でかい月だな の商品レビュー
青春×SF?ファンタジー? 同級生の友人のはずなのに何を考えているのかがわからなくて距離ができたり、かといって自分に酷いことをした友人とはいえ周りから非難に晒されているのを見ると「あいつはそんな奴じゃない」と庇いたくなったり、というような、繊細な心理描写や青春独特の「影」のような...
青春×SF?ファンタジー? 同級生の友人のはずなのに何を考えているのかがわからなくて距離ができたり、かといって自分に酷いことをした友人とはいえ周りから非難に晒されているのを見ると「あいつはそんな奴じゃない」と庇いたくなったり、というような、繊細な心理描写や青春独特の「影」のようなものの描写が秀逸。 BL好きな人は喜びそう(なんとなく
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面白かった。 このころにありがちな、自分の感性と、周囲の反応の微妙な温度差がうまく描かれている。ユキが感じた奇妙な違和感はファンタジーな出来事として描かれたいる。 ストーリーの流れ、決着がどのようになるかが読めないお話は、没入感があまりないのだが、この物語は登場人物、超然とした...
面白かった。 このころにありがちな、自分の感性と、周囲の反応の微妙な温度差がうまく描かれている。ユキが感じた奇妙な違和感はファンタジーな出来事として描かれたいる。 ストーリーの流れ、決着がどのようになるかが読めないお話は、没入感があまりないのだが、この物語は登場人物、超然とした中川くん、不思議少女のかごめなどのキャラクターがしっかりしていたので、かなり面白かった。
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なんとも言えない不思議な雰囲気の漂う作品だと。少年期の葛藤や日常への違和感、自分はどう在るべきか。もやもやぐるぐるしたものが繊細に描かれていて、その世界観に浸ってしまいます。ユキと一緒に苛立ったり、葛藤したりしつつも、海をたゆたうような。波のような、心地よさのあるお話だと思うので...
なんとも言えない不思議な雰囲気の漂う作品だと。少年期の葛藤や日常への違和感、自分はどう在るべきか。もやもやぐるぐるしたものが繊細に描かれていて、その世界観に浸ってしまいます。ユキと一緒に苛立ったり、葛藤したりしつつも、海をたゆたうような。波のような、心地よさのあるお話だと思うのです。きっと今後も、彼ら彼女らは良い関係を築いていけるだろうなと、そんな未来が見えるような気がします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なにもかもおかしくなってしまったのは、誰のせいだ。 主人公沢村幸彦は、友人綾瀬涼平に崖から蹴り落とされ、大好きなバスケができない身体になる。綾瀬は姿を消し、一年遅れて学校に復帰した沢村は、旧理科準備室を牛耳る天才少年中川京一、眼帯のオカルト少女横山かごめと出会う。 フラストレーションを発散できない。まさか友人に一生残る怪我を負わされた身でなくても、家族や教室、クラブの人間関係を、煩わしく感じることはあるだろう。宇宙のキャラバンに影響されたわけでなくても、周囲の同調圧力に自分だけ浮いているように感じることがあるだろう。設定は少々突飛だが、共感できる主人公だ。 結局、何もかも思い通りになる訳はなく、すべての人とわかりあえることもない。でも、ひとつひとつ自分で答えを探して進むしかない。
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不思議な小説だな。 タイトル買い。 背表紙の"繊細にして圧倒的スケールの青春小説"という表現が的確。
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ストーリーもキャラクターも悪くない。 でも、何か、物足りない。 ファンタジー要素は、あるならもっと強くしたほうが良かったような気がする。せっかく面白い設定なのに、あまり活かせてないんじゃないか、という印象を受けた。 あと、あらすじと表紙で読者層が限定されそうなのも勿体ない。 ...
ストーリーもキャラクターも悪くない。 でも、何か、物足りない。 ファンタジー要素は、あるならもっと強くしたほうが良かったような気がする。せっかく面白い設定なのに、あまり活かせてないんじゃないか、という印象を受けた。 あと、あらすじと表紙で読者層が限定されそうなのも勿体ない。 でも、少年たちの交友とか、とにかくキャラクターは良かった。中川くん好き。 これからもっと書いてほしいな、という作家さん。 あんまり著作ないみたいだけど、書いてないのかな。だとしたら残念。
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読み終わった。 そのライトノベルの様なイラストに反し、よかった。 表紙裏に書いてある、「繊細にして圧倒的スケールの青春小説」、まさにその通りだと思う。 色々な読み取り方ができる内容だと思うが、私の感想を一言でまとめると、自分らしさを追求するあまりに、周囲との違和感を感じる高校...
読み終わった。 そのライトノベルの様なイラストに反し、よかった。 表紙裏に書いてある、「繊細にして圧倒的スケールの青春小説」、まさにその通りだと思う。 色々な読み取り方ができる内容だと思うが、私の感想を一言でまとめると、自分らしさを追求するあまりに、周囲との違和感を感じる高校生の話。 個人的に、気になったのが、誰もが親切な世の中はよくないと作者が訴えていること。 私もきれいごとを言いすぎて、嫌われてしまったことがあるので、注意しないととますます思った。 理不尽なことに苦しむ人が欲しがるのは真実でなく、安心を得られたりする答え。 そういった表現がある。その通りだと思う。 そんな相手の気持ちに気付かず、ただ真実、理想のみをおしつけてしまった私。 今はただ傷つけてごめんなさいと思っている。 主人公はまた、友達(心の中で中学を卒業すればいなくなる位にしか思っていない相手)が自分との時間を楽しんでいるのに、帰ろうしか繰り返さなかった過去の自分に対し、今の困っている自分のたわいない話に「付き合うよ」と告げてくれる新しい友人。 自分の薄情さを思い知る。 そして、物語の嫌われ役、綾瀬の最高の時を最後に時間を止めたいという気持ちはわかる。金閣寺を美しいまま燃やしてしまった三島由紀夫に通じるのではないかと思う。 機会があれば、しばらくしてから、もう一度読み直してみたい。
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浮遊する魚、迫るキャラバン、若い心の不安定さがキレイに表現されている。 被害者少年が被害者となった理由を探し成長する姿、殺人一歩手前までやらかした少年の理由と贖罪の形が美しくもあり滑稽でもあり、少しだけこの二人の未来も見たくなる作品だった。
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そんなに期待せずに読んだ割りに良かった本。 途中でうるっときた。 登場人物は魅力的だし、主人公の心情の表現はややストレート気味なのに深かった。こんな文書きたい。 残念だったのは、ファンタジー要素の組み込み方。
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2014-9 なんというかすっきりしない。 中途半端なファンタジーが微妙。 そのくだりはいらない気がしました。
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