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真夏の島に咲く花は の商品レビュー

3.4

55件のお客様レビュー

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2010/08/03

フィジー。個人的には旅行で行く候補として考えたことがあるのみの国。あ、あと格闘技。 そんな国で起こる物語。 インド系の国民の割合が多いとか、知らなかったことも多い。 さすが旧イギリス領。(まぁ、そう考えれば当然っちゃ当然か。。。)

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2010/03/06

高校が一緒だったフィジアンのチョネ、日系人のヨシ、インド系のサティーと、旅行代理店の現地オフィスで働くチョネのガールフレンドの茜の4人をとりまくお話ですが、ベースにフィジーという国の持つ民族的な背景がしっかり丁寧に書かれていてさすが垣根作品という感じでした。とても面白かったです。

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2010/03/04

クーデターが起こったときのフィジーを舞台に繰り広げられる若者たちの群像劇.フィジー人,インド系フィジー人,日系フィジー人,日本人の4人の視点から構成されている.資本主義の浸透により失われつつあるものを浮き彫りにしている.

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2011/08/03

初めての垣根作品。ただ単に、フィジーが舞台、南の島に行きたい(できれば住んでしまいたい)と思っていた矢先に出会った本。結論としては、まさしく「そんなこと考えているオマエ!甘すぎるぞ」という本でした。汗。もともとのフィジアンとインド系移民、中国人との対立。クーデターといった中で、遊...

初めての垣根作品。ただ単に、フィジーが舞台、南の島に行きたい(できれば住んでしまいたい)と思っていた矢先に出会った本。結論としては、まさしく「そんなこと考えているオマエ!甘すぎるぞ」という本でした。汗。もともとのフィジアンとインド系移民、中国人との対立。クーデターといった中で、遊びに行っている連中ではなく、大金もってリタイア生活するでなく、そこで生活するとなったら、そりゃぁ大変。やっぱり移民を巧みにコントロールしてきた国シンガポールよりは統制が利かず、ぐちゃぐちゃになってしまうであろう国(なのか?)フィジー。俄然興味が沸いてきた。行きたい。今までは、南国のお気楽な国としてか見ていなかったこれらの国々が異様に地続きの悩める世界なのだと思うと、リゾート気分も吹き飛んでしまいますが、でもそこはこの作品のテーマでもある「楽園はどこにあるのか?」をよ〜く考えるきっかけにもなり、なかなか胸にしみます。フィジーですらこんなだったら、ミクロネシア共和国の人々はどんな思いで暮らしているのだろう?今度はいつ来るのだと言ってくれた、あのYAP島のお兄さんはどんなこと考えて暮らしているのだろう・・・と思うと、やっぱり、南の島いきたくなった。海もすばらしいですが、そこに暮らしている人々にも興味がわいてきます。

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2010/03/01

いつもの垣根涼介とは、ちょっと毛色の違う感じ。 私が、彼の本を好んで読む理由の一つに、日本に住む外国人のことが、フラットな目線で書かれているからというのがある。 たとえば、「ワイルド・ソウル」なんて、 本当にたくさんの人に読んでもらって、知ってもらいたいことが書かれている。 ...

いつもの垣根涼介とは、ちょっと毛色の違う感じ。 私が、彼の本を好んで読む理由の一つに、日本に住む外国人のことが、フラットな目線で書かれているからというのがある。 たとえば、「ワイルド・ソウル」なんて、 本当にたくさんの人に読んでもらって、知ってもらいたいことが書かれている。 そして今作。 微妙に中途半端なラブストーリー。 クーデターの描写も、それに便乗しちゃったチョネとその仲間たちのやってることも、微妙なんだけど…。 でもでも。 インド系が、もとからいたフィジー系住民よりもいい暮らしをしているという事実。 やっぱりお互いをわかりあうには難しいこと。 それぞれに、長所があって、ふれあうことで得られる素晴らしいものがあるということ。 日系である自分になら、何とかできるかもしれないと考えて行動に移したヨシのこと。 そういったことが、やっぱり彼の作品らしくて、良かった。 たくさんの人に読んでもらいたい。

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