さよならドビュッシー の商品レビュー
この作品に出てくる大人たちが好き。特に岬さんの言葉はがつんと来るものがある。脇役にしておくのが勿体無いくらい良いキャラクタでした。話の方もどんでん返し好きのわたしとしてはたまらないですね。最後の最後で理解できるタイトルも秀逸。流石、このミス大賞。
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音楽の小説のような、ミステリーのような… 手が止まらず先がどうなるのか気になってしょうがない。 話の核心部は、予想外の結果で驚いたし残念と思ってしまったけど、ストーリーとしてはそれでよかったのかな。面白かった!! あと、人の気持ちの内側の描き方がとても好き。 表現がしっくりくる。
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『このミステリーがすごい!』大賞第8回(2010年)大賞受賞作。 火事で家族を失い、自身も大やけどを負ってしまった主人公。 リハビリをしながら、ピアニストを目指していく。 探偵役の岬さんを主人公に、次回作を期待します。
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『このミステリーがすごい』大賞、だというので読んでみた。 面白かった。でも、察しのよい人だと展開はありきたりだと思うだろう。 何気に『映像』をかなり意識した作品だと思った。 映画化狙いとでもいうか。 それくらい『映像』が頭の中でイメージしやすい作品。 若干のご都合主義(岬さんのア...
『このミステリーがすごい』大賞、だというので読んでみた。 面白かった。でも、察しのよい人だと展開はありきたりだと思うだろう。 何気に『映像』をかなり意識した作品だと思った。 映画化狙いとでもいうか。 それくらい『映像』が頭の中でイメージしやすい作品。 若干のご都合主義(岬さんのアレコレ)は許容範囲。 青春音楽スポ根…なノリも嫌いじゃない。 ★3にしたが、★2.5くらいが本音、である。
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第10回このミステリーがすごい!大賞受賞作です。 音楽小説が好きなので、タイトルに飛びついてしまいました。 ドビュッシーそのものは、小説後半にしか出てきませんでしたが・・・。 音楽の知識があればとても楽しめる小説ですが、取り上げている楽器がピアノなので、知識がない人でも想像がし...
第10回このミステリーがすごい!大賞受賞作です。 音楽小説が好きなので、タイトルに飛びついてしまいました。 ドビュッシーそのものは、小説後半にしか出てきませんでしたが・・・。 音楽の知識があればとても楽しめる小説ですが、取り上げている楽器がピアノなので、知識がない人でも想像がしやすいのではないでしょうか。 できれば、小説に出てくるピアノ曲を聴きながら、読みたいですね。 ミステリーに関しては、あっと驚くドンデン返しがあって、 「えー!!まぢで!?」 と思いました。 なんか、金田一少年の事件簿にこんなトリックと犯人の同情を誘う場面がでてきそう(笑) 事件自体は、ちょっと小さめ。 次から次へと事件が起こると思っていたので、ちょっと残念。 最後まで読んだら、真相を探りたくなって、もう一度最初から読みたくなりますよ。
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ピアニストを目指す少女・遥は火事に巻き込まれ、大好きな祖父と従姉妹を失う。 自らも全身に大火傷を負い、身体をまともに動かせなくなった遥だったが、ピアノのコンクールを目指してひたすらレッスンに励む。 しかしそんな彼女のまわりでは不吉な出来事が次々と起こる・・・というストーリー。 ...
ピアニストを目指す少女・遥は火事に巻き込まれ、大好きな祖父と従姉妹を失う。 自らも全身に大火傷を負い、身体をまともに動かせなくなった遥だったが、ピアノのコンクールを目指してひたすらレッスンに励む。 しかしそんな彼女のまわりでは不吉な出来事が次々と起こる・・・というストーリー。 音楽モノ×ミステリーってことで興味を持ったのですが、かなり冒頭部分でどんでん返しのタネが分かってしまったため、ミステリーとしてはあまり楽しめませんでした。 「このミステリーがすごい!」大賞ということで構えて読んでしまったのが良くなかったのかもしれません。 まぁ、しかし音楽モノとして楽しめたかというと、そうでもなかったり。 身体が思うように動かせなくなった主人公が、あまりにトントン拍子に成功していく過程に違和感を感じました。 いくら指導者が優秀で本人が猛特訓をしたからといって、たった2ヶ月でツェルニーやブルグミュラーの練習曲レベルからコンクールに出場できるほど上達するのは無理があるような気がします。 ・・・というのはかつてピアノを習っていて、ある程度で挫折した私のひがみかもしれませんが(笑) ストーリーはともかく演奏シーンは勢いがあって良かったと思います。 読後感としては音楽モノというよりスポーツモノに近いような爽やかさでした。 この小説を読んで私も久々にピアノを弾きたくなりました。(でもって実際弾いてみたら音階すらまともに弾けずへこみましたが・・・)
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最近「船に乗れ!」「よろこびの歌」など音楽小説づいているので、その流れとして読んだらやられた。だって章毎の扉の五線譜やタイトルもいかにも音楽小説っぽい。が、読み始めて次々起こる事故、事件…このミス大賞受賞してるの知らなかったから。知ってたら、もうちょっと構えて読んでたかも。ミステ...
最近「船に乗れ!」「よろこびの歌」など音楽小説づいているので、その流れとして読んだらやられた。だって章毎の扉の五線譜やタイトルもいかにも音楽小説っぽい。が、読み始めて次々起こる事故、事件…このミス大賞受賞してるの知らなかったから。知ってたら、もうちょっと構えて読んでたかも。ミステリとしてはまずまずだけど、文章読みやすいし、音楽への造詣深そうだし、今後はミステリ作家畑を歩まなくてもいいんじゃないかと。いらんおせっかいだけど。次作、どんな作品か期待しとこうっと。
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ミステリーの細かな部分は置いといて、「読ませる」小説だなーと思う。 ドビュッシーが絵画的な作品であるという点に関する描写は、小説ではなかなかお目にかかれないので、ちょっとうれしい。
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祖父と従姉妹が火事で死に唯一生き残ったあたしも 全身皮膚移植を受けてまともに動けない体となった。 しかしあたしはピアノの特待生としてこの学校に入学したのだ。 そしておじいちゃんの遺した莫大な遺産も ピアノのためにしか使えないように遺言で決められている。 その日からリハビリ生活が始...
祖父と従姉妹が火事で死に唯一生き残ったあたしも 全身皮膚移植を受けてまともに動けない体となった。 しかしあたしはピアノの特待生としてこの学校に入学したのだ。 そしておじいちゃんの遺した莫大な遺産も ピアノのためにしか使えないように遺言で決められている。 その日からリハビリ生活が始まった。 幸運にも新進気鋭のピアニストである岬さんが レッスンを担当してくれることとなり順調に回復していく。 しかしあたしの身の回りでは怪談の滑り止めが剥がされたり 松葉杖の金具が外れたりさらには道路で突き飛ばされたりと 命を狙われるようなことが次々と起こり お母さんも石段から突き落とされて死んでしまった。 遺産を狙った身内の犯行が疑われる中 学校推薦で出場することとなったコンクールに向けて 一心不乱に練習に打ち込む。 装画:北沢平祐orPCP 装丁:高柳雅人 第8回このミス大賞。 『チーム・バチスタの栄光』といい『禁断のパンダ』といい 専門的な話+ミステリーという作品が受賞しやすいのかしら。 最終候補にもう1作中山さんの作品が残ったそうです。すごい。 選ばれたのは全身火傷を負いながらもピアニストを目指す女子高生の話です。 探偵役には司法試験トップ合格の超絶ピアニスト。 音楽描写もばっちりでのだめみたいな感じ。 それだけでも十分な気もするのですが 主人公が相続した遺産を狙ってか命を狙われる ミステリー部分もあります。が、ここはいまひとつかな・・・ 最後の告白だけの方がインパクトが強かったと思います。 あの状況で殺人犯について岬さんに聞くかなぁ。 「「他人には訪れないような不幸に自分が見舞われる。どうして、選りによって自分なんだろう?考えてみるけどわからない。君だってそうだろう?でもそのまま悲しんだりやられっぱなしじゃいられない。とにかく抵抗しなきゃ自分を護れない。それに大抵の災難は運命みたいなものだからね。その運命とやらに一矢報いるなんてちょっと痛快だろ」」
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うあ~!! そうなんだった!!これ、ミステリーなんだった!w 余りにも壮絶な音楽との戦いに、コンクールの行方、演奏中の情景の方に精神が傾いてしまい、 ミステリー小説を読んでいるときの真実を探る気持ちが完全に吹っ飛んでしまっていました。 そんな折、気を抜いた時に突然、衝撃的な...
うあ~!! そうなんだった!!これ、ミステリーなんだった!w 余りにも壮絶な音楽との戦いに、コンクールの行方、演奏中の情景の方に精神が傾いてしまい、 ミステリー小説を読んでいるときの真実を探る気持ちが完全に吹っ飛んでしまっていました。 そんな折、気を抜いた時に突然、衝撃的な結末がやってきたもんだから、口に出して「えええええええええええΣ( ̄ロ ̄lll) 」 って一瞬本を閉じてしまった。 中山先生・・・・やり手です。巧い。その一言ですね。
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