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楽園(下) の商品レビュー

3.9

249件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    119

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2024/09/17

「模倣犯」に続けて読んだ。スピリチュアルだけどミステリーとしても完成されている。個人的には模倣犯よりこちらの方が好きかも。

Posted byブクログ

2024/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

"幸せ"には代償がつきもの。 もともと人間の楽園は地上にはないのだから、何かを切り捨てなければそこに立ち入ることはできない。 後半で伏線を正しい順番で綺麗に回収して事件の全貌を明かしつつ、最後の一滴まで残さず掬いとる秀逸さ。さすが宮部みゆき。 「模倣犯」を読まずに「楽園」から読んでしまったのが少し後悔。続き物だってことを読み始めてから知ったので、とりあえず積読しまーす笑

Posted byブクログ

2024/09/01

個人的宮部作品一番の名作 やるせなく悲しいけれど それだけで終わりじゃない、懸命に誠実に生きたことが報われる瞬間もあると思わせる最後が大好き。

Posted byブクログ

2024/08/31

スピード感のある展開で一気に読み終えた。 主人公の女性と、依頼人である子供を亡くした中年女性のキャラクターが魅力的で、暗い空気のたちこめる展開でも閉塞感は強くなく、謎解きに心を奪われて読み進められた。解き明かされた謎自体は奇抜なものではないが、その謎の片鱗を少しずつ読者に提示して...

スピード感のある展開で一気に読み終えた。 主人公の女性と、依頼人である子供を亡くした中年女性のキャラクターが魅力的で、暗い空気のたちこめる展開でも閉塞感は強くなく、謎解きに心を奪われて読み進められた。解き明かされた謎自体は奇抜なものではないが、その謎の片鱗を少しずつ読者に提示して行く手法が卓越している。さすがはこの作者と言った感じです。 しかし今までの宮部作品と同種の枠を出ておらず、似た印象が浮かぶのも確か。素晴らしい作品だが、宮部ファンはもっと貪欲に新しい衝撃を期待してしまう。

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2024/08/08

いつもの通り通勤しながら読み終えた。 模倣犯でも思ったが、女性作家だからと決めつけて良いものか分からないけど、描写は細やかで、目を閉じなくてもそのまま情景を想像できる。 第3の眼が事件解決の糸口になったけど、所謂夢モンみたいなあやふやさを感じなかったのも、丁寧な書き方で影響なかっ...

いつもの通り通勤しながら読み終えた。 模倣犯でも思ったが、女性作家だからと決めつけて良いものか分からないけど、描写は細やかで、目を閉じなくてもそのまま情景を想像できる。 第3の眼が事件解決の糸口になったけど、所謂夢モンみたいなあやふやさを感じなかったのも、丁寧な書き方で影響なかったよね。 想像力豊かで、思った事を実行する行動は、あやふやにしない、事実をキチンと受け止める覚悟が必要である事を改めて教えてくれたと思う。 最後はまたしても電車で泣いてしまったけど、どんなに辛い理由があって仕方がないかもしれないって思う程殺人は良くないけど、全てハッピーエンドっていう訳にはいかないけど、最後は丸く収まって良かった。 改めて小説って面白いって思ったね。

Posted byブクログ

2024/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一気読み! 三和がAV撮ってた話が出てきた時、「え゛、なんかこれどっかで見たぞ!?誰だっけ誰だっけ?!」ってなってめっちゃ焦った(笑) 断章に出てきた話だーーーー!!って気づいた時にはものすごい快感!アハ体験みたいなw 断章に出てくる女の子のこと、ちょっと茜っぽいなって思ってたから滋子がそれ言及してて、やっぱり!!って思った。 敏子の超能力開花の瞬間は鳥肌ブワーなった!けど、全体的に等くんの超能力関係の話はあまり興味が持てなくて(ファンタジー苦手)、茜さん殺人事件だけでも十分楽しめたような気もする。

Posted byブクログ

2024/06/04

よくある[衝撃の結末]では無いが、各々の心情と、それを含んだ人間関係が細部に渡って伝わる。上巻合わせて800ページにも及ぶ長編を考えると、やや物足りなさを感じる結末。

Posted byブクログ

2024/05/09

模倣犯から数年後のスピンオフ物語。 宮部みゆきらしい詳細な設定、丁寧な心象描写。 家族、親子を主題とした、哀しくも優しい物語。

Posted byブクログ

2023/09/19

子供が不良‥ 事件起こしてしまう親として本当 辛い‥。手にかけてしまったけど これも仕方ない‥犯罪であっても

Posted byブクログ

2023/09/06

事故で亡くなった萩谷等の描いたスケッチブックに、コウモリの家の床下にあった死体を暗示するものがあった。実際にコウモリの飾りがあった土井崎家の焼け跡からは、長女のものと見られる死体が見つかり、記者前畑滋子は土井崎家の次女と対面する。土井咲家には、まだ秘密が隠されているのではないか…...

事故で亡くなった萩谷等の描いたスケッチブックに、コウモリの家の床下にあった死体を暗示するものがあった。実際にコウモリの飾りがあった土井崎家の焼け跡からは、長女のものと見られる死体が見つかり、記者前畑滋子は土井崎家の次女と対面する。土井咲家には、まだ秘密が隠されているのではないか…。 多数巻を並行に読むシリーズだが、上巻を読んでから大分経っての下巻でも、宮部みゆきだから大丈夫だろうと高をくくっていたのが甘かった。下巻の冒頭から次女誠子、元旦那の達夫、萩谷敏子、前畑滋子の旦那の昭二らが、部屋で会話という、ただでさえ厳しい動きのないシチュエーションに、色々事情もあるのだが、名字を省略した状態で続くもんだから、結構意味がわからなかった。 話の方は、25分できっかり50ページ読めるレベルで、密度の安定感は相変わらず。しかし、一進一退の退がないようなわりと平坦な進み具合で、ちょっと長いなと感じたのは事実。 また、どこかで前畑滋子がなにかを見出してしまうのだがそれがどこだったかという印象もなく、どこで気づいたんだろう?という切り札をスバっと切ることで進行するという内容である。 全体に読者そっちのけで滋子のひらめきと、何をひらめいたのかをぼかすように「ひょっとしてまだ…」と歯切れの悪い展開が多かったのは残念。終盤であれよあれよと事件が急展開して解決に向かっていくんだけど、結局その要素は残していくんだ、という印象であった。 また、もう一つ重要な内容があったはずなのに、結局それには触れなかったのにはなんか意図があったのだろうか。 長編でも読ませる実力のあるのは事実だし、元となった『模倣犯』のときの、無理やり世相を入れ込んで、話と全く絡まない論文帳の部分があまり気にならなかったのは良い。ただ、『模倣犯』同様、そういうあっさりした幕切れでいいんかね。今回のは少々禁じ手も使っている印象でもある。

Posted byブクログ