ワーキング・ホリデー の商品レビュー

坂木司【著】

2012/05/04

小路さんと作風が似てるんだよねー。
登場人物がみんなあったかくて、日常のちょっとした謎を扱ってて
家族や友情を語っていてね。

今作は、元ヤンキーのホストの元に、突然息子と名乗る小学生がやってきて
そのふたりが過ごすひと夏の日常を描いている。
これまで読んだ中では一番ミステリの要素が少なかったけど、
親子の絆を描いていてとても面白かったし、読後はほのぼのとしたよ。

坂木さんの本は、すらすらとあっという間に読んでしまうんだよなー。
中毒性があるかんじ。そのくらいハマる。

続編『ウィンター・ホリデー』も出るらしいし、
『シンデレラ・ティース』の姉妹編ももう少ししたら
文庫になりそうだし、今後も坂木さんから目が離せない。

2012/05/03

ラストで泣けた。展開は予想できていたけど、うるっときた。
お母さんみたいな進君いいな～。
進くんにとって　充実した夏休み。冬休みはどんな感じだろう・・
早くウィンターホリデーが読みたい。

2012/04/19

大和を、陳内将が演じてくれたらいいのに、と思って勢いあまった。甥っ子大好きな将ちゃんに似てるなぁって思ったんですもの。＠ドリライ神戸初日

2012/04/18

沖田大和がヤマトという源氏名でホストをやっている仕事の現場に、小学生の男の子が現れる。
「初めまして、お父さん」と。
死んだときかされていた父親が生きていたと知り、夏休みに訪ねてきたのだ。
ヤマトには子供がいることも寝耳に水だったが、確かに身に覚えはある。
ヤンキーだった頃の恋人・由希子。

妙にしっかりしている男の子・進に家事を指示されながら、共同生活が始まる。
進は口うるさく細かすぎて、小学校でのあだ名はなんと「お母さん」だという。
ヤマトは客をひっぱたいてホストは首になる。恋人のつもりで男の食い物になっている女性客を見かねたのだ。
ちょうどオーナーのジャスミンさんが始めた宅配便の仕事に就くことに。
「ハニービー・エクスプレス」通称「ハチさん便」。
運転の腕が生きると張り切るが、担当は何とリヤカー。
児童館に通う息子に目撃されないように気をつけながら、街を移動する羽目に。
届け先では、何かとホスト時代の癖も出てしまう。

大和の新しい暮らしに、ホスト仲間で王子様タイプの雪夜や、その客のナナなども出入りする。
ナナは両親揃った金持ちの娘だけど、全くかまわれないで育ち、ついに家を出るように言われたのだった。

宅急便を配達した客の、ちょっとした謎も解いたりしつつ。
何度もちょっとした物を配達することを頼んでは、クレームを付ける客。
なにか目的が？

配達の途中、道ばたでケンカしているカップルの会話を聞いて。
忙しいからとメールの返事すらしなかった彼に怒っている彼女はついに「私と仕事とどっちが大事なの」と言ってしまう。
「本当はそういうとき「ごめんね」と抱きしめて欲しかっただけなのに」と言っていた女性のことを思い出すヤマト。

料理上手な進は、お昼ご飯を差し入れに来たり。
進が児童館で出会った子供らの危ないゲームに巻き込まれそうになり、ヤマトは初めて強く叱る。
片側三車線の幹線道路で、走ってくる自動車の前を横切って渡るという遊びだったから。

リヤカーで働くヤマトを子供らはダサイと思うが、そこはホスト出身、女の子にもてる技を伝授してやろうと持ちかけたり。
母親が様子を全く見に来ないのが不思議だったけど、今は携帯もあるしね。毎日連絡していたと後になって書いてありました。そりゃそーか。
元ヤンの語り口が乗りが良いせいか、いつもの坂木さんとちょっと雰囲気が違うけど。
予想できる心地よさを味わえます。
2007年6月単行本発行。

2012/03/30

宅配便の仕事の描写にもこだわりを感じますが、それ以上に主人公親子を中心とした登場人物がとても魅力的に描かれていて、読んでいて楽しい本でした。ミステリー色はかなり薄いです。

2012/03/27

久しぶりの坂木さん。
登場人物のすべてがとてもいい！最初はありえなくない？って出会いだったけど、どうなっていくのかが気になりすぎてあっという間に読了。

「こわれもの注意」の時はグッときました。

ｐ.176「・・・・取り返しのつくことに関しては怒らないわよ。」の件です。

2017/09/20

進くんがかわいい♪
子供らしくない言動・行動で大和を戸惑わせますが
時折みせる子供らしさにきゅんっとしてしまいました。

いきなり現れた子を疑いもせず
一緒に暮らし始めてしまう感じにつっこみどころ満載ですが
あまり深く考えず読めてしまいました。

不器用な二人が親子の距離を縮める姿
二人を見守る人達との交流など癒され度満載です。

続編を期待しちゃいます。

2012/03/19

元ヤンキーのホストの所に、小学5年生の男の子が突然「僕のお父さん」とたずねて来て、夏休みだけ同居することになる。「僕のお父さん」はホストを辞め、宅急便の会社に勤めることになるが、父子の周りは皆いい人で、子どももとても好ましい子。
語りは、口の悪い「僕のお父さん｣の一人称で進められる。

2016/07/23

初・坂本司。
本屋で見かけて、たまたま本好きのSNSの中の知り合いがこの続編について書いていたのを思い出し、買った本です。
いやいや、正解でした。
何の外連味（へぇ、こんな漢字なんだ)も無いエンターテインメント。元ヤンでホストの父親の元に現れた小学生の進の主夫ぶりと、それに妙に素直に振り回される大人たちの姿がただひたすらに面白く、一気に読んでしまいました。

2012/08/20

昼寝しすぎて眠れず、一気に読破。
自分の息子だという小学5年生と過ごす夏休み
ホストだったヤマトはホストを辞め配送業で働きはじめる

進ができすぎだったけど、微笑ましくてよかったな。なんか親子になっていくというか。
ヤマトの周りの人はみんないい人だし。
続編のウィンターホリデー早く読みたいけど、予約が37人。本は3冊…
頑張れ、図書館。
内容覚えてるうちに読みたいな笑