Nのために の商品レビュー
本作は「真の愛とはなにか」×「罪の共有」をテーマに描かれたミステリー小説となっております。 こちらの作品では「N」がつく人物が複数登場し、タイトル「Nのために」が誰にとってのNのためなのかという視点で読むかによって様々な見解が出来る嗜好を凝らした作品となっております。 大...
本作は「真の愛とはなにか」×「罪の共有」をテーマに描かれたミステリー小説となっております。 こちらの作品では「N」がつく人物が複数登場し、タイトル「Nのために」が誰にとってのNのためなのかという視点で読むかによって様々な見解が出来る嗜好を凝らした作品となっております。 大枠な部分では放火、殺人に巻き込まれた男女4人の物語、といった感じですが、実際の所は「真の愛とはなにか」ということを問いただすかのような内容となっています。そんな普段は扱わない「愛」をテーマにした作品ですら湊ワールドが色濃く出ているのが見処です!
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杉下希美、西崎真人(幼少時に母親に虐待された経験を持つ作家希望者)、安藤望(杉下と同じような田舎出身)、 成瀬(杉下と同郷)、野口貴弘・奈央子夫妻(安藤の会社の先輩)。貴弘の奈央子への異常な愛が、西崎との不倫に より奈央子を監禁。杉下、西崎、成瀬により奈央子救出を計画するが、結...
杉下希美、西崎真人(幼少時に母親に虐待された経験を持つ作家希望者)、安藤望(杉下と同じような田舎出身)、 成瀬(杉下と同郷)、野口貴弘・奈央子夫妻(安藤の会社の先輩)。貴弘の奈央子への異常な愛が、西崎との不倫に より奈央子を監禁。杉下、西崎、成瀬により奈央子救出を計画するが、結局は奈央子が貴弘を撲殺後自殺するという 最悪の結末。だが西崎が殺した事として、西崎は自首。杉下も精神病?により入院している状況?で物語は終わる。 物語は、事件のはじまりからそれぞれの事情聴取という形でスタート。これは 一人称の語りで『告白』からのパターンであるが、そこそこ面白かった。
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【再読】ドラマがとても良かったので、読まなきゃ!と思っていて、やっと読めました。本を読んで、ドラマの作りの旨さにも、すごく感動しました。でも、実は2010年に読んでいたことが判明(笑) 2019/3/3読了
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一気に読み切ってしまいましたが、難しいお話でした。 あと同じような方は沢山いると思いますが、私も途中まで安藤を女性だと勘違いしていた1人です。というか、女性と思わせるように描かれているのではと思いました。杉下と安藤の名前が同じ『のぞみ』だというのにもかなり後で気づいたくらいですが...
一気に読み切ってしまいましたが、難しいお話でした。 あと同じような方は沢山いると思いますが、私も途中まで安藤を女性だと勘違いしていた1人です。というか、女性と思わせるように描かれているのではと思いました。杉下と安藤の名前が同じ『のぞみ』だというのにもかなり後で気づいたくらいですが… それぞれが自分の大切なNのために少しずつ嘘をつくという話ですが、そのNが誰なのか。ネタバレにつき名前は言いませんが、杉下のNについては、いまいち納得できていません。私の読解力の無さでしょうが、これという決め手を思い出せなかったです。もう一度全ての伏線を回収しながら読み返してみようと思います。
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冒頭で事件の概要、事情聴取での証言が描かれ、その後にそれぞれの登場人物の目線で真実が明かされていきます。 最後に大どんでん返しを期待していましたが、やっぱりそうだったかという展開でした。 冒頭に出てきた場面がまた最後に出てきたりetc.何度か読まないと見落としてしまっているところ...
冒頭で事件の概要、事情聴取での証言が描かれ、その後にそれぞれの登場人物の目線で真実が明かされていきます。 最後に大どんでん返しを期待していましたが、やっぱりそうだったかという展開でした。 冒頭に出てきた場面がまた最後に出てきたりetc.何度か読まないと見落としてしまっているところがあり、一度読んだだけでは私には伏線回収が難しかったです。 虐待や食べ物をもらうシーンなどハードな描写もありますが、他の湊作品よりイヤミス度は低いかなと思いました。 ドラマ版が面白いと聞いたので、また観てみたいです。
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テレビで放映され、ずって気になっていた作品。安藤をずっと女性かと思って読んでいたので途中からビックリ。 同じ状況を各自の視点で振り返る手法は、意外な発見があって面白いところだが、これだけ同じことの繰り返しだと辟易してしまった。ちっとも前に進まない物語と全く共感できない登場人物たち...
テレビで放映され、ずって気になっていた作品。安藤をずっと女性かと思って読んでいたので途中からビックリ。 同じ状況を各自の視点で振り返る手法は、意外な発見があって面白いところだが、これだけ同じことの繰り返しだと辟易してしまった。ちっとも前に進まない物語と全く共感できない登場人物たち。これも湊かなえさんならではなんだろうけど。物語のドロドロさに負けないようなラストを期待していたけれど、ガッカリ。
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2018/10/13 作家志望の西崎、島出身貧乏な希美、意識高い系の安藤。 うーん、安藤の人となりがイマイチわからなかった。
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タワーマンションで起きた夫婦が殺害された殺人事件。居合わせた複数の関係者の供述から実行犯は有罪となった。事件当時と十年後の告白により異なる真実が明らかになる…。心に傷を追った人達の闇が深く気分がスッキリ悪い。
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登場人物の名前全員にNが入る。最初は全員が一個人のために何かするという展開かと思いきや、登場人物それぞれが、それぞれ大切に思うNのために何かをする。という話。その何かのために悲劇を招いてしまうのだけど、そこにあるのは紛れも無い純粋な愛。異性に対する、友達に対する、同じ属性の仲間に...
登場人物の名前全員にNが入る。最初は全員が一個人のために何かするという展開かと思いきや、登場人物それぞれが、それぞれ大切に思うNのために何かをする。という話。その何かのために悲劇を招いてしまうのだけど、そこにあるのは紛れも無い純粋な愛。異性に対する、友達に対する、同じ属性の仲間に対する。 いろんな形の愛が見て取れました。 湊さん作品の中では種明かしは見事ですがインパクト的には落ち着いた印象。しっとり終わった感じ。
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みんながみんな、秘密の共有をして、ある部分では自分たち一人ひとりがだれも知りえぬ秘密を隠している。 結末は納得しえぬものでも、そこに誰かへの愛があるのならいい。
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