真夏の島に咲く花は の商品レビュー
話の内容はよかったと思います。 ありがちな展開ではないところ、すべてを片付けて終わらないところ。 ただ、綺麗にまとまりすぎてる感じはします。 あと、三点リーダが多いのはちょっと苦痛でした。 私は小説で使われる三点リーダが好きではないのです。
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「君たちに明日はない」の作者の作品。 もともと垣根さんの本を読もうと思ったのはこの本における文庫本の表紙と解説をみて、本書を読みたくなったわけである。カバーはその作品の一部であると思っていて、海と島が好きな自分はとっても惹かれた次第である。 内容と言えば、フィジーの若者の生き方と...
「君たちに明日はない」の作者の作品。 もともと垣根さんの本を読もうと思ったのはこの本における文庫本の表紙と解説をみて、本書を読みたくなったわけである。カバーはその作品の一部であると思っていて、海と島が好きな自分はとっても惹かれた次第である。 内容と言えば、フィジーの若者の生き方と葛藤を描いたものであるが、以下の一文にすべてがこめられているような気がした。 「だってみんな、いろんな約束事に縛られているもんね。~中略~あのときだけはチョネ、いろんなしがらみから一瞬ふっきれたような、そんな顔つきをしていた。~中略~たぶんそれが、私がこの国で見たかったものだと思う。」 人生いろんなすれ違いがあると思うけど、その瞬間のつながりはすべて線になって、その人の人生を作っていくのであって、一時たりとも無駄にしたくないし、すべてが自分にとって重要と思える生き方をしたいですね。
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垣根涼介って言ったら、『ワイルドソウル』の印象がかなり強いから、これもハードボイルドかなぁと思って読んでみたら、全く違った話でした。 それはフィジーで起こった騒乱に巻き込まれたフィジー在住の日本人の話。 仕事で駐在じゃなくて、自分の意思でフィジーに来た人たちの話なので、自分の話...
垣根涼介って言ったら、『ワイルドソウル』の印象がかなり強いから、これもハードボイルドかなぁと思って読んでみたら、全く違った話でした。 それはフィジーで起こった騒乱に巻き込まれたフィジー在住の日本人の話。 仕事で駐在じゃなくて、自分の意思でフィジーに来た人たちの話なので、自分の話とは少し違いますが、それでも信じて理解していたのとは微妙に違う考え方で、日々を過ごして、行動をしていく。 それに加えてフィジー独特の情勢があって、混乱は深まっていく。 (インドからの移民が多くて、元々のフィジーの人たちよりも勤勉だから、金持ち。で、更に中国からの移民が増えてきていて、中国人の商売はインド人よりもエゲツない。) フィジーの人たちは、元々豊かな土地なので、働かなくても生活出来るんだけど、それでも少しでも良い生活をしようとするとお金が必要になるので働かないとならないんだけど、必要性は多いないから、必死に働かない。それに元々の土地はみんなフィジーの人たちの共有制なので、誰か持っている人が持たない人に分け与えるのが当たり前になっている。 でも、インド系の人たちは奴隷として連れて来られたから、必死に働いて、今では金持ちになっている。 お互い、『あいつ等はここに来て好き勝手に儲けている』『あいつ等はいい加減に働いているから信頼出来ない』っていう背を向けた考えがある。 こういう考えが分かりやすく描かれております。 でも話としては、盛り上がろうとするときになんかストップがかかるようなかんじがして、もう少し!ってかんじでした。 『ワイルドソウル』のほうが面白かったかな? でも、もう少しで良くなると思うので、また新しいのが出たら読んでみよう、なのでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フィジーを舞台にくりひろげられる恋愛模様。フィジアン、インド人、日本人、中国人のそれぞれの国民性(ということばは適切じゃないけど)の違いで考え方も行動も全然異なっていて、それが面白い。最後はみんながバラバラになってしまって寂しい気分だけど、ヨシとチョネの友情はいつまでも続いてほしいな、という気持ちになる。
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リゾートアイランド・フィジーを舞台にした小説。 フィジーのややこしい背景を縮図のように映し出した 青年たちによる恋愛がメインストリーとなっており、 その中で、日本人的価値観を善し悪しを問うてくる。 垣根氏作品に多く見られる構成ではあるが、 今までの過激な暴力描写、圧倒的なスピ...
リゾートアイランド・フィジーを舞台にした小説。 フィジーのややこしい背景を縮図のように映し出した 青年たちによる恋愛がメインストリーとなっており、 その中で、日本人的価値観を善し悪しを問うてくる。 垣根氏作品に多く見られる構成ではあるが、 今までの過激な暴力描写、圧倒的なスピード感は存在しない。 フィジーが舞台なだけに、あえてこのような穏やかな展開になったのであろう。 ただし、スピーディな展開ではないからといって、 決して読みにくいモノではない。そこも含めてキチンと構成されている。 垣根氏の作品なだけに、「ヒートアイランド」や「ワイルドソウル」的な 展開を予想してこの本を読み始めたが、スピード感こそないものの 彼のメッセージは一貫しており、これはこれでアリだと思う。 この本を手にする際は、ぜひ天気の良い休日に読んでほしい。 満員電車に揺られて読んでは、きっと後悔すると思います。
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良かったことは、垣根作品にありがちの過剰な暑苦しさがなかったこと。 悪かったことはそのせいか、なーんか全体にのっぺりとしてたこと。 いやになるくらい日本人である自分の性格と気質が、 この本の中でどう自分が振る舞うのか否が応でも見せつけられる。 そのへんの筆力はさすがなのだが。...
良かったことは、垣根作品にありがちの過剰な暑苦しさがなかったこと。 悪かったことはそのせいか、なーんか全体にのっぺりとしてたこと。 いやになるくらい日本人である自分の性格と気質が、 この本の中でどう自分が振る舞うのか否が応でも見せつけられる。 そのへんの筆力はさすがなのだが。 緩やかな日常よりも垣根涼介には、やはりひりひりするアクシデントが似合うんじゃない? 勝手ながらそう思った。 あの暑苦しさと刺激とむせ返る迫力、やっぱそのほうが、垣根涼介らしい!
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フィジーでのおはなし。 裏読んで、フィジーとかいってみたいな~。楽しいんだろうなーって思って買ってみた。 読んでみたら、フィジー国の実態やら海外で住むことの難しさとかいろいろ感じて、サラッと読む気でいたけど、じっくり読んでしまった。 楽園はどこにもなくて、自分で作るもんだーみたい...
フィジーでのおはなし。 裏読んで、フィジーとかいってみたいな~。楽しいんだろうなーって思って買ってみた。 読んでみたら、フィジー国の実態やら海外で住むことの難しさとかいろいろ感じて、サラッと読む気でいたけど、じっくり読んでしまった。 楽園はどこにもなくて、自分で作るもんだーみたいなことが書いてあって、たしかにそらそうだな。と納得できた文章でした。 個人的には一読の価値はあった。
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フィジーに住むフィジー人、インド人、日本人等、さまざまな人種との関係。友情、恋愛・・・ 本当の幸せな暮らしってなんだろう?って考えさせられる。
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人種問題・差別それと生きるうえで大切なのはお金なのかそれとも・・・その答えを考えさせられるような本だった。自由に奔放に生きたい、それが僕の現時点での幸せかな。
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以前読みドラマ化もされた「君たちに明日はない」の著者の本。 上記の本と繋がりは全くない。 が、文化の違いの厳しさと幸せとは何かを考えさせてくれる本。
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