[映]アムリタ の商品レビュー
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どこでどうしてこの本を読もうと思ったのか忘れてしまったけれど、 確かネットの海から拾い上げてきた一冊だったように思う。 第16回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞作。 突飛で安易なキャラ設定。 登場人物の名前は奇妙で、名前だと理解するのに数秒かかる。 気に障るような、もったいぶった言い回しも幾つか散見される。 そんな風にラノベ臭はするけれど、 よくあるラノベだと片づけたくない。 内容がどうとかよりも、なんとなく透明感のある作品です。 ラストのスクリーンに収束するような雰囲気が素敵。 でも、欲を言えばもっと吸い込まれたかった。 そのためには、もう少し説明調を排してほしかったかな、と思います。 今日は映画でも見ようかな。
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大学生、自主製作映画が題材ということで真っ当な青春物を期待する、のはこの作者からして不可能というものでしょう。 作者さんはオカルトを物語にはめ込むのがお得意です。 この作品においても、ある天才女性監督が作り出す映画に潜む力が物語の進行とともに主人公視点で明らかになっていきます。 ...
大学生、自主製作映画が題材ということで真っ当な青春物を期待する、のはこの作者からして不可能というものでしょう。 作者さんはオカルトを物語にはめ込むのがお得意です。 この作品においても、ある天才女性監督が作り出す映画に潜む力が物語の進行とともに主人公視点で明らかになっていきます。 そして緊張の展開が一瞬弛緩したのも束の間、最後の最後に主人公が目にしたもの。 ラノベテイストな会話文も魅力ですが、それがなくても十分読ませる展開でした。 同作者の「死なない生徒~」、と「パーフェクトフレンド」を先に読んでいたのですが、この作品はギミックが展開のアップダウンとうまくかみ合っており、そして最後まで読ませる力に溢れていました。
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うむー。作中のキャラ達がボケとツッコミ、と言っている会話のノリはイマイチだったかな…。不思議ちゃん的にはそれで良いのかもしれないけど、読者的には寒かった。 後半の展開は後味悪い感じでイマイチ好きになりきれなかった。(大好き!とベタ褒めする人がいるのは理解できるので、これはホント個...
うむー。作中のキャラ達がボケとツッコミ、と言っている会話のノリはイマイチだったかな…。不思議ちゃん的にはそれで良いのかもしれないけど、読者的には寒かった。 後半の展開は後味悪い感じでイマイチ好きになりきれなかった。(大好き!とベタ褒めする人がいるのは理解できるので、これはホント個人の趣味の問題かと) 画素さんもっと活躍させて絡ませてくれればアレだったのかもしれませんが、ネタ的に難しいか。
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友達からとても素晴らしいですぞ、と言われ、読んだ。 いろいろなところですごい作品だと言われていた。 だいたい人から勧められる本なんて一番面白くないとよく言われる。 だから、読んでみた。 うん。 やっべ! これ、めっちゃ楽しいぞ! すごいすごい。 すごいすごい。 いざ読んでみると金...
友達からとても素晴らしいですぞ、と言われ、読んだ。 いろいろなところですごい作品だと言われていた。 だいたい人から勧められる本なんて一番面白くないとよく言われる。 だから、読んでみた。 うん。 やっべ! これ、めっちゃ楽しいぞ! すごいすごい。 すごいすごい。 いざ読んでみると金色に光っていた。内容が。ゆえに面白かった。やっべえ! 数年来くらいの評価100超えだな。うん。評価なんて付けないけどねww これ、やっべえ。やっべえ。面白いを超越して楽しかった。震えた。 震えた。
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実際どうなんだろうとは思うけど、ここまでくるとなぁ。うーん。なんで画素さんじゃないのーと思いはしたけど、だからなのか。はぐらかし具合からすると知ってたのかなぁ。
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なんだこれ…。マジでなんだこれ……。 前半読んで大学生が映画を撮る普通の小説だと思ったら後半で見事に裏切られた。もちろんいい意味で。ジャンルは何て言えばいいんだろうか?心理SFとでも言おうか。後半の最原最早は悪魔的であった。いや、悪魔だった。恋人を失った天才は悪魔となって自分の...
なんだこれ…。マジでなんだこれ……。 前半読んで大学生が映画を撮る普通の小説だと思ったら後半で見事に裏切られた。もちろんいい意味で。ジャンルは何て言えばいいんだろうか?心理SFとでも言おうか。後半の最原最早は悪魔的であった。いや、悪魔だった。恋人を失った天才は悪魔となって自分の望みを叶えたのだ。 一つだけ分からないのが、撮影中に唯一コンテと変えた場面があったがあれはなんの伏線だったのだろうかということ。そんなに読解力低くないと思うんだが。
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なんかまあ不思議って感じだけど、もっとしっくりくる終わり方とかセリフがほしかったかも。でも主人公にはなんか好感もてる。
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2011 4/29読了。WonderGooで購入。 天才少女が監督する映画に役者として誘われた主人公が、その映画と彼女の裏の思惑に気付き・・・という話。 『小説家の作り方』で小説を主題にしていたのと似たような手法を、映画・・・というか映像を題材に使っている。前半は映画撮影にまつわるライトノベル調の物語、後半からガラっと変わってサスペンス。2度、3度とどんでん返しがあるのも一緒で(もともとこっちが先なわけだが)、にも関わらずのめりこんでいってしまった。 なんで最早がそんな映像を撮れるかがわからない、ってことはまあどうでもいいんだろう。 「映像で人を感動させられる=人の心のありようを変えられる」、ってことは突き詰めればこんなこともできるんじゃないか、というワンアイディアが面白いし、それ以上に息をつく間もない展開、から、一息ついたこちらを裏切ってくる感覚が良かった。 野崎まど面白いなあ。他にも既刊を買おう。
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2011/04/27読了 大学の映画サークル、と、飛びついて見たんだけど、うーむ なんといいますか、求めているものとは違った。 というか、本質的に映画を作るとかそういうんじゃない。 「映画」がどうのってもんじゃなく、「映画を通したあなた(主人公)の世界」が主体となってる。ってい...
2011/04/27読了 大学の映画サークル、と、飛びついて見たんだけど、うーむ なんといいますか、求めているものとは違った。 というか、本質的に映画を作るとかそういうんじゃない。 「映画」がどうのってもんじゃなく、「映画を通したあなた(主人公)の世界」が主体となってる。っていうのが直感的なまとめですか。 つまりは、うーん ほぼネタバレあるので注意。 例によってひとこはネタバレ防止機能なんてもんは使いません。 サークル名が「キネマ・マグラ」である。 知っている人はここで反応するかもしれない。 かの有名な夢野久作による「ドグラ・マグラ」とニアリーイコールと考えてくれればいい。 ドグラ・マグラの絵巻物を、そのまま映画に置き換えてたと思ってくれてかまわない。というか、まんまそれである。 これは主人公の人格をあれこれするもの、といえば、何となく察しはつくんじゃないかなあ。 これが第一印象。 大学の映画サークルの活動を期待したので、そしてこんなのは予想していなかったため「ええ・・・」っていうのが正直なところ。 ただ、すばらしい絵コンテという中で、「それだけで」表現しているというスタンスは参考になると思う。 そんなことを考えたのならば、最早の「私のことを愛していますか?」の真の意味、かつ、映画がこの作品の中で課せられた役割、もとい作用、そして彼女の真意が分かると思われる。 ただ納得がいかん。 さわやかな表紙だけに余計に。
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メディアワークス文庫内で大賞を受賞した作品。 表紙はアニメチックだが内容・・・というよりオチに驚愕。 かなりいい意味で裏切られた。 自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。 その映画は天才と噂されるつかみどころのない性格の女性、最原最早の監督作品だった。 ...
メディアワークス文庫内で大賞を受賞した作品。 表紙はアニメチックだが内容・・・というよりオチに驚愕。 かなりいい意味で裏切られた。 自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。 その映画は天才と噂されるつかみどころのない性格の女性、最原最早の監督作品だった。 最初はその天才という呼び名に半信半疑だったものの、 二見は彼女のコンテを読み始めた直後にその魅力にとりつかれ、 なんと二日以上もの間読み続けてしまう。 彼女が撮る映画、そして彼女自身への興味が二見を撮影へのめりこませていく。 そしてついに映画は完成するのだが―。 第16回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。 とにかく読みやすくて良い。 ただラストまでの浮遊感にイライラしてしまう人もいるかも。 初心者向き。
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