勝間さん、努力で幸せになれますか の商品レビュー
論理的ではなく、正直だる絡みのような香山氏と勝間氏の対談は一見するとくだらない。 しかし香山氏の発言の芯は現代の問題を的確に捉えている。行き過ぎた資本主義と格差社会、その社会に適応出来ない人はどうすれば良いのか。香山氏の発言をもう少し論理的に詰めていくと、勝間氏も容易に反論する事...
論理的ではなく、正直だる絡みのような香山氏と勝間氏の対談は一見するとくだらない。 しかし香山氏の発言の芯は現代の問題を的確に捉えている。行き過ぎた資本主義と格差社会、その社会に適応出来ない人はどうすれば良いのか。香山氏の発言をもう少し論理的に詰めていくと、勝間氏も容易に反論する事が出来ないのではないだろうか。もっとも「社会は簡単に変えられない、自己を変革するしかない。そのための最適解を与えていくのが私の仕事だ」と回答するような気もする。(私は勝間氏の意見に同意だ) 勝間氏の一方的な対談のようで、勝間氏1人で行っている禅問答のようにも見える。今の日本社会において言い切るカッコ良いスタイルは難しい。勝間氏もどこかに矛盾を抱えているように思えた。
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対話してる本なのに噛み合ってない一冊。読んでいて、「この人たちはわかりあえないからもうやめたほうが」と変なハラハラを感じさせてくれました。香山さんは「ダラダラ、やる気のない人の権化」みたいな発言や雰囲気を全面に出してくるのですが、「医師」ですよね?私立だったとしても、努力なしには...
対話してる本なのに噛み合ってない一冊。読んでいて、「この人たちはわかりあえないからもうやめたほうが」と変なハラハラを感じさせてくれました。香山さんは「ダラダラ、やる気のない人の権化」みたいな発言や雰囲気を全面に出してくるのですが、「医師」ですよね?私立だったとしても、努力なしにはなれない職業の筆頭では??という想いが最後まで抜けず、今ひとつ発言に信頼が置けませんでした。とはいえ、お二人共、仕事かもしれませんが、自分の発言を「わからない」と言われまくってもよく会話が成り立った?続いたなと思いました。お互いの想い、信念のようなものが通っているのでしょう。※わたしはカツマー派です。 ●勝間さんの想いはわりとすっと入ってきた。 無理しない程度の努力で毎日を楽しくする。余裕があったら5%でも寄付したり利他的な行動をする。理解できます。自分が稼いだお金で自分とその周りを幸せにする。それ以上の使い方はないと思います。一方で、病的にそうできない人には富裕層の所得税や消費税として国が集めて治安が悪くならないように、また頑張れるように保障したり教育に使う。それが勝間さんの理想論で固められた国のあり方なのかもしれません。書いてみるととてもシンプルですが、きっとそれに関わる人が多くなればなるほど回り道ができてスッといかなくなる。そんなイメージを持ちました。 ●でもだってが多い香山さん 読者は香山さんの「でもだって」にハラハラさせられたのでは?きっと香山さんは、普段接する人が「でも、、でも、、」と病院に行くほど後ろ向きのかたばかり接しているから移ってしまったのではないかと思いました。精神科医は患者に気持ち的にひっぱられないようにするのが難しいそうですが、長年やってきていてもやはり難しいのかなという印象を得ました。また、教授や執筆業などで忙しいのかもしれません。少し仕事を減らしてゆっくりしてみると余裕から前向きな気持ちになれるかも。本書は13年以上前の本ですが今はどうでしょうか? ●あとがきの手紙がジワる 香山さん「遠くから応援しています」って!もう会う気ないじゃん。運営側もこんなに合わないならボツネタにすればよかったのに。やめるという決断はどんなときでも難しい・・
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意見の合わない者同士で、いかに冷静に穏便に理解を深めようと対話を頑張るかの見本になりました。まあ、噛み合わないこと。読み応えありました。 次元が違いますよね。 勝間の言葉はAIのよう。企業コンサルタントとしては100点。 香山はそこで苦しむ人視点で、苦しいのに成長とは本当に必要...
意見の合わない者同士で、いかに冷静に穏便に理解を深めようと対話を頑張るかの見本になりました。まあ、噛み合わないこと。読み応えありました。 次元が違いますよね。 勝間の言葉はAIのよう。企業コンサルタントとしては100点。 香山はそこで苦しむ人視点で、苦しいのに成長とは本当に必要不可欠かと問う。 勝間が、生の自身を曝け出したのはこの対談の後か。思うところあったのかもね。
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香山リカさんが自らを「努力もできず、向上できなくても、人は生まれただけで生きる価値や権利がある」とおっしゃるのは違和感があります。 勝間さんと香山さんの話はかみ合わず続いていきますが、香山さんは、かみ合わせないために、想定した誰かを装っている感じがしました。
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努力すること自体が幸せ、努力が楽しいと言う勝間さんの価値観にびっくりした。特に勝間さんが「不得意なことを努力するのが大好き」と言っていたのは衝撃だった。 私はついつい努力すれば今とは全く違う自分になれたり、突然目の前が開けるような瞬間が来るのではないかと期待して、努力が目的化して...
努力すること自体が幸せ、努力が楽しいと言う勝間さんの価値観にびっくりした。特に勝間さんが「不得意なことを努力するのが大好き」と言っていたのは衝撃だった。 私はついつい努力すれば今とは全く違う自分になれたり、突然目の前が開けるような瞬間が来るのではないかと期待して、努力が目的化してしまいがちなのだが、勝間さんはそのような事はないと言い切り、努力が目的化することの弊害を説明していた。 周りの人にありがとうと言われること、自分がやっていて楽しい努力を生活の中で続ける事が勝間さんの定義する「幸せ」だと言うことだった。 私は勝間さんの自分の幸せのために思い切った行動や決断ができるところに憧れているのだが、その根底にある考えを教えることができて、この本を読んでとてもよかった。
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書いてある内容はそれな!と、共感できることばかりだが 対談形式が私には好きではなかったです。 勝間さんの言葉に対して、香山さんが反論みたいなのを繰り返すのが気になってなかなか、内容がスッと入ってこなかったです。たまにこういう人いるよな、話が全然進まないんだよな。と、、 ただ、勝間...
書いてある内容はそれな!と、共感できることばかりだが 対談形式が私には好きではなかったです。 勝間さんの言葉に対して、香山さんが反論みたいなのを繰り返すのが気になってなかなか、内容がスッと入ってこなかったです。たまにこういう人いるよな、話が全然進まないんだよな。と、、 ただ、勝間さんの考えに異論がある方はスッキリするとおもいます。そして私は勝間さんの本を読めば良いのかとおもいました。笑
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人気の女性論客二人が,対局に位置する仕事観や生き方について対談している。香山リカが質問し,勝間和代に応えるのが,基本パターンとなっている。香山リカによると,精神科の臨床医としての立場から,最近カツマーと呼ばれる人たちを中心に,うつで相談に訪れる患者が増加しているという。勝間和代の...
人気の女性論客二人が,対局に位置する仕事観や生き方について対談している。香山リカが質問し,勝間和代に応えるのが,基本パターンとなっている。香山リカによると,精神科の臨床医としての立場から,最近カツマーと呼ばれる人たちを中心に,うつで相談に訪れる患者が増加しているという。勝間和代の提唱する,スキルアップや効率化というものが結果として現代人のストレスを増加させ,結局幸せではないのでなないかというところが全ての質問の根底にある。勝間も,それに対して理論的に答えるのではあるが,答えがいかんせん横文字を多用し,数値を添えるなど,ビジネスマンらしいが,脚気的に無味乾燥な答えに聞こえてしまっている嫌いがある。 頑張らない生き方は,当然本人の生き方の選択であるから,個人の自由である。しかしながら,日本の国民全員ががんばらないようになってしまえば,国は衰退するのは言うまでもない。勝間和代の肩を持つわけではないが,勝間は決して国民全員が何が何でも頑張るべきだという事をいっているわけではないだろう。頑張る意思を持つ人がそのとおり活躍出来る社会をつくるのは,日本国民全体とっての利益にかなうはずである。そこそこの暮らしができればいいから,私はそこそこにしか仕事をしないという考えは,グローバル経済が発展した21世紀では幻想に近い。そこそこの暮らしをすることですら,価値を生むだす仕事をすることによってのみ出来ることであるのが現状である。勝間和代は,本書で香山の質問に対して丁寧に答えて入るが,各論で収まってしまってうまく香山を説得出来ていない感じがする。むしろ,社会の在り方,国の方向性,といった論点で議論をした方が勝間の議論がより説得力を持ったのではないのであろうか。 また,香山リカは,そこそこ派を代表しているといいつつも,東京医科大出身の現役医師であり,TVにも出演すしている身分である。本当に頑張らないでぐーたら生活をしている人たちとは,最初から一線を画する。本当のぐーたら生活がどういう結果を招くかということは実感しているとは言えないのがまた問題だ。
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勝間和代のスキルはすごいと思って一時期何冊が読んだが、社会の見方に関して違和感を抱くようになってから敬遠していた。そんな折り「勝間和代を目指さない」ことを忠告している香山リカと対論しているということで思わず手にとった。 香山氏の本はこれまで読んだことがなかったが自分の考え方に近...
勝間和代のスキルはすごいと思って一時期何冊が読んだが、社会の見方に関して違和感を抱くようになってから敬遠していた。そんな折り「勝間和代を目指さない」ことを忠告している香山リカと対論しているということで思わず手にとった。 香山氏の本はこれまで読んだことがなかったが自分の考え方に近くて共感できた。香山氏の鋭い突っ込みに勝間氏もうまく答えられていないという印象だった。 香山氏の社会の見方については自分の考えに近く勝間氏に切り込んでいく姿は痛快でもあった。 勝間氏は理想主義が過ぎると思う。利他主義の結果として報酬を受けるものという考え方が何度も登場したが最も理解できない理屈である。だったら農業も介護ももっと報酬を受けるべき仕事だろう。世の中への貢献度で言えば外資系金融に勤める人よりもっと報酬を受けてしかるべきではないか。そういう現実が全く無視されてあっさり先のようなことを言い切ってしまうあたりが抱いていた違和感の正体なのだろう。
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香山リカさん、国語の教科書で見かけた時はすごく面白いなと思っていたけど、何年か経ってこういう風になったのかと思うと、それはそれで興味深い笑。 対談自体は なんだか水掛け論と言うか中身はあまりないのかもしれない
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勝間和代と香山リカの対談の本である。 努力というということが苦手である、というよりも嫌いだ。 勉強でも何でも他人からはどう見えても自分が楽しければ努力ではないのだ。 実際に砕石したことがないので思い込みもあるがいわゆる体育会系の縦社会はもっとも苦手とするところだ。 勝間さ...
勝間和代と香山リカの対談の本である。 努力というということが苦手である、というよりも嫌いだ。 勉強でも何でも他人からはどう見えても自分が楽しければ努力ではないのだ。 実際に砕石したことがないので思い込みもあるがいわゆる体育会系の縦社会はもっとも苦手とするところだ。 勝間さんも好きでやっていることなので努力ではないというような内容のこともおっしゃる。 香山さんはしかしそれは他人が見たら努力にしか見えないという。 両方わかる気がするが、自己分析してみると勝間度3香山度7くらいの割合で共感できるだろうか。
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