でかい月だな の商品レビュー
SFを主軸に据えた青春小説。かな? すごく好きです。 話が一貫として分かりやすいし、主要人物だけじゃなくて回りの人物もキャラがたってる。 特に中川とかごめ。 主軸はユキと綾瀬の距離の話で、背中を押すきっかけになるだけなのにすごくキャラが深い。 結構な数のキャラが動いているのに気...
SFを主軸に据えた青春小説。かな? すごく好きです。 話が一貫として分かりやすいし、主要人物だけじゃなくて回りの人物もキャラがたってる。 特に中川とかごめ。 主軸はユキと綾瀬の距離の話で、背中を押すきっかけになるだけなのにすごくキャラが深い。 結構な数のキャラが動いているのに気にならない。 最後ハッピーエンドでまとめないのがすごく好き。 どうしようもなく難しいテーマだからその方がすっきりしてる。と思う。 表紙買いだけど買ってよかったと思える一冊。
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あらすじを読んで、普通の青春小説だろうと侮ってました…しかし予想以上に深くておもしろい。個性的なキャラクターばかりなのでキャラ小説になってしまいそうですが、テーマがしっかりしていてその心配もなく。 中川くんのシーンが印象深いです。とてもいいことばかり言ってくれるんだ。真夏に読みた...
あらすじを読んで、普通の青春小説だろうと侮ってました…しかし予想以上に深くておもしろい。個性的なキャラクターばかりなのでキャラ小説になってしまいそうですが、テーマがしっかりしていてその心配もなく。 中川くんのシーンが印象深いです。とてもいいことばかり言ってくれるんだ。真夏に読みたくなる一冊。
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第19回すばる新人賞受賞作。揺れ動くはかない十代の心理を、丁寧に追っている作品ですが、加害者の発作的行動がどうしても理解できず、それを責めずに理解しようとする被害者の心理はさらに非現実的に思えて、 話の内容がどうにもしっくりきませんでした。 好きな友人を死の危険にさらし、その一...
第19回すばる新人賞受賞作。揺れ動くはかない十代の心理を、丁寧に追っている作品ですが、加害者の発作的行動がどうしても理解できず、それを責めずに理解しようとする被害者の心理はさらに非現実的に思えて、 話の内容がどうにもしっくりきませんでした。 好きな友人を死の危険にさらし、その一生をめちゃめちゃにするという罪の重さについて、書き切れていない気がします。 ただ、事件が起こった夜の美しさと穏やかさを、忘れないよう永遠に心に留め置くために、綾瀬が取った行動がこれだったのだと考えると、十代の少年たちの純粋さと無謀さ、夢と現実の曖昧な境界線が浮かび上がっ てきます。 当然、そういった二人の感覚には斟酌なしで、行動結果を事実としてのみとらえ、罪と罰で追いつめる社会と大人たち。 そのうねりにのみこまれ、なすすべもなく別れながらも、結局その夜の月のことを忘れられない二人。 それでも、かつての友情は戻らず、被害者と加害者という新たな関係も、崩れることはなさそうです。 当然と言えば当然ですが、そこにどのように、思い出を繋げ、重ねていくのか。 それは、今後長い人生を送るだろう、二人にしかわからないのかもしれません。 被害者と加害者となる直前の、永遠の共有体験は、とにかくそれぞれに一生抱いていくでしょうから。 すばる新人賞とはいっても、多分にライトノベル的だと思いました。 それならば、作品のカラーも納得がいきます。 一人称で、被害者サイドから語られるばかりなので、未解決な部分も多く、カタルシス的なものも得られませんが、一過性の青春小説としては、はかない少年期の夢と痛み、うまく生きられないもどかしさを伴った、 キラキラした物語になっています。 ただ、私は最後まで、どの登場人物にも感情移入できませんでした。 どのキャラクターも個性的で、ハッキリした特徴を持っていますが、それぞれの心の流れについていけず、物語世界に入り込めなかった感じ。 やはり、非現実的すぎる話のような気がします。 ストーリーが進むにつれ、形を成していく物語世界の歪ませ方が、自分にはぴったりはまりませんでした。 現実との織り合わせ方も、なんだかすっきり思えず、心がひりひり痛いままに、あまり納得できずに終わったので、この著者の作品は次回はちょっと構えてしまいそう。 ほかの人がこの作品をどのように受け止め、消化したのか、感想を知りたいところです。
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中川君がかっこよすぎる。 こんな中学生いていいのだろうか! 色んな小説で散々描かれた「きれいな」「やさしい」世界たちが、こんな気持ちの悪いものだったとは。 読んでいて、主人公と一緒に愚痴りたくなった。 キャラバンについて、なぜそんな現象が起こるかという謎は解明されなかったが、...
中川君がかっこよすぎる。 こんな中学生いていいのだろうか! 色んな小説で散々描かれた「きれいな」「やさしい」世界たちが、こんな気持ちの悪いものだったとは。 読んでいて、主人公と一緒に愚痴りたくなった。 キャラバンについて、なぜそんな現象が起こるかという謎は解明されなかったが、それはそれでも良いか、と思った。 なんせこれは「祭り」だから。 新たな発見でおおいに楽しませてくれる小説だった。
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少々オカルト風味の青春小説。詩的な表現と、現実主義が視線が綺麗に混じって、独特の雰囲気をかもし出している。 始まりは不可思議ではあったけれど、終わり方がすごく好き。それに、出てくるキャラは主人公を含めどれも魅力的だった。 ありきたりなようでいて、そうでない。ただの青春では終わらないのがよかったです。
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友達綾瀬に突き落とされ、一生バスケのできない体になった幸彦。無気力な日々のなかで新たな友人を得て、綾瀬の行動の意味を考える。またすばる文学賞の作家さんです。幸彦くんの気持ちの繊細な動きが好きでした。
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中川君かっこいい! でも途中までしか関わってくれなかったのが残念。お役目終了のような。 被害者家族や加害者側のそれぞれの事情があって、ほろ苦すぎる青春小説。
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ぼくを混乱と哀しみに突き落とし、あいつは町から消えてしまった―。 中学生の幸彦は、友人綾瀬に崖から蹴り落とされて大好きなバスケができない身体になってしまう。 無気力な日々を送るなか、目の前に現れた天才科学少年中川、オカルト少女かごめ。 やがて幸彦の周囲に奇妙で不可解な現象が...
ぼくを混乱と哀しみに突き落とし、あいつは町から消えてしまった―。 中学生の幸彦は、友人綾瀬に崖から蹴り落とされて大好きなバスケができない身体になってしまう。 無気力な日々を送るなか、目の前に現れた天才科学少年中川、オカルト少女かごめ。 やがて幸彦の周囲に奇妙で不可解な現象が起こり始め…。 青春小説として途中まで楽しんで読めたが途中から 主人公のキレっぷりが意味不明になってしまい、 ラストはまったく面白くなくなってしまった。 出だしは好きなだけにここまで変わってしまうということが 読んでいてうーんと唸ってしまった作品。
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夏休みに本屋で表紙買いした本。 崖から蹴り落とされてバスケができなくなった主人公のユキ、猫背で白衣を着たちょっと変わってる中川、眼帯でオカルトなかごめ。 そして何より、ユキの友人でありユキに怪我をさせた綾瀬。 キャラクターの個性がいっぱいで、読んでいて全然飽きなかった。 ユ...
夏休みに本屋で表紙買いした本。 崖から蹴り落とされてバスケができなくなった主人公のユキ、猫背で白衣を着たちょっと変わってる中川、眼帯でオカルトなかごめ。 そして何より、ユキの友人でありユキに怪我をさせた綾瀬。 キャラクターの個性がいっぱいで、読んでいて全然飽きなかった。 ユキのセリフが大好きで、読み終わると切なくてたまらなくなる本だった。
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あまりのトキメキに、思わず友達に押し付けちゃいました。 でも良いと言ってくれた。良かった。 SFを組み込みながら、でも結局は被・加の問題になってしまって… うーん…切ないです。 とりあえず、中川さんぱねぇっす。
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