さよならドビュッシー の商品レビュー
ミステリーだったことを忘れてしまうくらい、火事やら怪我やらの描写が素晴らしかった。 音楽版のスポコンみたいなストーリー展開も、後半一気にくる謎解きも、全部ひっくるめて★★★★★です。
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去年のこのミス大賞の、大賞受賞作です。 ぶっちゃけタイトルの「ドビュッシー」が気になって 借りたようなもので、ミステリーだって知らなかった!! 資産家を祖父に持つ女子高生が、ある日自宅の火事で 祖父と従姉妹をいっぺんに失い、自身も全身に大やけどを おう。身体の自由がきかなく...
去年のこのミス大賞の、大賞受賞作です。 ぶっちゃけタイトルの「ドビュッシー」が気になって 借りたようなもので、ミステリーだって知らなかった!! 資産家を祖父に持つ女子高生が、ある日自宅の火事で 祖父と従姉妹をいっぺんに失い、自身も全身に大やけどを おう。身体の自由がきかなくなり、以前から好きだったピアノも碌に弾けなくなるが、新進のピアニストに教えを乞い、 コンクール出場、優勝を目指す。 どのへんがミステリーかというと、この少女の周りで不審な事件が起きること、この少女自身に秘密があること、かな。 ミステリーとしてはどうなんだろう?と思わないでもないけれど、面白かった。この作品で作家デビューされたのだろうか? そうとは思えないほど、文章力も表現力もあるなぁと思った。 ちょっと説明がくどいとか、理屈っぽく感じる面もあったけれど何と言っても、音楽の描写が凄い! 作者ご自身も、ピアノを弾かれる方なのかも?
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両親や祖父、帰国子女のいとこに囲まれてピアニストを目指す遥。ある日、祖父や従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただ一人生き残りながらも全身に大やけどを負ってしまった。逆境に負けず、ピアノコンクール優勝を目指してレッスンにはげむ中、不吉な出来事が次々と起こり、殺人事件に発展して…。『こ...
両親や祖父、帰国子女のいとこに囲まれてピアニストを目指す遥。ある日、祖父や従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただ一人生き残りながらも全身に大やけどを負ってしまった。逆境に負けず、ピアノコンクール優勝を目指してレッスンにはげむ中、不吉な出来事が次々と起こり、殺人事件に発展して…。『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
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第8回このミステリーがすごい! 大賞受賞作。 期待しすぎちゃってたせいか、前半はおもしろかったけど、後半から微妙。。 ラストも予想通りだったのが残念。 2010.5.20
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心理描写やピアノ演奏の描写はすごい。でも、身内を亡くしたり自身も火事で大火傷を負ったりした女子高生が、ここまでできるのかな。悲運かつ不憫で、予想通りの真相が霞んでしまった。
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ネタバレあり。要注意です!! 第8回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品。 リアルにすごい! 何がすごいって、まるでピアノの旋律を心地よく聴きながら読んでるかのような錯覚に陥るぐらい、音の表現がすばらしい。 音楽のお勉強をしてきた方なのかしら・・・・と思ったけど、国文学科を...
ネタバレあり。要注意です!! 第8回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品。 リアルにすごい! 何がすごいって、まるでピアノの旋律を心地よく聴きながら読んでるかのような錯覚に陥るぐらい、音の表現がすばらしい。 音楽のお勉強をしてきた方なのかしら・・・・と思ったけど、国文学科を卒業して現在会社員というプロフィール。ピアノを習ってるにしてもここまで音を表現するのは、ただの素人にはむずかしいと思う。 そしてミステリー。 ドビュッシーの優しいメロディを聞きながら、恐ろしい殺人事件を体感していく。最終的には誰も悪人にはなってないところがまた、この作品のいいところ。ただの音楽小説かと思いきや、最後のどんでん返しにはまったく恐れ入りました。こういう展開ってもしかしたら今までにもあったのかもしれないけど、私は初めて遭遇し、目からうろこでした。 一人称で書かれていた人物が犯人だなんて・・・・・・!
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ピアノの旋律、指動きなどの描写が生き生きとしていました。音楽小説として読んでいるだけでも面白いのに、ミステリーの要素も絡み合っていて、最後まで退屈しませんでした。 事件の犯人は意外な人物で本当に驚きました。タイトルの意味も最後の最後で分かりました。読み終わった後、充実感がありま...
ピアノの旋律、指動きなどの描写が生き生きとしていました。音楽小説として読んでいるだけでも面白いのに、ミステリーの要素も絡み合っていて、最後まで退屈しませんでした。 事件の犯人は意外な人物で本当に驚きました。タイトルの意味も最後の最後で分かりました。読み終わった後、充実感がありました。
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表紙とタイトルに惹かれていた本。 文庫出るまで待とうかなあと思っていた矢先、 古本屋で発見したので即購入。 ミステリーだということも知らずに、 読み始めたのですが面白かった!! ミステリーとか怖そうだと思って、 今まで手にとったことは無かったのですが 今回の偶然の出会いに感謝。 ...
表紙とタイトルに惹かれていた本。 文庫出るまで待とうかなあと思っていた矢先、 古本屋で発見したので即購入。 ミステリーだということも知らずに、 読み始めたのですが面白かった!! ミステリーとか怖そうだと思って、 今まで手にとったことは無かったのですが 今回の偶然の出会いに感謝。 ドビュッシーの曲、ちゃんと聴いてみたくなりました。 作者が男の人であることにとっても驚きましたが、 今後他の作品も読んでみたいです。
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火事で家族を失い、自らも全身火傷を負った16歳の少女。 皮膚移植によりなんとか命は長らえたものの、 ピアニストになるという夢は潰えたかに見えた。 しかし、天才ピアニストとの出会いにより 彼女の希望・運命は少しずつ軌道修正される。 努力と勘違いに後押しされながら。 第8回このミス...
火事で家族を失い、自らも全身火傷を負った16歳の少女。 皮膚移植によりなんとか命は長らえたものの、 ピアニストになるという夢は潰えたかに見えた。 しかし、天才ピアニストとの出会いにより 彼女の希望・運命は少しずつ軌道修正される。 努力と勘違いに後押しされながら。 第8回このミス大賞作品。ちょっと期待し過ぎた。 トリックがありがちさから抜けきれないのと、 文章が荒削りなのと設定がベタ過ぎるのが マイナスに感じられてしまった。 ピアノを弾くシーンを文字で表現した作品を読んだのは今回が初めてで、 こういう風になるんだ!と新鮮に読みました。 ピアニストがこれを読んでどう感じるかは分からないけれど かつてピアノを触った経験のある私のような読者には 共感しやすく、また迫力のあるシーンでもありました。 トリックがあんな感じなんだから、 第三者の視点から書いて欲しかったなー。 長い本があまり自分に馴染まないときの落胆は結構堪えるんだけど。 “ただ、僕はこの悪足掻きってのが好きでね。 あっさり諦めたり運命を儚むよりはずっと前向きだと思っている。”
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スポ根ならぬピアノ根小説にミステリー性が加わったストーリー。 人物描写、とくに岬先生がパーフェクトすぎて人間味がなく感じられてしまったけれど、ピアノの曲表現は楽譜を文字に変換したように音の響きを感じることができた。 ピアノの音色にところどころ虐め・陰謀・殺人事件と不協和音が聞こえ...
スポ根ならぬピアノ根小説にミステリー性が加わったストーリー。 人物描写、とくに岬先生がパーフェクトすぎて人間味がなく感じられてしまったけれど、ピアノの曲表現は楽譜を文字に変換したように音の響きを感じることができた。 ピアノの音色にところどころ虐め・陰謀・殺人事件と不協和音が聞こえて・・、 最後はびっくりしちゃった。
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