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サクリファイス の商品レビュー

4.3

733件のお客様レビュー

  1. 5つ

    312

  2. 4つ

    272

  3. 3つ

    99

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2023/04/23

ロードバイクレースを舞台にしたミステリー小説です。 主人公が所属するチームが参加するレースが描かれつつ、主要人物の過去や、チームメイト同士の関係性が描かれていきます。 一部腑に落ちない部分はありましたが、スポーツをテーマにした小説を読むことが苦手な私でも面白く読めました。

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2023/04/13

ロードレースという競技は全く知らなかったが、自然と引き込まれるような臨場感があった。 たたスポーツ小説らしいアツさやミステリ感は期待していたほどではなかったかも。 近藤史恵さんは人物描写が素敵だと思うが、この作品は主人公がわりと淡々としているのでその辺りの魅力もやや弱かった印象。

Posted byブクログ

2023/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ロードレースミステリー。 掟破りのような気がしてしまう衝撃的すぎる結末で、読了感はなんともいえない不思議な感覚に。 本当に、その理由でというところがあまり納得行かずモヤモヤ。 「戦慄が走る」「背筋が冷たくなる」のような慣用句が非常に多くて途中から気になってしまい、気持ち悪かった。 主人公と伊庭の他の登場人物があまり魅力的ではなかったことが残念。 ただ、他のミステリーとは違って全く予想できない展開であることと、ロードレースの疾走感が好きなので次作も読む予定

Posted byブクログ

2023/03/14

もともとサイクリングは好きだが、自転車競技の世界に初めて触れて知らないことだらけだった。何よりタイトルにもあるように、チームのエースを勝たせるために犠牲になるという考え方は馴染みがなく、理解するのに時間がかかった。自転車に人生をかける青春とサスペンスがきれいに融合していて新感覚で...

もともとサイクリングは好きだが、自転車競技の世界に初めて触れて知らないことだらけだった。何よりタイトルにもあるように、チームのエースを勝たせるために犠牲になるという考え方は馴染みがなく、理解するのに時間がかかった。自転車に人生をかける青春とサスペンスがきれいに融合していて新感覚で、加えて心地よいラストを迎えるところがとてもよかった。

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2023/03/08

第10回大藪春彦賞受賞作品 プロ・ロードレーサーの白石誓(ちかう)は、チーム内でエースのアシストに徹する役割を担う。 性格的にもトップに立って優勝を狙うより、そちらの方に喜びを感じるタイプだったが、潜在能力が高く、スペインのプロチームからも注目されるようになる。 そんな中、チ...

第10回大藪春彦賞受賞作品 プロ・ロードレーサーの白石誓(ちかう)は、チーム内でエースのアシストに徹する役割を担う。 性格的にもトップに立って優勝を狙うより、そちらの方に喜びを感じるタイプだったが、潜在能力が高く、スペインのプロチームからも注目されるようになる。 そんな中、チーム内で過去の不穏な噂を耳にし、やがてショッキングな事態が起こる… 10年以上前、本作が刊行された頃に読んで以来の再読。 シリーズ化されていたことを最近になって知り、また最初から読んでみようと思った。 ロードバイクで風を切る爽快感、レースの臨場感も伝わってくる。 ミステリーとしての要素もある。 誓の才能と性格にギャップがあるのも魅力。 今後の成長に期待したい。

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2023/02/18

サイクルロードレースの実業団を舞台にした、青春スポーツミステリー?? 非常にさらっと読めました。 あまり知らない、サイクルロードレースの事が判り面白かった。 ロードレースと言えば”ツール・ド・フランス”位しか知らないし、選手もランス・アームストロング位しか知らなかった私・・・ ...

サイクルロードレースの実業団を舞台にした、青春スポーツミステリー?? 非常にさらっと読めました。 あまり知らない、サイクルロードレースの事が判り面白かった。 ロードレースと言えば”ツール・ド・フランス”位しか知らないし、選手もランス・アームストロング位しか知らなかった私・・・ チョット、ロードレースを見てみたくなった。 ミステリーの部分はかなり?の感もあり、登場人物もあまり魅力的ではありませんが、軽快に読めて楽しめました。 高校時代までは全国的にも優秀な短距離ランナーだった白石は、勝つための走りに疲れ、引退。 サイクルロードレースのチームの一員としてエースを勝たせるために走る「アシスト」という役割がある事に惹かれ自転車競技に転向する。 彼の所属するチームのベテランエースには過去に自分の地位を脅かす若手を事故に見せかけて大怪我をさせ、再起不能にしたと言う黒い噂がある。 白石と同期で次期エースの座を狙う才能ある新人レーサーの伊庭。 アシストの役割に満足しているのに、その実力から次第に周囲から注目されてしまう白石。 そしてついに、再び「事故」が起きて・・・

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2023/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2008年(第5回)。2位。 勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。ツールドフランスも名前しか知らん。主人公はアシスト専門。エースは石尾。昔、才能あった袴田を事故で脊髄損傷させている。やつならやる、と赤城。ここでミスリード。そして、次の事件が起こる。前回の事件の真相。サクリファイスってそういうことか、とぽんと膝を打つ。石尾は自転車レースを愛していた。が競技に出るのに、自分の飲食に気を遣わなさすぎだし(普通もらったもん飲まないと思われる)、卑怯者袴田と結婚した香乃ってなんだかなぁ、なので☆4つなのだ。

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2023/01/30

サクリファイス、犠牲、いけにえ?自転車? 表紙を見た時の印象だ。 タイトルとイメージが繋がらなかった。サイクルロードレースというスポーツに興味を持つ機会もなかったから。 主人公は、プロのロードレースに所属する白石誓。各地で開催されるレースをこなしながら、チームの中でアシス...

サクリファイス、犠牲、いけにえ?自転車? 表紙を見た時の印象だ。 タイトルとイメージが繋がらなかった。サイクルロードレースというスポーツに興味を持つ機会もなかったから。 主人公は、プロのロードレースに所属する白石誓。各地で開催されるレースをこなしながら、チームの中でアシストとして成長していくストーリー。 ロードレースには、エースとアシストという役割分担がある団体競技なのだという。 アシストの選手は、エースを勝たせるために走る。その結果、自分の順位を下げることになっても。 先頭の選手は、空気抵抗をひとりで受けることになるから、相手がライバルだとしても先頭交代をするのがマナー、フェアプレー精神が求められる紳士のスポーツらしい。 読み終えて、放心だった。 何という物語なのだろう。苦すぎる。 紳士とは? フェアプレーとは? まるで武士道のような振る舞いに思えてならなかった。ロードレーサーとしての誇り、信念、勝負に対する熱量、後進の育成、ロードレース界の発展、先を誰よりも見据えていたのは… サクリファイス 献身に近いものを感じた作品でした。 生々しい怪我や死の描写は苦手、読みながら鉄の味してあちこちヒリヒリしてくるから。 シリーズらしいけど、次に進むか迷うな。

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2023/01/23

自転車レースも人生も、上りも下りも、調子いい時も悪い時もある。 人の想いというのは難しく、言わなければわからないが、言ったとしてもわかるとも限らない。 人の言葉も難しく、言ったこと以上の効果や、違う結果を生んでしまうこともある。 競争なのか、共闘なのか、運なのか、人の想いや助けな...

自転車レースも人生も、上りも下りも、調子いい時も悪い時もある。 人の想いというのは難しく、言わなければわからないが、言ったとしてもわかるとも限らない。 人の言葉も難しく、言ったこと以上の効果や、違う結果を生んでしまうこともある。 競争なのか、共闘なのか、運なのか、人の想いや助けなのか、 すべてが紙一重なのかなと感じる一冊でした。

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2023/01/14

「サクリファイス」近藤史恵著 「エデン」という別の本の表紙がロードバイク の写真で、はるか昔トライアスロンをやっていた身としては、レースの本かな?とたまたま手に取ってみたら、それがシリーズものということで前作にあたるこの本をチョイス。サクリファイスって何て意味だったかななどと思...

「サクリファイス」近藤史恵著 「エデン」という別の本の表紙がロードバイク の写真で、はるか昔トライアスロンをやっていた身としては、レースの本かな?とたまたま手に取ってみたら、それがシリーズものということで前作にあたるこの本をチョイス。サクリファイスって何て意味だったかななどと思いながら。 あとから、この本について調べたら、このミステリがすごい!にも選ばれたらしいですが、読み始める時はそんな情報もなく、マンガ「弱虫ペダル」のような純粋な自転車レース物だと思って読んでいました。 前半部分は、チーム・オッジの中でアシストの「チカ」と、エース「石尾」、スプリンター「伊庭」、そのほかのチームメイトが助け合い、駆け引きをしながら山岳や平坦のレースを走り抜けていく様子が、疾走感、臨場感にあふれる描写がとても心地いい作品でした。向かい風の中集団を前で引くのツラかったなぁとか下りでスピード出してるときに、コケたら死ぬーって思ってたな、なんて昔の記憶も思い出しながら、自分自身も自転車にのってコースを走り抜けているような気になります。 ところが、中盤以降は話が徐々に怪しい方向に。しかも、ただのミステリーというわけではなく、多分誰も悪くない、泣けるミステリーという感じになっていて、人目がなかったら多分泣いてたんじゃないでしょうか。前半部分の爽快感とのギャップもすごく、「人生とは自転車のようなものだ。倒れないようにするには走らなければならない」というアインシュタインの言葉が浮かんできます。 最後まで読むと、本のタイトルは「アシスト」ではなく、やっぱり「サクリファイス」じゃないといけなかったんだなと思いました。 それと「たまたま」手にとった作品がすごく面白かった時って「本好き」にとっては最高の瞬間で「こういう出会いがあるから本を読むのをやめられない!」なんて思える「サクリファイス」は、まさにそういう本でした。 “sacrifice 神にいけにえをささげること,(ささげられた)いけにえ,ささげもの,犠牲(にすること),犠牲(的行為),犠牲になったもの“ 【weblio英和和英辞書】より引用

Posted byブクログ