短編に登場する女性達を、 トランプゲームの最中にフト思い出してしまったのは、 このクイーンの強い視線を感じての事だろうか。 24の短編は (物語にはあるはずの)筋書きが透明で、 力強く生きてゆく決意をした女性達の意志次第で 動いていくかのような印象を受けた。 どの物語も大好きだが、 印象に残ったのは、 <お宿かみわら> <しあわせの青くもない鳥> いや、でもぜんぶ面白かったなぁ~♪ 事あるごとに読み返したい本だな、と思った。
Posted by
連作短編。色んな女性が登場してたまに胸にささる。かなり良作。魔法使いの涙と幸せの青くもない鳥は少し泣いた。
Posted by
24の短編集。悩みを抱えながらも一歩踏み出していこうとする女性たちが描かれています。 前作に登場した女性が、自作の主人公になったりするスピンオフ作品。 短編集だけど、微妙につながっていくので読んでいて楽しかった。 最後の『川面を渡る風』はサプライズな感じで、ワクワクだった♪...
24の短編集。悩みを抱えながらも一歩踏み出していこうとする女性たちが描かれています。 前作に登場した女性が、自作の主人公になったりするスピンオフ作品。 短編集だけど、微妙につながっていくので読んでいて楽しかった。 最後の『川面を渡る風』はサプライズな感じで、ワクワクだった♪ 今まで読んだ短編集の中で一番好き。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
マハさんの短編集は初めて。10P前後の超短編が24編。 タイトルの通り様々な人達の“独立へ一歩”いわゆる再生物語。 連作・・・・と言っていいかな。 悩み苦しむ主人公に通りすがりのように関わっただけの人物が 次のお話では主人公となり、その人もまた悩みを抱えているという展開が興味深かった。 皆 誰しも順風満帆ではないよと諭してくれてるようで心がホッとするお話ばかり。 あるお話を読みながら「きっと次はこの人が主役だ」と予想をしつつ読むのも楽しかった(^-^) 「袖すり合うも多生の縁」とは言うけれど マハさんのお話を読むと いつも人の繋がりの温かさを感じるんだなあ。 でも自分は上手くやれてないな・・・と凹むことがあるけど前向いて行こう!思わせてくれるとても良いお話ばかり。 内容はただ繋がってるだけじゃなく“ぐるり”。 あ、これ言うとネタバレになっちゃうかな。
Posted by
連作短編。 24話あるけれど、どのお話も別のお話と繋がっていて, それもおもしろかったです。 つらい思いをしている女性が、 誰かと繋がって1歩前へ進んでいく、堂々と胸をはって。 心地よい読後感のあるお話ばかりです。 私も、そうやって前に進んでいきたい。 特に好きなのは、 「幸せの...
連作短編。 24話あるけれど、どのお話も別のお話と繋がっていて, それもおもしろかったです。 つらい思いをしている女性が、 誰かと繋がって1歩前へ進んでいく、堂々と胸をはって。 心地よい読後感のあるお話ばかりです。 私も、そうやって前に進んでいきたい。 特に好きなのは、 「幸せの青くもない鳥」と「独立記念日」 他にも、泣きながら読んだものもありました。 マハさん大好きで、 著書読むたびに、その思いは増していきます。
Posted by