楽園(下) の商品レビュー
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気が滅入るような事件が展開していく。 宮部みゆきさんの作品らしく、読みやすく 上下巻通じて一気によめました。 最後の数ページ トーンが一気に晴れて いっきにホッコリできた。
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流れの繋がりに違和感を感じつつ、ちょっとよく分からないなっと。 模倣犯のスピンオフだったのですね、なるほど。そちらをまず読むべきだった。 メインストリームはシンプルで、そこを厚く色づけしている宮部みゆきの典型的なもの。 16年前に娘を手に掛けた両親、そのことを全く繋がりがないサイ...
流れの繋がりに違和感を感じつつ、ちょっとよく分からないなっと。 模倣犯のスピンオフだったのですね、なるほど。そちらをまず読むべきだった。 メインストリームはシンプルで、そこを厚く色づけしている宮部みゆきの典型的なもの。 16年前に娘を手に掛けた両親、そのことを全く繋がりがないサイコメトラの子が絵を残す。それを過去の事件でトラウマを受けた記者が追う。 タイトルの「楽園」は、アダムとイブが禁断の果実を食べた時に既に無くなっていて、無いながら個々のそれぞれが追い求めるって意味合い。
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家族の数だけ家族の形がある。そこに正解はないし、幸せってなんだろう、と問いかけてくる作品。 模倣犯から楽園までイッキに読んだので、おなかいっぱい…かなり重い読書期間だったな。読むスピードもどうしても落ちてしまった。 グロいのとかサイコパスなのがあまり好きではない私にとっては、模倣犯より読みやすかったかな。 それでも、第三の眼の謎は解かれるもんだと思ってたら、正当化するということには驚いた。でもその部分は、等と敏子の関係に心温まるものがあったからよかったかな〜
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上下巻の本は読むのに個人的にモチベーションを保つのが一苦労ですがこの本は能力者なのかどうなのか気になるところから全く別の要素が入ってきて一気にいけた。 いろいろな人の人生が交差してスッキリ読み終わった。 そしてもう一度「模倣犯」を読んでみたくなった。
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本書には、3つの家族が登場する。 まずは前畑滋子に依頼に来た、萩谷敏子と、その息子の等(彼は交通事故で早世した)。 次に、かつて長女を殺害し、次女の誠子に黙ったまま16年を過ごした、土井崎家の両親。 最後に、登場は少しではあるが、三和明夫とその母の親子。 それぞれの家庭が事件で結...
本書には、3つの家族が登場する。 まずは前畑滋子に依頼に来た、萩谷敏子と、その息子の等(彼は交通事故で早世した)。 次に、かつて長女を殺害し、次女の誠子に黙ったまま16年を過ごした、土井崎家の両親。 最後に、登場は少しではあるが、三和明夫とその母の親子。 それぞれの家庭が事件で結びついているのだが、とある人物が放った『家族の中にどうしようもないろくでしがいたら、どうするのが正解なんでしょうね?』という言葉は、まさにこの物語(事件)の性質を表していると思った。 手のつけられない不良娘。 犯罪を犯すことを何とも思っていない息子。 家族、親族のなかにそんな異分子がいたら、何をどうするのが正解なんだろう。 土井崎家の事件が切なくて、決して殺人を肯定するわけじゃないんだけど、とにかく痛ましく哀しい、前畑滋子の「調査」だったと思う。
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楽園という名のジグソーパズルが完成したような気分です。 「楽園 上」からあった断章は茜の小学生の頃の話だと思っていましたが、違っていました。等の超能力と土井崎家のことりそしてあおぞら会。全てのことが気持ちよくハマって非常に面白かったです。
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いろいろな親子関係が出てきて、かなり重くそして考えさせられたけど、とっても面白くスラスラ読み進めることができた!また、かなり意外な展開で、それもかなり面白かった!
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亡くなった息子(等)の超能力について調べて欲しいと始まった依頼は、その等の描いた絵の家の事件の真相に迫ることとなる。 問題児の娘に手をかけてしまった両親。 その本当の理由を知りたがる妹。 ただ、そこには思いもよらない真実が隠されていた。 あとがきにあったが、続編というよりは、確...
亡くなった息子(等)の超能力について調べて欲しいと始まった依頼は、その等の描いた絵の家の事件の真相に迫ることとなる。 問題児の娘に手をかけてしまった両親。 その本当の理由を知りたがる妹。 ただ、そこには思いもよらない真実が隠されていた。 あとがきにあったが、続編というよりは、確かにスピンオフという感じ。 2021.6.28
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