楽園(下) の商品レビュー

宮部みゆき【著】

2010/07/31

設定は、模倣犯の九年後

　続編…、というのは当てはまらない気がしますが、それでも、模倣犯を読んでからの方が、間違いなく良いかと。

　うん。先にこっちを買ったけど、ちゃんと模倣犯を読んでからで良かった（笑）。

　滋子さんは、九年も経っているのにあの事件を引きずっていて。
　それは、滋子さんだけではないと、ところどころに出てきたりして。

　これで踏ん切りがつくのかな？
　つけばいいのにな。

2010/07/27

家族と思春期の子供、荒れた子供たち、その末、
様々な事件、重いテーマなのだが、
さすが宮部みゆき、
しっかりと次の「茜」に成り得た昌子ちゃんが
母親に抱きしめられてるところを描いてくれた。
子育てって先が見えてないだけに、難しいけど、
茜ちゃん、あそこまで捨て鉢になるのは一体どういう経緯があったろうな、と
思った。

2010/07/19

いつものことだが、宮部みゆきは面白い。
堅い本ばかり読んでいて、ちょっと生き抜きをするのに非常にいい。

ということで妻が読み終わったこの本を早速読んだのだが、最後まで飽きずに読めた。

最後にあの山荘の絵を等が書いた理由をも知らされるのかと期待していたが、どうも肩透かしを食ったようだ。
これは著者が忘れたのか？

うがった見方だが、この山荘の絵の秘密が解き明かされないままこの「楽園」という上下二巻の本は完了してしまい、もしかしたら、このなぞを追っていくという過程で「あの」事件の更なる新事実が明らかになる、という形で、この前畑滋子の物語が、今後も続いて行く伏線にしたのでは、と考えてしまう。
この「楽園」の段階ではまだ前畑滋子は、「あの」事件を引きずっている。そして、今回の事件が解決した暁にも、まだその影は消えていない。いや、永久に引きずらざるを得ないのだろう。
そうだとすれば、もっと「あの」事件を消化してゆく過程が別の物語になっても不思議はない。

どう考えても、宮部みゆきなら「忘れた」などと言うよりも、よっぽどありそうな思い付きではあるが、さてどうなるだろう？
というよりも、そうなることを期待したい。

宮部みゆきさんへ。　ね、そうでしょ。書いてね～。

2011/08/06

挫折せずに読みきれたのは宮部みゆきの巧さゆえか。　楽園っていうタイトルにはまあ納得はできるが、宮部氏にはいままでもっとストンときれいに納得させてもらってきたので、そこまでの感動はなし。ストーリーのスケールは結局「模倣犯」には遠く及ばない。そもそもの事件の規模なのか、犯人の闇の深さなのか。いずれにしても続編として気持ちを入れて読むとがっかりするかも。あくまでスピンオフとして楽しむべき作品。個人的には最後まで前畑滋子を好きになれず。敏子と等にほとんど全ての「いい話」的帰結を任せているようでなんだかなあ。宮部氏の時代小説などは素敵なキャラ満載でいつもいい気分にさせてもらうので、やはり最終的に不満が残ってしまいました＞＜

2010/06/24

上巻よりはミステリーというか、謎解き要素が増えて楽しめた。模倣犯の続編と謳うのなら、事件ではなくピースが絡んできたら面白かったのになぁと思った。

2010/06/23

途中、この話は迷宮入りで終わってしまうのではないかと思ったが、ちゃんと落ち着くところに落ち着いた。
さすがの筆力。
ただし、必要以上に長く感じる。プロットとしては半分くらいの長さでもいいんじゃないかな？

2010/06/14

おもしろかったです。
「模倣犯」に出てきたキャラクタが主人公になっていますが、
深く関係があるわけではないため、「模倣犯」を読んでいない方にも読める内容です。
また、初期の宮部みゆき作品に近いものを感じることもできました。
おすすめの1冊（上下で2冊ですが…）です。

2010/06/13

好きじゃないんですけどね、
超能力とか、特異体質とかを持った人が出てくる話って。
乗り移ったとか、そういうのも。

ただ、このボリュームでさらっと読んでしまえるのは、
やっぱり話自体が面白いからっていうのと、
読みやすいからっているのがあるとは思います。

模倣犯を読んでないのは痛かったな。
まあ読んでなくても、この作品はこの作品で独立しているし、
必要最低限の回想とかで、十分背景はよめるので、
問題ないんですけど。

でも、どちらかというと、そっちに興味が沸いてしまいました。
仕入れに行かなければ。

☆☆☆ ホシ3つ

2010/05/13

テンポがすごいいい。「模倣犯」のような驚きはないけど、楽しめた。..まぁ...題材はニガテなんだけども。内容をカットにカットした映画は、しないでほしいなー

2010/05/10

久しぶりに一気に最後まで読んだ本。宮部みゆきの作風はとどまるところを知らないのか、という感じでした。読み終えた後はしばらくぼう〜っとしていました。