ひとり暮らし の商品レビュー
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一人暮らしを始めるという単純な理由で購入。 中身を知らずに、後から詩人のエッセイと知る。 読了後、こういう人(谷川さん)と結婚したい〜って理想の人間像が浮かぶほど、作者の感性に惹かれた。惹かれるというか、いいなぁと思う箇所が多くて、この人を知りたいという欲?で読み進めた。これは、恋か。笑 一人暮らしって、世帯の意味でなく、 暮らす、生きるとはこういうことだよって教えてくれる、健康に生きていくヒントを教えてくれた。
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ちょっとしたきっかけがあり、谷川俊太郎に興味を持った。 ある大人の胸の内を見るのはなんだか新鮮。自分の思いを開示したくなる。
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谷川俊太郎さんのエッセイ『ひとり暮らし』 このエッセイのエッセンスはご両親について語るところ。 お父さんに対して「父」という言葉を使ったのは亡くなってからという。距離ができて客観視できる感覚は、自分も経験したから直観的に理解できる。 谷川さんが父になって書いた詩、「子どもは眠る」は歌になっているらしい。小室等さんによって。 マザーコンプレックスからなかなか自由になれなかった谷川さんがこう書いている。 「母は、ひとりの人間であるとともに、自然そのものであった。(中略)母と一体になりたいという欲望は、自然に溶けこみたいという欲望と区別できなかった。」 それから、思春期を経て大人になっていくわけだが、文章の端々に母親への強い愛情を感じる。愛ではなく愛情を。 若い頃の谷川さんは、クラシック音楽、特にベートーヴェンを好んでいた。真空管ラジオもこよなく愛していた。 グランド・キャニオンをヘリコプターで観光していた時、BGMが、ある曲に切り替わった時、目からボワーッと涙が溢れたらしい。 聴いてみよう!
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詩人である著者が普段感じたこと、言葉から思うことなどを連ねたエッセイ集。後半は著者の数年間の日記も紹介。詩作の評論などはなく自然体でユーモアを交えながらその時時の想いが述べられているが、それぞれの表現がやや抽象的であり、著者の意図を読み解くのに私は少し時間がかかった。詩というもの...
詩人である著者が普段感じたこと、言葉から思うことなどを連ねたエッセイ集。後半は著者の数年間の日記も紹介。詩作の評論などはなく自然体でユーモアを交えながらその時時の想いが述べられているが、それぞれの表現がやや抽象的であり、著者の意図を読み解くのに私は少し時間がかかった。詩というものは個人の思いを伝えるものと思っていたが、本当にいい詩は個人の思いや言葉を離れたところにある、というのは意外であった。
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詩人の暮らし、どういったものだろうと気になっていた。 感性がどのように磨かれるのか、日常にどう歓びを見出すのかを語る。 彼のように静かに物事を捉えられる老人になりたいなぁ。 社会の変容に翻弄される自分を見つめ直すのを手助けをしてくれる。
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谷川俊太郎のエッセイ。 リズム感、というと軽快すぎちゃうけど、文章にすとんと着地する感覚があって不思議だった。たくさん食べる人だなあと思った。
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谷川俊太郎のエッセイ、よかった。日常ってこういう捉え方できるんだ。 過ぎるものを過ぎるだけのものとして扱わない観点というか感覚があるのすごいな…。 ぱっと見じゃわからないような細かいしわみたいなものをなぞってくの、谷川俊太郎の立体感が上がる 結婚式より葬式が好きだ。葬式には未来...
谷川俊太郎のエッセイ、よかった。日常ってこういう捉え方できるんだ。 過ぎるものを過ぎるだけのものとして扱わない観点というか感覚があるのすごいな…。 ぱっと見じゃわからないような細かいしわみたいなものをなぞってくの、谷川俊太郎の立体感が上がる 結婚式より葬式が好きだ。葬式には未来がなくて過去しかないから気楽である――。 この文言にびびっとくる人は読んでみてほしい
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難しい。 理解しようと同じ行を5回くらい読んでもわからないこととかがあった。でも、谷川俊太郎の生活について知れるのは面白かった。とても教養のある人なんだなと思った。 途中まで読んで、残り半分の日記は飽きてしまって飛ばし飛ばしで読んだ。 一番最後の愛について語っている文章と、スロヴ...
難しい。 理解しようと同じ行を5回くらい読んでもわからないこととかがあった。でも、谷川俊太郎の生活について知れるのは面白かった。とても教養のある人なんだなと思った。 途中まで読んで、残り半分の日記は飽きてしまって飛ばし飛ばしで読んだ。 一番最後の愛について語っている文章と、スロヴェニア語の詩が胸にすっと馴染んだ。馴染んで一体になった。 谷川俊太郎の詩集は、幼少の頃に読んだことばあそびうたくらいしか触れたことがなかったので、彼に対するイメージがとても漠然としていたのだが、谷川俊太郎ってユーモアのある人なのだなと本書を読んで思った。 知識や素養と理解力を身に着けて、歳をとってからまた読みたい。
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エッセイ集。谷川俊太郎の詩ではなくエッセイを読むのは初めてだったけど、言葉遣い、言葉選びを大切にしながら書かれた印象のある文章は読んでて疲れなくて良いですね。特に前半の色んな雑誌に寄稿した文章は依頼元からのお題に谷川俊太郎ならではで応えてる感じがあって良かった
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結婚式よりもお葬式の方が気楽でいい、結婚式は未来をあれこれ考えないといけないから疲れる、と言っていて笑った。 自由でユーモアがあって、子供心のなかにある、木漏れ日のような柔らかさとあたたかみを持ち続けている人、それが谷川さん。 所々に引用される、博識な谷川さんならではの引用も良い...
結婚式よりもお葬式の方が気楽でいい、結婚式は未来をあれこれ考えないといけないから疲れる、と言っていて笑った。 自由でユーモアがあって、子供心のなかにある、木漏れ日のような柔らかさとあたたかみを持ち続けている人、それが谷川さん。 所々に引用される、博識な谷川さんならではの引用も良いです。勉強になる。 何度か読み返してる本ですが、読むたびに新しい発見やふむふむと感心する箇所あり。
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