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楽園(下) の商品レビュー

3.9

249件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    119

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2010/10/16

「火車」と同じようなスタンスだな~と思った。 それに宮部みゆき特有の超能力を織り交ぜた感じ。 宮部みゆきの本に出てくる人は美人が多いな~。 でも、リアル。 そして、難しい立場の人間だらけ。 等くんと敏子ママがすごく魅力的で良かった。 昭二の「なんで子供が死ぬのかなぁ」ってゆー...

「火車」と同じようなスタンスだな~と思った。 それに宮部みゆき特有の超能力を織り交ぜた感じ。 宮部みゆきの本に出てくる人は美人が多いな~。 でも、リアル。 そして、難しい立場の人間だらけ。 等くんと敏子ママがすごく魅力的で良かった。 昭二の「なんで子供が死ぬのかなぁ」ってゆーセリフにぐっときた。 ホント、なんでだろう。 でも、子供が不良になったら困るだろうなぁ。 変な男にひっかかっても困る。 親は大変だ。 最後はすごく言い終わり方だった! そうだよね!あの人には幸せになってもらわないと!!!

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2010/10/07

上下巻通しての感想。 書評を見て、超能力ネタの作品と言う事で、読み始めてみたが、「模倣犯」のスピンオフ的な作品でびっくりした。 宮部みゆきの他の超能力をテーマにした作品と比べると、超能力その物よりも、小説中で起こった事件の方に焦点を当てている感じではあったが、これはこれで読み応え...

上下巻通しての感想。 書評を見て、超能力ネタの作品と言う事で、読み始めてみたが、「模倣犯」のスピンオフ的な作品でびっくりした。 宮部みゆきの他の超能力をテーマにした作品と比べると、超能力その物よりも、小説中で起こった事件の方に焦点を当てている感じではあったが、これはこれで読み応えがあった。

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2011/09/18

ああーおもしろかったーーー!! これも本当にするすると読みやすくて、読みだしたら止まらない!! そしてちょっと地味かもしれないけど、すごく深い感じがした。幸せ、幸せになるための代償とは、っていうようなことについて考えさせられた。たぶん、わたしは謎解きとかより、普通の人の人生が細か...

ああーおもしろかったーーー!! これも本当にするすると読みやすくて、読みだしたら止まらない!! そしてちょっと地味かもしれないけど、すごく深い感じがした。幸せ、幸せになるための代償とは、っていうようなことについて考えさせられた。たぶん、わたしは謎解きとかより、普通の人の人生が細かく書かれているところが好きなのかもしれない。息子を亡くした母親、萩谷敏子の家系や生い立ち、家族のことが、直接的に事件の謎を問く鍵になるわけではないけれど、細かく書かれているところとか。ルポルタージュみたい。(ちょうど村上春樹のインタビュー集を読んでいるので、サリンの被害者にインタビューした「アンダーグラウンド」を思い出したり)。そして、その萩谷敏子の強さがすごくいいなあと思った。こういう人になりたい(そればっかり)。だからラストは感激して涙が出た。よかったーー!あと、やっぱりこの本でも、「まっとうに生きる」ってことを考えさせられた。バブル時代、「いい思いをしなきゃ損」っていうような考えがはびこったけど、今はその「いい思い」って言葉が、自己実現、とか、充実した人生、っていうきれいな言葉になっただけ、っていうのには、ほんとにそうかもしれないと。で、ちょっと安心したような。「充実した人生を送らなくては」っていうのも、結局、そうじゃなきゃ損だ、っていう「欲」で、だから、格別、充実しなきゃ、ってあせることはないんだなー、とか思って。前畑滋子シリーズが続けばいいのになあ。

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2010/10/01

滋子の元に依頼にきた萩谷さんという主婦は驚くべき過去と家族をもっていました。ここでそのことを詳しく書いてしまうと、これからこの本を読む人が面白みが欠けてしまうので割愛しますが、ひとつだけ、等くんの能力は、実は血族として受け継がれていたものではないか、という事です。 最後の場面で...

滋子の元に依頼にきた萩谷さんという主婦は驚くべき過去と家族をもっていました。ここでそのことを詳しく書いてしまうと、これからこの本を読む人が面白みが欠けてしまうので割愛しますが、ひとつだけ、等くんの能力は、実は血族として受け継がれていたものではないか、という事です。 最後の場面で、そのことが更に色濃くなるのですが、親子の絆の深さを思い知らされるばかりでした。 全体に暗い事件ばかりが浮き彫りになっていますが、最後の最後に萩谷さんが小さな幸せを手に入れたことが救いでした。 親子、兄弟、血が繋がっているからこそ、みんな愛の深さだけ、嫉妬したり苦しんだりするんでしょうね・・。

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2010/09/29

「模倣犯」のその後のようなお話。 ちょっと出来すぎてるかなぁ、とは思いましたが、 それでも惹きつける、引き込ませる物語は、さすが宮部みゆき、って感じかしら。読んでいる最中に、無性に「模倣犯」がもう一度読みたくなりました。 評価は悩みつつも★4つで。 「じゃあ、どうすればよか...

「模倣犯」のその後のようなお話。 ちょっと出来すぎてるかなぁ、とは思いましたが、 それでも惹きつける、引き込ませる物語は、さすが宮部みゆき、って感じかしら。読んでいる最中に、無性に「模倣犯」がもう一度読みたくなりました。 評価は悩みつつも★4つで。 「じゃあ、どうすればよかったのか」というのが、深いなぁ、と思いました。 救いがあるようで、救いがない、ちょっと悲しいけれど、でも最後に、ちょっとほろっとする。 敏子さんの存在が、この本をやさしくしてくれているような気がしました。

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2010/09/20

「亡くなったらみんな、仏様です。茜さんも仏様になって、あなたを見守っておられます。そんなのは生きてる人間にばっかり都合のいい考え方だって、怒られるかもしれないけれど、わたしはそう思うんです。そぷいう思いを、等に教わりました」 「時間を浪費するのはたやすい。買い戻そうとするときに初...

「亡くなったらみんな、仏様です。茜さんも仏様になって、あなたを見守っておられます。そんなのは生きてる人間にばっかり都合のいい考え方だって、怒られるかもしれないけれど、わたしはそう思うんです。そぷいう思いを、等に教わりました」 「時間を浪費するのはたやすい。買い戻そうとするときに初めて、人は、その法外な金利に驚くのだ」

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2010/10/01

サスペンスとしては、ひねりが何回もきいていて読み応えがあったんだけど、個人的には上巻を『喪の仕事』を努める人間が辿る過程の中にある苦悩や絶望、そして見出す着地点に一番興味を持って読んでいたので、サスペンス色がより濃くなった下巻はちょっと期待はずれだったかな…。 事件の裏にまた新た...

サスペンスとしては、ひねりが何回もきいていて読み応えがあったんだけど、個人的には上巻を『喪の仕事』を努める人間が辿る過程の中にある苦悩や絶望、そして見出す着地点に一番興味を持って読んでいたので、サスペンス色がより濃くなった下巻はちょっと期待はずれだったかな…。 事件の裏にまた新たな事件が発覚、そしてその裏にはまた…と、大どんでん返しが何回もあって、飽きることなく一気に読んでしまったけど、ちょっと作りこみすぎでしつこい印象も抱きました。

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2010/09/13

なんだかんだ上巻の文句を書いたけど、 それでも圧倒的に読ませる力があるところはやっぱりすごい。 特に断章の部分。 どんな風に本編とからんでいくのかすごく気になって、先に断章だけ読んでしまったほど。 でも、タイトルに関してはやはり不満。 最後の最後でやっとでてきたこのタイトル。 ...

なんだかんだ上巻の文句を書いたけど、 それでも圧倒的に読ませる力があるところはやっぱりすごい。 特に断章の部分。 どんな風に本編とからんでいくのかすごく気になって、先に断章だけ読んでしまったほど。 でも、タイトルに関してはやはり不満。 最後の最後でやっとでてきたこのタイトル。 「海の向こうの宗教」のことを話されても、なんだかなぁ。 もう少しお話の内容に寄り添った題名でもよかったのでは、 と思った。

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2010/09/13

やっと上下読み終えました。 宮部さんのミステリはあたたかいからすきだ。 最後がよかった;; 自分にもしみるセリフやことばがたくさんあった。 結局は自分なんだよ。 他人、いやそれが家族であっても「こうしてもらえなかったから今のアタシはこんなふうになった。」「今のアタシを作っ...

やっと上下読み終えました。 宮部さんのミステリはあたたかいからすきだ。 最後がよかった;; 自分にもしみるセリフやことばがたくさんあった。 結局は自分なんだよ。 他人、いやそれが家族であっても「こうしてもらえなかったから今のアタシはこんなふうになった。」「今のアタシを作ったのは過去の環境だ」 こんな馬鹿げた考えは捨てなきゃな、 宮部みゆきに背中を押してもらえました。 模倣犯をもう一度読み直さなきゃ♪ 前畑滋子をもう一度。

Posted byブクログ

2010/09/08

「模倣犯」を読んだ人間としては非常に気になる存在である。必然と読みたくなる。関係性についてはそれほど重要ではなく、別のストーリーとして読んでいて楽しかった。早く結末が知りたくなるような感じが継続されて一気に読んでしまった。再度ミステリーも面白いなと思わせてくれた。

Posted byブクログ