ワーキング・ホリデー の商品レビュー

坂木司【著】

2012/08/25

父親は元ヤンキーでホスト、息子は“おばさん”気質の小学５年生。互いに存在さえ知らなかった不器用な親子の一夏の物語。
若さゆえの過ちって、あとになるとすごく恥ずかしいけれど、まだ取り返しがつくのはありがたいことだと思うようになりました。不器用で短絡的でお馬鹿だけれど、間違ったと気づいたときは速攻で謝れるヤマトを応援したくなります。
作品世界は「和菓子のアン」と共通。合わせて読むのがお薦め。

2012/07/26

坂木司さんは大好きで全部読んでいるのですが、その中でも一番好きなシリーズです。
旅行先で偶然入った本屋さんでサイン入り文庫本を見て「おおーっ！！！」とちょっと興奮気味に買いました。
絶対に手放さない「お宝」確定の一冊です。家宝といっても過言ではないくらい大切な本。

2012/07/11

最近、重たい話ばっかり読んでいたんで「ちょっと軽いのを読みたいなぁ」と選んでみました。
ホストクラブに勤めている主人公の下に、いきなり息子となるの小学生が転がり込んできます。
主人公が段々と親の自覚が目覚めていって……というお話です。
こういう優しいお話もいいですよね。好きです。
坂木さんの本を読むといつも思うのですが、なんとな～く独特の正義感が文章に表れてますよね。
どこが？と聞かれると上手く答えられないのですが、何となく。

2012/06/21

元ヤンキーで前職ホストの宅配ドライバーというすごい肩書きの大和と、存在すら(お互いに)知らなかった息子との、かけがえないひと夏の物語。コメディ要素が設定からして強い人情系のお話ですが、そのコメディさもお涙頂戴的な流れもそれほどクドクドしくなくほどよい程度でバランスがよくて、笑わされたりホロリとさせられたり、素直に楽しめました。だんだん近寄っていく父子の最後のほうのエピソードではお約束ながらも落涙…、でも大和のキャラ設定のせいか、とてもさわやかな感じでした。さらりと名台詞をつぶやくジャスミンさんがまた素敵。続編も出ているようで、今回控えめな存在だった母とのエピソードも楽しみに読みたいと思います。

2012/05/20

サクサクっと読める話。でもよくできてる。上手。
高校中退の元ヤンキー、二流ホストの主人公のところに突然現れた、宮部みゆきのステップファーザー・ステップの双子を彷彿させるしっかり者の小学生息子。
脇役陣のキャラも立っていて、話も下手な恋愛ものに流れない良さがあり、続編も機会があれば読みたい話だ。

後書きに書かれている取材話、超ベテランの宅急便配達員は受け持ち地域の家庭の在宅時間をほぼ把握しているという。もちろんそこまでプロなら当然倫理観もプロだと思うが、何かの弾みでアッチ側に転んでしまったらコワイね。

2013/02/05

お父さんが不器用で可愛い\(//∇//)\
でもやる時はやる感じがたまりませんでしたo(^▽^)o
進も進で考えがあって、大和は大和で思うところがあって…それが上手く噛み合わなくてついつい喧嘩腰になってしまうんですよね。
どちらにも凄く共感できてそしてハートフルな物語です( ´ ▽ ` )ﾉ
ちょっと精神的に疲れちゃった時とかに読むと良いかもしれません。

2012/05/13

ある夏の夜、接客中の元ヤンホスト、ヤマトの前に息子だと名乗る少年が現われる。
ヤマトは少年と同居をはじめるが、客とのトラブルからホストをクビになり・・・

ひさびさの一気読み。読む前はこの作者にホストや元ヤンなんか書けるのか？と思ってたけど、物語の力があれば登場人物の属性や設定なんか関係ないんだなってことを思い知らされた。

たしかに登場人物がみんないいヤツなせいでリアリティを欠くところもあるけど、巧みな心情描写とストーリーの面白さが充分にそれを補っている。
欲を言えば主人公をもっと悪人に設定して、そこから人間性の回復といったテーマを持たせてもよかったかも。
とはいえそうならないのもこの作者の味か。

また作者がﾞ日常の謎ﾞからとうとう脱却した点も見逃せない。

2012/05/10

元ヤンで元ホストの沖田大和が元カノとの間に出来ていた息子と暮らすひと夏の物語。
転職だけでも大変なのに、突然現れた子供との生活・・・。周りの人々に支えられ、しっかりと父親をする姿に好感を覚える。
続編もあるそうで、大和と進がどのように成長していくのか楽しみである。

2012/05/06

親の思い通りにならなかったとき、
「あまやかしすぎた」と言われる

とは目から鱗の坂木節。なるほどー！

2012/05/06

2012/5/6
ほんわかした。
やっぱりちょっといい話最強だわ。
子どもが絡むと鉄板。
続編もあるそうなので楽しみにしています。