蒼空時雨 の商品レビュー
好きな作家である綾崎隼氏のデビュー作ということで手に取った。 ある雨の降る夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女・譲原紗矢を助ける。どこにも帰る場所がないと語る彼女は居候を始め、次第に猜疑心に満ちた零央の心を溶かしていく。 零央が紗矢に惹かれ始めた頃、彼女は黙していた秘密を語...
好きな作家である綾崎隼氏のデビュー作ということで手に取った。 ある雨の降る夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女・譲原紗矢を助ける。どこにも帰る場所がないと語る彼女は居候を始め、次第に猜疑心に満ちた零央の心を溶かしていく。 零央が紗矢に惹かれ始めた頃、彼女は黙していた秘密を語り始める。その内容に驚く零央だが、彼にも重大な秘密があって……? 物語の中で煮え切れない感情から話が二転三転したり、いじめの描写がかなり生々しい・痛々しいものだったりと、読みやすさとは別に好き嫌いが分かれる作品かなとは思いました(ヒロインの行動や選択なんかは特に)。 しかし、さすが透明感のある文章に定評のある綾崎隼氏。テンポ良く各登場人物の視点で描かれる物語は、残酷なだけでなくとても美しく、彼らの置かれた状況への感情移入がしやすかった。
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恋愛群像劇って感じのお話。三角関係、秘密の恋、不倫疑惑とか色々あるけど、読了感が良い。思わず笑み溢れる感じ。捻くれてたり真っ直ぐだったり、出てくる登場人物が好き。朱利くんのあの感じが好き(笑)
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ミステリーな感じがちょっと入ってて面白かった 章によって書いてる登場人物が違うのでそこもいいと思った
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちょっと思うところがあって再読しました。 綾崎さんのデビュー作で、『花鳥風月シリーズ』の第一作目です。『好きな人が好きな人を、強がりではなく好きになれたらいい』そんな言葉から始まるお話でした。とても読みやすいのでサクサク読めます。 初めて読んだ時はまだ中学生の子供で成長して、主人公達と同い年になって当時よりも刺さる言葉が沢山ありました。成長してないと思っていたのが、実はきちんと成長していたようで心が痛いです。 子供の頃は純粋に「好き!」だけで行動出来たのが、大人になると恋愛とはまたちょっと違うんですよね。なんでだろう。 決して夢物語ではなく、登場人物たちに甘く優しいだけではない。その塩梅がとても大好きです。
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ケータイ小説よりはいいかな、というレベル。 設定に少し無理がある上に、あまり掘り下げられてないのは残念
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レッドスワンシリーズから知り読んだ本。 様々な登場人物が意外な過去で繋がり。 そこに関わる人間、恋愛模様を描いた作品。 各章における物語。それが全体にも繋がっていて。 楽しく読みました。 人の純粋さに触れたような。そんな作品でした。
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実はこうでした、というネタばらし伏線回収的なストーリー展開を楽しむというのはアリ。かなり冊数出てるみたいだけど、繋がりはあるのかしら。非日常すぎて没入できなかったのが残念。
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図書館で借りた本。 ある日雨の日、アパートの前で倒れていた女性。行くところが無いからしばらく置いて欲しいと懇願される。事情を尋ねてもいつか言うと約束し、1ヶ月後に事情を知ることになる。
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結構好きな作品だった。 まさに、純愛!!!! 登場人物たちが追いやられた状況だっだり、それに準じたキャラクター設定、心理描写、全て違和感なく読み進めることができた。
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切ない話だと思いました。 最初から正解の人の方に行けてたら、この人は自分の探してる人じゃないとわかっていたら、どんなお話になっていたんだろうとついつい考えてしまいます。
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