ひとり暮らし の商品レビュー
中学の頃合唱コンクールで谷川さんの書いた春にを歌って、お隣のクラスは同じく谷川さんの書いた未来へを歌っていて。エネルギーとか大地とか春とか青空とか随分壮大な詩書くのねこの人、よくわからんからこの人の生活と考えてること知りたいかも、と思いながら読み始めてみた2022年最後の1冊。 ...
中学の頃合唱コンクールで谷川さんの書いた春にを歌って、お隣のクラスは同じく谷川さんの書いた未来へを歌っていて。エネルギーとか大地とか春とか青空とか随分壮大な詩書くのねこの人、よくわからんからこの人の生活と考えてること知りたいかも、と思いながら読み始めてみた2022年最後の1冊。 すごい人だしすごいスケジュールも交友関係もあるのにそれをつらーーーっと過ごしてるようなお方だったことがわかりました。笑 死に対する考えとか老いに対する考えが熱すぎなくてアグレッシブすぎなくて、生きるの延長にあるものとして考えて楽しみすらわくような文章いっぱいあって面白かったなー。ダライ・ラマ先生の講話の話と、葬式には未来がないから結婚式より気楽で良いわの話もめちゃくちゃよかった。 「ことばめぐり」に空と嘘の解釈があったのだけど 青空はその先の宇宙の虚無を隠す嘘 って書かれていて。あの明るい曲調の合唱曲の謎に包まれた感、何かすっきりしない感は大元にこれがあったからなのか、、、と変に納得した。笑 詩は詩人とは離れたフィクションとしてとらえてるから谷川さんの詩は面白いのかもしれません。 独居老人さびしいって言われるけど、灯りのついていない家は気楽でいいもんですよ、とあとがきも最高でした。 2022年最後にいい本読めたー!再読します!
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穏やかでユーモラス。矛盾もまるっと認めて、おもしろがるゆとりを感じる。こんなふうに肩ひじはらない歳のとりかたをしたい。 以下また読み返したいエッセイメモ ・古いラジオの「のすたるぢや」 ラジオへの愛情が前半の勢いに出ているようで、ついつい微笑んでしまう。夢中な心があらわれていて...
穏やかでユーモラス。矛盾もまるっと認めて、おもしろがるゆとりを感じる。こんなふうに肩ひじはらない歳のとりかたをしたい。 以下また読み返したいエッセイメモ ・古いラジオの「のすたるぢや」 ラジオへの愛情が前半の勢いに出ているようで、ついつい微笑んでしまう。夢中な心があらわれていて読んでいて楽しい。 ・単純なこと複雑なこと 死についての考え方。犬の死を通して、人間ならではの「死」との向き合い方について述べている。 ・私の死生観 のっけから死生観なんて持っても無駄だと言うのが面白い。タイトルをいきなりちぎって捨てるような勢いだ。「単純なこと複雑なこと」と同じく死について書かれているが、こちらは雰囲気が全く異なり、墓地を買ったり理想の葬式について書いたり、せっせと理想の死後について書いている。悲壮感のかけらもない。なにやら肩の力の抜けてくる。 ・1999年2月20日(土) こちらも死にまつわるエッセイ。故人について会ったり話したりできなくなってからの方が身近に感じる。のくだりに膝を打つ。生きている頃は遠慮もあるけど、死んでしまうと会いたい時に好きなだけ相手してもらえるからか。そうか、なるほど、確かに。 ※平成13年に書かれいるけど、この頃には図書館に公民館的な地域コミュニティとしての働きが期待されてることが書かれている。
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その文学性はさておき、新しい物好きだったりクルマ好きだったりする谷川さんの素顔を楽しんだ。交友関係とか。歳とって暮らすのも悪くないなあ、と思えた。
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結婚式より葬式の方が気が楽だ、みたいなお話の部分が印象に残った。 それと、詩人も一般的な人と変わらないとされているところなんかは、読みながら確かに感じられた。 でも、さすがに霞を食って生きているとは思わないまでも、その視線と、いやもはや自然と化したその体裁は、やはりこれが詩人な...
結婚式より葬式の方が気が楽だ、みたいなお話の部分が印象に残った。 それと、詩人も一般的な人と変わらないとされているところなんかは、読みながら確かに感じられた。 でも、さすがに霞を食って生きているとは思わないまでも、その視線と、いやもはや自然と化したその体裁は、やはりこれが詩人なのかと思った。 だからといって、文章も超自然的かというかとなればそうではなく、とても読みやすいエッセイ、ときどき日記で、春夏秋冬問わず、手に、目に、耳に馴染むものでした。
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著者の一人暮らしまた、年老いてからの過ごし方を書いたエッセイのようなもの。 たぶん、二十代は読みにくい本なのかなと感じた。 年老いてからまた読もうと思う。
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老いてゆくのも いいのかなと思える いくつかハッと閃く言葉あり やっぱ詩人 2022年新潮文庫の100冊のうちの1冊
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還暦を越えた詩人のエッセイ集。 谷川俊太郎さんの言葉は、淡々としていて好き。 老いや孤独について、その只中から、否定も肯定もせずに語られていてよかった。 詩人としてのお仕事や交友関係だとか、たくさんDMが来てその処理が大変だとか、その時代の、知らない世界を覗かせてもらっているよ...
還暦を越えた詩人のエッセイ集。 谷川俊太郎さんの言葉は、淡々としていて好き。 老いや孤独について、その只中から、否定も肯定もせずに語られていてよかった。 詩人としてのお仕事や交友関係だとか、たくさんDMが来てその処理が大変だとか、その時代の、知らない世界を覗かせてもらっているようで面白い。 あとがきまで素敵です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
誰かがどこかでおすすめしていたので 勝手に、若い頃のひとり暮らしのエッセイかと思って、ひとり暮らしする前に読みたいなぁって思ってたら、 まさかの結婚離婚してからの余生のひとり暮らし、、! ちょっとわたしにはまだ早かったかな? 谷川俊太郎の詩を読んでいたわけでもないから、あまり感動もしなかった。 谷川俊太郎または谷川俊太郎とその周辺または詩が好きな人は好きなんだろうな 若者言葉もたくさん出てきたし、時事ネタもあったから、流行に敏感な人なんだろうなと ただ、文章がなぜか読みにくかった… 詩がまだよく分からないから、もっと勉強したら読もうかな あの日 という章では2年くらいの生活が書かれてて、(谷川俊太郎自身はまだ働いているけど)余生の過ごし方の見本になっていると思った ちょうど、リーダーと余生の過ごし方の話をしてたから、タイムリー!とは思ったけど、読むタイミングとしては早かったかな? 装丁が、米津さんの絵だった!たしかに可愛いペンギン!
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恋は、大袈裟 単純に恋の話をしているのかと思うタイトルだが、 真意は深く、趣があり、母を思い、 言葉が出なくなった。 その内容をひとことで 恋は大袈裟というタイトルになるところもすごいと思う。人間の深みを感じる。 本当に文章がうまく、心に刺さる。
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谷川俊太郎氏が各雑誌等に書かれたエッセイというより、随想集といった感じ。 娘が子供の頃『スイミー』人気でした。詩人として有名なので、物静かな方かと思いきや活動的なおじ様でした。 詩を書く、読む、聴く全て苦手。谷川氏の「詩」についての想いも全て理解できた訳でないが、そのうち克服...
谷川俊太郎氏が各雑誌等に書かれたエッセイというより、随想集といった感じ。 娘が子供の頃『スイミー』人気でした。詩人として有名なので、物静かな方かと思いきや活動的なおじ様でした。 詩を書く、読む、聴く全て苦手。谷川氏の「詩」についての想いも全て理解できた訳でないが、そのうち克服できればいい。
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