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桐島、部活やめるってよ の商品レビュー

3.4

662件のお客様レビュー

  1. 5つ

    69

  2. 4つ

    197

  3. 3つ

    218

  4. 2つ

    83

  5. 1つ

    13

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2020/08/17

高校生のときって、なんであんな小さな世界で必死になってるんだろう。 運動部が文化部より優れている感じがしたり、絶対に逆らえないカーストがあったり、同じレベルの人と仲良くしながらどこか違和感を持っていたり…。思い出すとキリがないけど、いつだって、誰だって経験のあること。そして誰もが...

高校生のときって、なんであんな小さな世界で必死になってるんだろう。 運動部が文化部より優れている感じがしたり、絶対に逆らえないカーストがあったり、同じレベルの人と仲良くしながらどこか違和感を持っていたり…。思い出すとキリがないけど、いつだって、誰だって経験のあること。そして誰もが、後から思えばどうでもいいことでも、当時は必死にその世界を生きていたのだ。 そんな世界を、ある5人の視点から描いた作品。桐島が部活を辞めるかもしれない、ということから、それぞれが何となく抱えていた自分の違和感に向き合っていく。 過去への懐かしさを感じつつ、今の自分はあのときの自分の頑張りで出来ていることを思い出させてくれる作品だ。

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2020/07/20

作者のラジオを聴き始めて、再度読み直し。丁寧に読んだ。吹奏楽部の矢島亜矢の「放課後のグラウンドはピアノの楽譜に似ている。〜略〜ト音記号のようにひっそりと片隅にある、左に傾いてしまったボロボロのバスケットゴール。」いいなぁ。

Posted byブクログ

2020/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今年始めて読んだ小説はこちら。映画にもなって、とっても有名な本かと。タイトルが変わっていることもあって気になってました。 同じ時代に同じ時間を過ごした学生が、何人か出てきて、それぞれの視点で話が分かれてます。この間読んだ柚木さんの本と同じ。 話が進むにつれて、ストーリーが絡まっていくのか期待していたのですが、さほど絡まず。高校生のぐらついてふわふわしている感情や行動の描写はあるものの、そんなに迫力があるわけでなく。ううーん、これから何を読み取れば良かったのか、おじさんにはわかりませんでした。。。残念。この間読んだ柚木麻子さんの方が数倍面白かった。。。

Posted byブクログ

2020/05/04

久しぶりに小説を読みました。登場人物の心情やその場の雰囲気を表す「表現」に最初はくどさを感じましたが、中盤あたりからはそれに慣れ、心地よくすらなってきました。 自分で思い出すよりも、高校時代をより広く、鮮やかに思い出させてくれた作品です。 ・誰かの行動が意外に多くの人に影響を...

久しぶりに小説を読みました。登場人物の心情やその場の雰囲気を表す「表現」に最初はくどさを感じましたが、中盤あたりからはそれに慣れ、心地よくすらなってきました。 自分で思い出すよりも、高校時代をより広く、鮮やかに思い出させてくれた作品です。 ・誰かの行動が意外に多くの人に影響を与える ・「人と比べてどうか」よりも「自分がやりたいこと」をもつ良さがある ・様々なことを経験して大人になる そんなことを考えました。

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2020/01/28

久しぶりに(20年以上ぶりに)高校生の気持ちを思い出した。 もうすっかりと過ぎ去ったと思っていた高校生の時の行き詰まり感を久々に感じた本でした。そういえばこんなだったなぁとあの時の匂いまで思い出した。 でも、最後には希望が見えて前向きな気持ちで読み終えることができた。 高校時代を...

久しぶりに(20年以上ぶりに)高校生の気持ちを思い出した。 もうすっかりと過ぎ去ったと思っていた高校生の時の行き詰まり感を久々に感じた本でした。そういえばこんなだったなぁとあの時の匂いまで思い出した。 でも、最後には希望が見えて前向きな気持ちで読み終えることができた。 高校時代を思い出したい時に読もうっと。

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2019/12/20

完全に自分が高校生の頃の世界だった。チャットモンチーもラッドウィンプスもジョゼと虎と魚たちも、何もかもそこにあった。 自分はスクールカースト底辺にいたわけではないけど、でもたしかにトップにいる男子がなんであんなに楽しそうに女子と話せて、自然にカッコよく制服を着崩せるのか、全然わか...

完全に自分が高校生の頃の世界だった。チャットモンチーもラッドウィンプスもジョゼと虎と魚たちも、何もかもそこにあった。 自分はスクールカースト底辺にいたわけではないけど、でもたしかにトップにいる男子がなんであんなに楽しそうに女子と話せて、自然にカッコよく制服を着崩せるのか、全然わからなかった。思い返せば全然イケてなかったな自分。てゆーかなんか、なんだったんだろう俺の高校生活。あの時のことは今は何も残ってないような気がする。 とか、自分の高校生活を思いっきり思い返してしまった。 前田くんが眩しすぎるわ。

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2019/11/09

最後の菊池の話が1番好き。周りから羨まれる立場にありながらも、他の人に自身に足りないものを見いだしている。

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2019/11/06

何でも良いからずーーっと読んでみたかった朝井リョウ。読んだことも無いくせに私はずっと、自分たちの世代を代表する表現者はと問われたら間違いなくこの人を一番に挙げるとずっと思っていた。タイトルとか概要を聞くだけで、「そうだよこれが私たちなんだよ」と勝手に思っていた。自分は何もしてない...

何でも良いからずーーっと読んでみたかった朝井リョウ。読んだことも無いくせに私はずっと、自分たちの世代を代表する表現者はと問われたら間違いなくこの人を一番に挙げるとずっと思っていた。タイトルとか概要を聞くだけで、「そうだよこれが私たちなんだよ」と勝手に思っていた。自分は何もしてないくせに勝手に人のこと誇りに思うのは嫌いやけど、同い歳にこんな人がいてくれて嬉しいとは思っている。ずっと。 すぐ見つかったことと、私の中では朝井リョウといえばこれやったのもあって、桐島にしました。 これは私の中では珍しく先に映画観てしまったパターンやけど、なんというか「再構成」ってこういうことなんやなと強く感じた。逆に(?)すごい。それぞれに共通する良さも、異なるそれぞれの良さもあった。 そしてもしも先に小説読んでたら、登場人物ごっちゃになって難しかったかもしれないとも思った。特に女子たち。その「再構成」によって映画にそのまま当てはまらない登場人物も何人もいるのだけども、それでも視覚的な情報が把握の助けになってたのは間違いない。 ただ、「桐島」の存在、存在感は映画の方がぐんぐん貫かれてた。(それが良かった。)その点では、先に小説読んでたら「タイトルのわりに桐島…?」感も若干あったかもしれない。短編集のうちの一つを本のタイトルにもするみたいな感覚に近いものを覚えたかもしれない。 内容の感想。まずは良かった。風助の最後とか、実果の最後とか、泣けた。男バレの部分に関しては自分も(中学やけど)バレー部やったから言ってることもわかるし。けど、私は運動神経が悪すぎて(そのくせ女バレに入ってた)そっちでまず辛かった(苦しんでた)タイプだったから、彼らのもがいてる感じとかの苦しみには残念ながら共感できなかった。私にはまず届かない部分の苦しみだったから。そしてさらにその届かなさを再度味わわされる的に自分の苦しみが蘇って辛かった。(それをも共感と呼ぶのかもしれんが。) 登場人物ごとの視点で語られるっていう部分に関しては、違いが出にくい感はあった。そういう子たちがピックアップされたということなんだろうとはいえ、みんながみんなあんなふうにポエマーな生き方してるんかなみたいな。結局作者が一人だから当然とはいえ、小説としては登場人物それぞれの主観で語られる情景描写の方法が似通いすぎてやしないか的な。ただ読みにくいとか、それによって物語がつまらなくなるとかいうほどではない。 それと全体的な感想として、私には高校よりも中学時代と重なる物語だった。彼らの抱える「しょーもなさ」が。そして進学校っていう設定だったからその違和感は余計に募っていったように思う。 私の通った高校も当時学区内1位の公立進学校だったけど、沙奈みたいな子はいなかったように思うし、"陰キャラ"の男子とかは、自分たちは自分たちで堂々と楽しそうにしてた印象。あと特に男子の方が、"陰キャラ"と"陽キャラ"の区別が曖昧でグラデーションぽい感じがあった。そして男女共に、陰も陽もお互い上手くやり合おうという共通認識的なものが存在してた。まあつまりまとめるとまじでみんな大人だった。(それは大学入学後にサークルなんかでそういう「しょーもなさ」を久しぶりに目の当たりにして改めて思い知り感じていた。世間の高校生関係なくあの高校の生徒たちが大人だったというだけなのだと。) だから沙奈の言動も、涼也の卑屈さも、個人的な経験からは、進学校の高校生として違和感を感じてしまった。デフォルメの描写ではあったんかなあ。 とはいえ、そんなことを偉そうにつらつらと言いながらも、中学からの仲の良い友だちと全然一緒に進学できてなくて友だち作りに躓いて高2の最初なんて週1で学校休んでた私は結局そういう"階層"に苦しんでたも同然で、私自身が涼也と何も変わらないのだ。とも思うので、まあ、そういうことなのかもしれない。(?)

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2019/08/21

バーコードで未読と確認して借りたけど、もしかしたら文庫か何かでもう読んでたかも。 高校生、懐かしい。

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2019/08/11

第22回小説すばる新人賞 高校生や大学生が読めば共感できるのかも。オッサンすぎる自分には響かない。

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