楽園(下) の商品レビュー
作者お得意の人情モノ+超能力モノ、主人公はあの超力作「模倣犯」と同じ前畑滋子…の割に、すごいミステリを読み終わったときに感じるカタルシスがなかった。 この人が超能力モノを書くと大抵そうなる。 つまらないのではない、ネタを詰め込みすぎなんだと思う。 『「人の記憶を読む」能力が本...
作者お得意の人情モノ+超能力モノ、主人公はあの超力作「模倣犯」と同じ前畑滋子…の割に、すごいミステリを読み終わったときに感じるカタルシスがなかった。 この人が超能力モノを書くと大抵そうなる。 つまらないのではない、ネタを詰め込みすぎなんだと思う。 『「人の記憶を読む」能力が本当にあるのか』を調べていたはずが、いつの間にか『親が子を殺した事情』を調べているという物語の構造が、確かにそうすべき意味があったのかもしれないが、でもなんか全体としてストーリーを散漫にしてしまっているような気がする。 ちょっと残念だった。
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最後、事件は綺麗にまとまり解決したかのようだけど、ひとつの疑惑を残しているように感じるのは私だけでしょうか。。。 あおぞら会の会長とシゲの関係。叔父と甥の関係から、会長はシゲに更生の機会を幾度となく与え、好き勝手振る舞うシゲを暗に許しているが、シゲは叔父である会長の秘密を握ってい...
最後、事件は綺麗にまとまり解決したかのようだけど、ひとつの疑惑を残しているように感じるのは私だけでしょうか。。。 あおぞら会の会長とシゲの関係。叔父と甥の関係から、会長はシゲに更生の機会を幾度となく与え、好き勝手振る舞うシゲを暗に許しているが、シゲは叔父である会長の秘密を握っていたのではないかと思えてならない。土井崎夫婦にしていたように。
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社会派ミステリにファンタジーを軽く振りかけたような感覚。スーパーナチュラルな要素がなくても成り立つんだろうなぁと感じてしまった。 何故か長いエピローグがあったのが、どこか新鮮。エピローグがあることで軸足が現実社会のほうにあることがわかる。
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下巻は、一気に親が子供を手に掛けた殺人事件に焦点が移る。家庭に「悪い子」がいたらどうすればいいのか。 次から次へと分かる事実に一気に読破した。最後は、等君のお母さん、敏子さんが大きな役割を果たす。子供が乗り移ったかのような。 誰もが隠していることはある。最後、タイトルの楽園とのまとめはちょっとこじつけかな、とも思えるが、じゃあ何かと問われればそれが分からない。ただ、言えることは、子を殺した夫妻のように一線を越えた生き方もあれば、敏子さんのように不幸だと思える境遇でもほんわか生きられるひともいるのだ。
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模倣犯で登場した前畑滋子のスピンオフ作品。 タイトルの楽園の意味について自分にとっての楽園は何だろう。何を犠牲にしているのか、と考えさせられた。 家族の中にろくでなしがいたら切り捨ててよいか、の問は重い。
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模倣犯もそうであったが、後半展開が早く、個人的にはもう少し描写を細かくしていた方が良かったのではないかと感じる。 それにしても考えさせられる一冊が増えてしまった。
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事件性のある小説かと思いきや… 亡くなった家族の歴史と物語。意外な接点があったり。 で、等君は第三の眼があったのだろうか⁇交通事故は全く関係ないのか⁇ ん…なんだか〜モヤモヤする(~_~;)
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等は結局超能力者だったのか 自分の中の楽園を見つけるために母親の敏子の思い出を画用紙に思い描いたりなど、幸せにつながるものになるのがあったといううのはよかった 誰しも、自分なりの楽園を求める それが、どんなものであっても 茜に手を焼いていた土井崎夫妻がこのような暴挙にでるのも仕方ないと思った。それが悩みぬいた末の行動で、お腹を痛めてでも産んだ子を始末できるのは母親の権利であり、責任でもある、ととらえるのもわかる気がする。
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宮部みゆきさん”楽園”読了。”模倣犯”の前畑滋子さんが主人公。これぞ宮部ワールド。すばらしい。科学を超えた事象に違和感なし。この感じは、スティーブンキングと宮部さんの独壇場だな。
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超能力は存在の方だったかあ。 上巻ラストは滋子が「第三の眼」を確信するに至り 下巻前半は能力についてほとんど触れられなかった。 あると思わせといてなしの方向に進んでるのかなあと思ってたら見事にだまされた。 誠子に両親から真実(誠子が納得する話)を話させることが 下巻のメインテーマだと思った。 でもやっぱり両親が誠子にどのように話したかを 描写するのは難しかったんだろうなと思う。 正解はないんだと思う。 書いたらそれが正解になっちゃうし。 誠子の滋子への電話では 一区切りついたようだし幸せになっていてもらいたいと思う。
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