楽園(下) の商品レビュー
何故こんなに評価が良いのだろう? 私には、本当につまらない本ですわ。 模倣犯から比較すれば、作品の存在自体不要だと思います。でも皆さんの評価は高いよね。 本はそれなりに読んでいますが、私には駄作でした。
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楽園は「模倣犯」からの流れを組んだ作品のようでしたが、「模倣犯」を読んでいなくてもすんなりと読みいることが出来ました。 これはおそらくは「模倣犯」の流れを組んでいるとはいえ、全く別物として扱われているからだろうと思う。 ただ、この作品を経て主人公が如何に立ち直っていくかに主点が置...
楽園は「模倣犯」からの流れを組んだ作品のようでしたが、「模倣犯」を読んでいなくてもすんなりと読みいることが出来ました。 これはおそらくは「模倣犯」の流れを組んでいるとはいえ、全く別物として扱われているからだろうと思う。 ただ、この作品を経て主人公が如何に立ち直っていくかに主点が置かれているのは間違いない。 これを読んでしまうと「模倣犯」を読むのが怖くて暫くはとても読めないような気がする・・・。
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読み終わって2週間くらいかな? もう一度読んでから感想書こうかな?とも思ったけど やっぱりこのタイミングで感想書いておきます。 わたしの好きなジャンル、スーパーナチュラルものです。 その能力を持っている(いた)のは少年。 宮部みゆきさんの描く少年・少女の世界も大好きです。 だ...
読み終わって2週間くらいかな? もう一度読んでから感想書こうかな?とも思ったけど やっぱりこのタイミングで感想書いておきます。 わたしの好きなジャンル、スーパーナチュラルものです。 その能力を持っている(いた)のは少年。 宮部みゆきさんの描く少年・少女の世界も大好きです。 だけど・・・ なぜかストンと腑に落ちませんでした。 能力者の等くんが実体として出てこないからなのか、 過去の事件がそもそも消化出来てないかならのか(わたしが)。 最後まで読んで、それこそ解説まで読んで初めて 前畑滋子の絡んだ過去の事件が『模倣犯』だったんだ・・・と 気付きました(というよりやっと認識しました)。 よく見たら帯にそうやって書いてあったのに(驚!)。 模倣犯の時もそうだったけどぐわーっとお話しの中に 引き込まれていけなかった事が残念でした。 どこか上滑りなままラストまで読んでしまった感じで。 悲しい親と子の関係が語られる中、最後に敏子さんと もしかしたら家族になっていたかもしれない青年の再会が ちょっとだけ心和ませてくれました。
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おもしろかったし、読みやすかったし、知らなかったことを教えてもらったし、もう一度『模倣犯』はじめから読もうと思いました。ところで、前畑滋子を突き動かすことになった一枚の絵については、なぜ描かれたのかが結局わからなかったのだけれど、私がどこか読み飛ばしたんだろうか。
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そして真実。 上巻で散りばめられたピースがひとつひとつはまっていく感じ。 そしてまた新たに出て来たピース。 つなぎ合わせてできたパズルは様々な家族の模様。 愛情ゆえに亡くなった息子を感じながら生きていこうとする母親。 愛情ゆえに娘を手にかけてしまった両親。 姉が両親によって殺され...
そして真実。 上巻で散りばめられたピースがひとつひとつはまっていく感じ。 そしてまた新たに出て来たピース。 つなぎ合わせてできたパズルは様々な家族の模様。 愛情ゆえに亡くなった息子を感じながら生きていこうとする母親。 愛情ゆえに娘を手にかけてしまった両親。 姉が両親によって殺されたことを知らずにすくすくと育っていった妹。 下巻はおぼろげながら浮かび上がってきた一つのパズルの絵を完成させるような感覚で読みました。 家族の数だけ家族の形がある。 親の思いと子の思い、お互いの思いがマッチしている家族ってどれだけあるんだろう。
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3月15日~22日 ライター・滋子の許に舞い込んだ奇妙な依頼。その真偽を探るべく16年前の殺人事件を追う滋子の眼前に、驚愕の真実が露になる! 彼の告白には、まだ余白がある。まだ何かが隠されている。親と子をめぐる謎に満ちた物語が、新たなる謎を呼ぶ。
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『他人をむしる味を知ってしまった人間は、そう簡単に手を引かないということです。』 そうか‥そういうことだったんですね。 『模倣犯』や『クロスファイア』の時のように宮部さんはここでも、 人の心や死を笑いながらもてあそぶ人間を闇から引っぱり上げ犯罪を止めていきます。 家族の中に救いよ...
『他人をむしる味を知ってしまった人間は、そう簡単に手を引かないということです。』 そうか‥そういうことだったんですね。 『模倣犯』や『クロスファイア』の時のように宮部さんはここでも、 人の心や死を笑いながらもてあそぶ人間を闇から引っぱり上げ犯罪を止めていきます。 家族の中に救いようのない愚か者がいて、家族を延々と苦しめていたら、あなたはどうするでしょう? どうしたらいいですか?と、そんな問いを残しながら、 下巻では一気に真実が明るみに出ます、フリーライター前畑滋子の手によって。 ------彼女は宮部さん自身ではないですか? ミステリーを描きながら、世の中に起こる許しがたい犯罪を 小説という形で糾弾するような宮部さんの姿勢。 そこにとても共感を覚えた作品。
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感動。『龍は眠る』で感じた違和感(超能力問題?)がほぼ消滅!!『模倣犯』みたいなドキドキは減って、ものすごーく松本清張っぽくなってましたが・・・泣ける。うん、面白かった!!
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流行りものに弱いといわれようと、宮部みゆきは やっぱりすごいよ。ちょっと悔しいけど。 読み終える頃には、一人ひとりの登場人物が、目の奥に浮かぶ。 声や、息遣いとかも聞こえそうな気がしてくる。 口調なんて、真似しようと思えば真似できるくらいになっている。 考えてみたら、そんな作...
流行りものに弱いといわれようと、宮部みゆきは やっぱりすごいよ。ちょっと悔しいけど。 読み終える頃には、一人ひとりの登場人物が、目の奥に浮かぶ。 声や、息遣いとかも聞こえそうな気がしてくる。 口調なんて、真似しようと思えば真似できるくらいになっている。 考えてみたら、そんな作家もなかなかいないんじゃないかな。
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いくつものストーリーがつながった。救いのないストーリーもあれば、温かいストーリーもある。本書全体が「喪の作業」であり「鎮魂歌」のようにも思える。超能力(?)が出てくるお話はあまり好まないけれど、ここでは主でありながらもその存在感が柔らかいので違和感がなかった。幼くて抱えきれないも...
いくつものストーリーがつながった。救いのないストーリーもあれば、温かいストーリーもある。本書全体が「喪の作業」であり「鎮魂歌」のようにも思える。超能力(?)が出てくるお話はあまり好まないけれど、ここでは主でありながらもその存在感が柔らかいので違和感がなかった。幼くて抱えきれないものを抱えざるをえなかった茜と等が、対極にあるのが切ない。
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