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蒼空時雨 の商品レビュー

3.5

158件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    4

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2016/09/11

読んだことのない作家の本を読むのって、結構勇気がいるよね。 面白くないと感じれば読むのをやめればいいだけの話やねんけど、「読むのをやめる」っていうのが、びみょうに勇気がいると思う。笑 だから、知人に 「面白い本、ある?」 と、聞きたくなるんやけど(笑)、なんでか読書家の知人が(...

読んだことのない作家の本を読むのって、結構勇気がいるよね。 面白くないと感じれば読むのをやめればいいだけの話やねんけど、「読むのをやめる」っていうのが、びみょうに勇気がいると思う。笑 だから、知人に 「面白い本、ある?」 と、聞きたくなるんやけど(笑)、なんでか読書家の知人が(リアルで)少ない私にはなかなかそう訊ねる相手もいないのよー。 寂しい。 「最近読んだ面白い本」 に、関する情報は、365日募集しております。 ・・・そんなこんなでアレコレと新しい本を探すんやけど、巻末の広告も大変参考にしている。 この本は、メディアワークスの本を読んだときに(日暮シリーズかな) 「面白そうかも」 と、思って、図書館でリクエストしてみた。 ハイ、前置きが大変長かったですが、 めっちゃ面白かった・・・!!! もうなんだ、2時間でイッキ読みしたのも久しぶりかも。 最初は、 「有川浩氏みたいな感じかな」 と、思ったけれど、有川氏よりはちょっとくどいかな・・・。(いい意味でも、悪い意味でも) 女性観や恋愛観が、 「ああ、いかにも男性作家」 と、思っていたら案の定で、男女ともにびみょうに中途半端にフラフラする具合が、どうにも、 「ええんか!?」 と、苦笑してしまった。 でも、面白かったのよ!! (そうなんか) そもそも、主観がコロコロかわる短編の連作は大好き!! Aさんから見るBさんと、実際のBさんはびみょうに違うし、Cさんから見るAさんもやっぱり、違う。 でも、同じ人なんだよなあ。 当たり前なんやけど、誰だって他人に自分のすべてを晒しているわけではないし、晒す必要も勘ぐる必要もないよなあと思う。 見ないふりや聞かなかったこと、も、大切な距離感の一つやと思う。 もちろん、少し勇気を出して踏み込むことも大切なんやね。 冒頭で 「○○じゃないですか」 と、いうような表現が出てきたときに、 「若っ!」 と、思った。 「これは海苔じゃないですか?」 と、いう使い方じゃなくて、 「海苔って、おいしいじゃないですか」 ちゅう使い方のほうで。 登場人物の名前も難しいし(笑)、またまた対象年齢がちょっと違う本やったのかもしれないな。 特に零央の周辺については謎だらけで、終盤に訊いたこともないようなキャラクタの名前がホイホイと連呼されたときは、 「まだ登場人物が増えるの!?」 と、思ったけれど、増えなかった。 続きがあるのかな、とは思うけれども、一瞬戸惑うよね。 それだけ色々と設定があるのはわかるけれども、このあたりの一方的な展開は上遠野氏を彷彿とさせました。 ブギーポップ(懐かしい・・・)。 もちろん続きをリクエスト中です。 勇気を出して新しい作家を読んでみてよかった!  (2015.10.24)

Posted byブクログ

2016/04/16
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再読2回目。「舞原零央」を中心にその周りに関わる人々の視点からオムニバス形式で描かれた恋愛もの。個人的には報われない人生を送ってきた紗矢がやっと心から愛する人を見つけて幸せになれるエンドで良かったなと思った。風夏と夏音のキャラ付けが同じ双子でも対照的でいい。後で調べたらこの作品はシリーズ物になっているとの事。続きも読んでみたいと思うのだが、不思議と図書館にも古本屋にも中々これ以外の作品を見かけることがない。気長に探しながらシリーズの続きを読んでみたいなと思う。

Posted byブクログ

2016/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読です。 綾崎隼の作品は、一度で二度も三度もおいしい話ですが、どういう話だったか書き出すのが大変です(._.) 時系列が行ったり来たり…。 3歳のとき、両親が飲酒運転で事故を起こし死亡。 犯罪者のレッテルを貼られ、小学校中学校と無視、いじめを受け、中卒で社会人に。 中学校の頃、転校生の舞原に、いじめられてロッカーに閉じ込められたのを見つけられ、舞原は怒りでいじめをした同級生を1週間入院のけがをさせた。 紗矢はその思い出に恋をし、舞原の元へ。 しかし、舞原の高校の先輩、朱利を舞原と間違え、また、朱利も舞原だと偽って、一か月生活を共にした。 朱利も一カ月生活を共にすれば好意を抱いても仕方がない。 元は舞原を訪ねて来た。 一か月経った今、大人になって振られるのは嫌で、母親が倒れたと嘘をつき、舞原が紗矢に告白するチャンスを与えた。 朱利はわざわざ嫌われるように、子供が産めないから付き合えない。と言い残して。 朱利の嘘で紗矢は振り回されたが、結局舞原ではなく、朱利と付き合うことに。 紗矢は交通事故で天涯孤独の身となったが、事故にあって亡くなった被害者の娘、夏音と文通をしていた。 夏音は、この事故で父が亡くなり、再婚をきっかけに兄ができ、その兄と恋に落ちたために紗矢の父にある意味感謝していた。 夏音の双子の妹、風夏は父が好きだった。 風夏は、夫が内緒で有給を取っていたことで浮気を疑った。 妊娠三十週のとき、全治胎盤で出血がとまらず帝王切開をしたが、子宮と子供を失った。 探偵をしている舞原に相談し、夫のパソコンを覗くと、双子の姉夏音が、大学の時、夫とスキーに行っている写真が見つかった。 風夏は、夏音と浮気してると思いこんだ。 夏音は夏音でわざとそう思わせるような口ぶりをした。 夏音の家に乗り込み、夫が夏音の家に帰ってくるといよいよ浮気の修羅場。 かと思いきや、夫は段ボールに犬を入れて帰宅した。 風夏は子供が産めない。 夫は犬を新しい家族、自分たちの子供として迎え入れるために準備をしていた。 その手助けをしていたの夏音だった。 風夏と朱利は高校の同級生で、舞原は後輩。 舞原と朱利は何かにつけて風夏に相談をしていた。 風夏の浮気騒動や、朱利の嘘話のおかげで、五人が顔を合わせる事態に。 紗矢は結婚していた時代があったために、事故を起こしたときの苗字と今の苗字が違ったが、姉の夏音は気付いた。 紗矢は謝ろうとしたが、妹の風夏は父が死んだことを今も恨んでいる。黙っておくようにと止められた。

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2016/01/28
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レヴューで好評だったので期待したががっかり。 あまりにも退屈だったので第四話で読み投げ。別に雨でなくても成立する話ばっかり。文章に感性もない。どこが「新感覚」? この内容に、この挿絵はもったいなさすぎる。萌え絵っぽいので十分。 よくも悪くもライトノベル。 ラノベならもっとアイデア勝負の設定とかで魅せてほしいものだが、中途半端に軽い人気作家の読書歴しかない、社会人経験もうっすい、漫画かアニメ好きな、自分の青春の傷口を舐めるのが大好きなナルシストくんが書いたもの、というレベルを越えていないのが残念。 安易に女性の不妊をネタにしていてそれを不幸の権化のように扱っているのが不愉快。経済力をあてにして不幸な結婚をした女性をあざ笑っているようにしか思えない。 いじめから救ってくれたぶっきらぼうな男の子を初恋にするとか、『IQ84』にあったけどありがちな設定。図書館のカードのやりとりも、ジプリ映画にありましたよね。自分の知ってるちゃちな恋愛創作物のネタを継ぎはぎしてつくった感じ。 なぜか女にもてるチャラ男なのに、財閥の御曹司とか、少女漫画みたいな人物造形の幼稚さが、DQNネームと相まって、とても読みすすめられたものではない。 ミステリーというほどの謎でもなく、登場人物が抱える闇というのも、いかにもありそうなネタ。そのいかにもありがちな人生の挫折をうまく語る描写や言葉について、この著者は力量が不足している。 朝井リョウふくめて、この人より若いのに、文学好きの大人をうならせる小説が書ける人もいる。心にぐっと迫るような描写も台詞もなし。十年後に作家として生き残っていけるとは思えない。

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2015/06/01

スラスラ読めた。ラスト付近までどうも取ってつけたような展開に冷めていたけど、ラストで一変。他の作品も読んでみたくなった。

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2014/11/21

初めて読む作者さんでした。 他の方のレビューにもありましたが、すんなり読めないキラキラネームが気になった。 お話は展開しているし、エピソードもてんこ盛り。 エピソードのひとつ、ひとつはかなり重い話なのに、筆者の文章力のせいか、受ける印象が軽くて全く胸に響かない。 同じテーマで辻村...

初めて読む作者さんでした。 他の方のレビューにもありましたが、すんなり読めないキラキラネームが気になった。 お話は展開しているし、エピソードもてんこ盛り。 エピソードのひとつ、ひとつはかなり重い話なのに、筆者の文章力のせいか、受ける印象が軽くて全く胸に響かない。 同じテーマで辻村深月さんや、角田光代さんあたりが書いたらかなりグサグサ抉られそうだけど「ふーん」っていう感じ。 若い人向けのラノベですね。

Posted byブクログ

2014/05/20

読みやすかったし、悪くはない読後感。 でも、若い人向けかな。(苦笑) 他の人たちのレビューで何人か書いてた事だけど、 登場人物たちのキラキラネームが鼻につく感じ。

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2014/04/25

自然でリアルな恋愛話ではなく、「ああこれは『お話』なのだな」と苦笑する感じでした。 作者さんがお若い方だからかもしれませんが、少々幼い恋愛観で描かれているように思います。 若い方にはそこがいいのかもしれませんが。

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2014/04/01

表紙の絵をみて一目惚れ(・∀・)笑 世界観が好きでした。ただ少し暗いかんじがする気が... いろんな人の目線があるので楽しめました。

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2014/02/07

読了時の感想は「世間は狭いな」。ワカマツさんが好きでジャケ買いしたものの、数ページ読み進めて世界に入れなかったので積読していた本をやっと読み終えました。登場人物の名前が(苗字含め)ほぼキラキラネームなのが気になります。始まり方があまり入り込めない感じで積読してしまった程なので★3...

読了時の感想は「世間は狭いな」。ワカマツさんが好きでジャケ買いしたものの、数ページ読み進めて世界に入れなかったので積読していた本をやっと読み終えました。登場人物の名前が(苗字含め)ほぼキラキラネームなのが気になります。始まり方があまり入り込めない感じで積読してしまった程なので★3。個人的には各話ごとに人物視点が変わるので「この時こいつはこう思ってたんだ」等と楽しみながら読めるから面白い。世界観は綺麗だと思うので私は好きでしたが、好き嫌いが分かれそうな作品なので、購入を迷っている方は数ページ立ち読みした方が良いかもしれません。次作購入迷います・・・

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