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楽園(下) の商品レビュー

3.9

249件のお客様レビュー

  1. 5つ

    43

  2. 4つ

    119

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    1

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2020/01/22

最後は涙がはらり。どんな展開が待っているのかと思っていたら、とんでもない方向へと進んでいく、読み応えのあるストーリー展開。それぞれが過去に決着をつけ、前に進める様になったことが救いでした。それにしても同じ様な事件が現実でも起きていることにゾッとする。「その時家族はどうすれがよかっ...

最後は涙がはらり。どんな展開が待っているのかと思っていたら、とんでもない方向へと進んでいく、読み応えのあるストーリー展開。それぞれが過去に決着をつけ、前に進める様になったことが救いでした。それにしても同じ様な事件が現実でも起きていることにゾッとする。「その時家族はどうすれがよかったのか」考えても答えが見つからない。でもそうなる前に解決できるような自分でありたいと切に思った。

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2020/01/06

少年の絵の秘密は、こちらの想像まかせだと思いました。犯人が見えてくると展開はそのまま進んで行きますが、少年の絵の謎・・・ここに答えが欲しかった。

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2019/12/08

20190808 長女を殺した土井崎と接触することに成功した滋子。夫妻はどうして娘を殺さねばならなかったのか。彼らが隠すもうひとつの秘密とは。 土井崎親子と萩谷親子。二つの家族の形。萩谷親子の方が、そりゃ美しく、せつないのだが、土井崎親子のようにならないと、自信を持ってはいえない...

20190808 長女を殺した土井崎と接触することに成功した滋子。夫妻はどうして娘を殺さねばならなかったのか。彼らが隠すもうひとつの秘密とは。 土井崎親子と萩谷親子。二つの家族の形。萩谷親子の方が、そりゃ美しく、せつないのだが、土井崎親子のようにならないと、自信を持ってはいえないだろう。家族だからうまく行くとは限らないし、特にまだ世間が狭い子どものうちは、家族とうまくいかないことは、拠り所のないところのように思えるだろう。楽園というタイトルの重み。

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2019/11/18
  • ネタバレ

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結局、萩谷等は異能力者でした。 土井崎誠子は犯人ではありませんでした。 私は萩谷等は異能力者ではなく、事件の目撃者だと思っていたのでちょっと肩透かしくらった感じです。 萩谷等は、網川事件をどこで知ったのかな?

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2019/07/21

宮部作品は2種類に大別できるんじゃないかな。 模倣犯、理由、火車のような社会派ミステリー。 クロスファイア、蒲生邸などのSF・ファンタジー。 かぶる要素はあるけれど、はっきり分かれているように思う。 今作は、この二つの路線を見事に融合させたと言ってもいいのかな。 読みごたえもあっ...

宮部作品は2種類に大別できるんじゃないかな。 模倣犯、理由、火車のような社会派ミステリー。 クロスファイア、蒲生邸などのSF・ファンタジー。 かぶる要素はあるけれど、はっきり分かれているように思う。 今作は、この二つの路線を見事に融合させたと言ってもいいのかな。 読みごたえもあった。 しかし、今一つと感じる点も多かった。姿の見えぬキーウーマンを探るという点で、描かれた女は火車に遠く及ばない。 やがて姿を現す、クソ野郎は、小さくて模倣犯とは比べようもないし、対決することすらなかった。 全容をあえて明らかにしようとしなかったのかもしれないが、何とも消化不良感に陥ってしまった。 やっぱり、二つの路線ははっきり分けてほしいなと思ったところでした。

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2019/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*上下巻共に同じ感想文。 ***** ライターの前畑滋子は9年前に関わった事件をいまだ引きずったままでいた。 そんな滋子のもとに、息子を亡くした母親から奇妙な依頼が持ち込まれる。 彼女の息子が不思議な能力を持っていたかもしれない-。 その証明のためにとっかかりとなった16年前に起きた殺人事件を調査する滋子。 そして、その事件の真相に隠れていた秘密にも迫ってゆく。 ***** この作品は『模倣犯』の番外編とも言うべきもの。 『模倣犯』において犯人と戦った、前畑滋子が再登場。 旦那さまの昭ちゃんも再登場、彼の人柄がとても好き。 『模倣犯』のような派手さはないけれど、丁寧な描写にみるみる引き込まれ、色んな人物に感情移入し、辛く苦しい気持ちにもなった。 不慮の事故で息子を亡くした、敏子。 彼女の息子、等が予知能力のようなものを持っていた、かもしれない。 等が残した絵の中に、ある殺人事件を示しているらしきものがあった。 実の両親が15歳の娘、茜を殺し、自宅に埋めた-16年前に起き、等の死後発覚したその事件を描いたものであることの裏付けを取るべく、滋子は現場周辺を訪れる。 そして、事件当事者たちとの接触。 殺された少女の妹、誠子は加害者である両親と別々に暮らしていた。 発覚するまでそんな恐ろしい出来事が起きていたなんて知らなかった誠子、彼女が誰よりも事件のことを深く知りたいと望むのは、当然で…でも、けして知ること=幸せではないわけで。 それでも、知らないままではいられない。 調査の途中で9年前の事件と滋子の関わりを見知っている人々が多いことを知り、改めて過去の事件と向き合うかたちになる滋子。 昭ちゃん、そして、職場の人たちに支えられ、歩みを止めない。 息子の死に打ちひしがれ、滋子にすがるだけのように見えた敏子も、息子のために、自分のために、いつの間にか一緒に立ち向かっていて、彼女がとても賢く、たくましい面を持っている女性であり、目が離せなくなってゆく。 なぜ、両親は茜を殺したのか?その事実がもたらしたものは? 何が最善であるかなんて、分からない。 でも、家族だからこその選択もある。 ラスト、救われる。ほろっと、きてしまった。 よかった。

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2019/03/10

10年くらいぶりの宮部みゆきさん。上巻は途中でやや中だるみして、ドロップアウトしそうになったけど、下巻は一気読みでした。最後の終わり方がよかったな。昔模倣犯も読んだはずだけど、また読みたくなりました。

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2019/01/01

なんというか、出口がみえない悲しい物語。 家族という切っても切れない絆にかかる黒い影。 サイコメトラーのくだりは上巻でほぼ片付いちゃっていたようですね。

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2018/12/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっと読了。。 上巻の感想を覆す事はできなかった。 登場人物像、話の精巧さは素晴らしいと思ったが、正直、読み終えるまでが結構苦痛だった。 とにかく、暗くて重くて何にもスッキリせず、何が言いたいのかよく分からない作品だった。 火車に期待したい。

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2018/11/08

滋子という人間が苦手だなぁって, 彼女がジャーナリストとして真価を発揮する瞬間に感じているのだと「模倣犯」・「楽園」を通じて知る。 彼女がグイグイと遠慮なく真実に近づくにつれ, 胸が痛くなる。その不配慮さがジャーナリストには必要なのだと分かっていても。 宮部みゆきの作品に出てくる...

滋子という人間が苦手だなぁって, 彼女がジャーナリストとして真価を発揮する瞬間に感じているのだと「模倣犯」・「楽園」を通じて知る。 彼女がグイグイと遠慮なく真実に近づくにつれ, 胸が痛くなる。その不配慮さがジャーナリストには必要なのだと分かっていても。 宮部みゆきの作品に出てくる心がキレイで芯の強い人間が好きだ。今回であれば敏子さん。宮部作品は重いものばかりを選んで読んでいるからか, 人物の描写がとても細かく感情移入しやすい。ラストの登場人物それぞれの決断に必ずじーんと心に響いて涙がじんわり浮かんできてしまう。今回も例に漏れず, してやられました。

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