桐島、部活やめるってよ の商品レビュー
もっと最近の作品だと思ったら、13年も前の作品だった。そしてちょうどその頃私は高校生だったわけだから、その頃の方が感想は違ったかもしれない。 タイトルから想像していたのとは少し違う展開だった。思っていたりより桐島とは関係ないところの話が多いような。 単純に、一つの出来事を複数の...
もっと最近の作品だと思ったら、13年も前の作品だった。そしてちょうどその頃私は高校生だったわけだから、その頃の方が感想は違ったかもしれない。 タイトルから想像していたのとは少し違う展開だった。思っていたりより桐島とは関係ないところの話が多いような。 単純に、一つの出来事を複数の視点で描く、というのは好きなので、そういう点の面白さは十分にあった。それだけに、あと沙奈視点も書いて欲しかったなあと思ってしまった。 ちゃんと読めば問題ない箇所だったのだが、一番初めのシーンなど、「どっちが自転車漕いでるんだ?」とか無駄に誤読してしまう箇所があって少しだけ読みづらかった。
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若いなあ、青いなあ。でも、この時期って不安なんだよね。色々なことが漠然と。 大人になった今の方が、心は安定している。 体は若いし、疲れはすぐに回復するし、いろんなことがすぐに覚えられるし、高校生の頃って、可能性が無限だった。私もクラスでは「下」のグループだったんじゃないかな。確か...
若いなあ、青いなあ。でも、この時期って不安なんだよね。色々なことが漠然と。 大人になった今の方が、心は安定している。 体は若いし、疲れはすぐに回復するし、いろんなことがすぐに覚えられるし、高校生の頃って、可能性が無限だった。私もクラスでは「下」のグループだったんじゃないかな。確かに、「上」のグループの人たちがいた。その存在がまぶしかった。でも、私にとって高校生活はそんなに悪いイメージはない。おとなしめの友人とたわいもないことをしゃべり、休み時間にお菓子をたくさん食べて、でもお弁当はほんのちょびっとで、男子と付き合う色恋沙汰もなかったけど、でもそれはそれで悪くなかったなと思う。 この本を読んで、たとえ「上」のグループであっても、悩みのない高校生なんていなかったんだろうなと気づいた。みんな何らかの不安や悩みを抱えている。やりたいことがちゃんと見つかるのかなとか、社会人になれるのかなとか、ちゃんと結婚できるのかなとか、小さなことから大きなことまで。でも美果の話はちょっとつらさの次元が違うな。誰か、彼女の心を支えてあげてほしいと思った。
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タイトルにある、桐島が登場しないまま話が終るとは思わなかった。 登場しなくても、話がうまく繋がって面白かった。 色んなタイプの登場人物がいたが、高校生特有の感情がうまいこと書かれていて懐かしく感じた。 美香の話は衝撃的だった。
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青春時代の心の葛藤を描いた作品。それぞれの登場人物が何かを抱えながら生きている。そういうことに自分で気付き出すのが10代?と考えさせられた。
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3冊目の朝井リョウさん。ずぅっと読みたいと思ってたんだけど、なかなかタイミングが合わなくてやっと読めました! バレー部のキャプテンだった桐島が突然部活をやめた。桐島の同級生たちの部活だったりクラスだったり、友情だったり恋愛だったり家族だったりを、5人の視点から描いた連作短編集で...
3冊目の朝井リョウさん。ずぅっと読みたいと思ってたんだけど、なかなかタイミングが合わなくてやっと読めました! バレー部のキャプテンだった桐島が突然部活をやめた。桐島の同級生たちの部活だったりクラスだったり、友情だったり恋愛だったり家族だったりを、5人の視点から描いた連作短編集です。 噂には聞いてましたが、まぁ本当にびっくりするほど桐島くんが出てこなかったです。こういうお話の繋げ方もタイトルもとてもうまいですね。 17歳という、勢いのままに生きる若さやみずみずしさがとても眩しかったです。でもそんなキラキラとした眩しい面だけでなく、クラスのカーストだったり、学校という狭い世界での閉塞感だっり、やりたいことも見つからずただなんとなく毎日を過ごしてしまっている焦り…などなど高校生の心の機微がとてもリアルに描かれていました。 映画もかなり評判いいようなので観たいなぁ。
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高校生って、そこだけが世界の全てで、しっかりと上下もあるし、容赦なく無意識に人を傷つけることもある。そんな高校生の忘れかけてたザラザラした感じとみずみずしさを思い出させた。 短編っぽいので、読みやすかった。
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高校生はまだ何にでもなれる。高校の時を思い出して、うらやましくなりました。桐島くんが出てこなくて、なんかモヤっとしました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
予想以上に桐島くんは出てこなかった。桐島くんの人となりを周囲が語る、という小説ではなかった。それよりも、桐島くんが浮いてしまうような過剰で痛々しい高校生たちの自己アピールがつらい。作品としてより大袈裟に表現されているとも思うが、ゾワゾワするこの自意識の畳みかけてくる感じ。
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青春だなぁ、と。 映画での神木隆之介がとても良かった。何気ない毎日のようで貴重な高校時代。色々悩んでるのに悩んでることが恥ずかしくなったり、なんとかなることだと思い込んでたり。 当時の記憶を懐かしく思い出した。
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