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でかい月だな の商品レビュー

3.6

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    3

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2024/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不思議な世界観の作品だった。綺麗で、歪で、やさしい世界。変わり者が集まっているのに、全部溶け合って世界が成り立っている。

Posted byブクログ

2022/09/26

主人公が中学生という設定が斬新だと思った。この話が高校生だったら、この作品の脆さはこれほどまでに表現され得ず、中途半端なものになってしまっただろう。 主人公を思い切って中学生にした作者に賛辞を贈りたい。(もしかしたら、書き出す時にはも中学生設定にしていたのかもしれないけれど) 「...

主人公が中学生という設定が斬新だと思った。この話が高校生だったら、この作品の脆さはこれほどまでに表現され得ず、中途半端なものになってしまっただろう。 主人公を思い切って中学生にした作者に賛辞を贈りたい。(もしかしたら、書き出す時にはも中学生設定にしていたのかもしれないけれど) 「でかい月だな」という(タイトルにもなっている)言葉が、物語を始め、終わらせている。人の心の中に光は必要だけれど、全員に太陽の光が必要なわけではない。月光でも良いのだ。そんなことを教えてくれる作品だった。 (たぶん、テーマは「友達」)

Posted byブクログ

2022/04/18

さかながなんだかわからないけど、面白かった 中川君に惚れた 綾瀬君には幸せになってほしい 毎年尺玉買って、どかんと打ち上げよう それだけでいいよね

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2020/04/20

第6回小説すばる新人賞を受賞された村山由佳さんが驚愕したという帯の宣伝文に影響を受け、思わず手に取り読了。 今時の(?)中学生の心理描写を中学校を卒業して10年以上経過した人間が読んだ感想ですが、現実と想像の世界線が巧妙に曖昧なため、良く言えば不思議な感覚を楽しめる、悪く言えば...

第6回小説すばる新人賞を受賞された村山由佳さんが驚愕したという帯の宣伝文に影響を受け、思わず手に取り読了。 今時の(?)中学生の心理描写を中学校を卒業して10年以上経過した人間が読んだ感想ですが、現実と想像の世界線が巧妙に曖昧なため、良く言えば不思議な感覚を楽しめる、悪く言えば若干読みづらい作品でした。 しかしながら一般的に感受性が高いであろう中高生の方々には受けが良いかと思われます。(中学生の時に冒頭の村山由佳さんの受賞作を初めて読んで感涙した経験があるので…)

Posted byブクログ

2019/12/25

1番は文章表現の巧みさに惹きつけられた。 不思議な世界観の中で、ストーリーは完全に理解できたかというと自信はないが、個性的な登場人物と、彼らの心の動きが印象に残った。

Posted byブクログ

2019/04/25

After all I thought that it was not necessary to try to live beautifully.

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2018/11/18

とても好感度の高い主人公の一人称語り。好青年という意味ではなく。作中の現象に過度な説明を与えなかったり、安易な解決、和解を提示しないことで、リアリティのなさが緩和されてる。このお話に力をもらう層は確実にいると思う。若い人たちを中心に。

Posted byブクログ

2018/10/09

友人に崖から蹴り落とされ足に元通りにならない大怪我を負ってしまった、でも彼を憎めない中学生の幸彦の、植物の気持ちを解析する科学少年や実は口の悪い眼帯少女との日々が、しゃりしゃりと爽やかな音をたてるよう。家族に対して急に沸騰する所も繊細でハッとする。さかなややつらの侵食する幻想はよ...

友人に崖から蹴り落とされ足に元通りにならない大怪我を負ってしまった、でも彼を憎めない中学生の幸彦の、植物の気持ちを解析する科学少年や実は口の悪い眼帯少女との日々が、しゃりしゃりと爽やかな音をたてるよう。家族に対して急に沸騰する所も繊細でハッとする。さかなややつらの侵食する幻想はよくわからなかった。

Posted byブクログ

2017/07/13

第19回小説すばる新人賞受賞作 綾瀬は小さい頃の母の言葉から大切なものを壊すようになり、ついには友人ユキ(沢村幸彦)をがけからつきおとしてしまう。ユキは一命を取りとめたが、大好きだったバスケをやることができず、二度目の二年生で退屈な日々を過ごす。しかし廊下で声を掛けてきた中川と出...

第19回小説すばる新人賞受賞作 綾瀬は小さい頃の母の言葉から大切なものを壊すようになり、ついには友人ユキ(沢村幸彦)をがけからつきおとしてしまう。ユキは一命を取りとめたが、大好きだったバスケをやることができず、二度目の二年生で退屈な日々を過ごす。しかし廊下で声を掛けてきた中川と出逢い退屈でも満たされてもいない世界に足を踏み込む。世界を汚染しつつあるキャラバン、お互いに溶け合う人間たちの中でユキはかごめの一言で綾瀬の元に行く。

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2017/04/06

優しくあろうとするほど、加害者と被害者の溝は埋まらない。失ったものの穴は大きいほど、新たな平地を作るのに時間がかかる。

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