小学五年生 の商品レビュー
自分自身の小学五年生を思い出しながら読んだ。 読書には知識を身につけたり物語を楽しんだりする以外に、作者の検討内容に自分自身の考察を加えたり、文章から自分自身の思い出を想起するなどの効用もある。短編なので情景が錯綜するが、故に記憶の検索ワード、検索イメージが増える。飛行機内にあ...
自分自身の小学五年生を思い出しながら読んだ。 読書には知識を身につけたり物語を楽しんだりする以外に、作者の検討内容に自分自身の考察を加えたり、文章から自分自身の思い出を想起するなどの効用もある。短編なので情景が錯綜するが、故に記憶の検索ワード、検索イメージが増える。飛行機内にある機内誌の読み物くらいの文章量だろうか。 漫然と生きる日々は記憶に刻まれず、好悪関わらず、心や環境の変動が大きいポイントのみが思い出として蘇る。バスの話がきっかけになり、自分が初めて一人で乗ったバスの緊張感を。 そんなノスタルジックな読書だった。
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一話20ページ程度の短編集。 どれも主人公は小学5年生の少年。 はっきりとはわからないまでも、朧げながら大人の世界が見えてくる、思春期の手前の心情が物語を通して伝わってくる。 息子が小学5年生なので、これに似た感情を抱くことがあるのかな?と思う。自分はどうだっただろう?
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・小学五年生の男子視点で小五男子の気持ちがわかったし、共感できるところもあった。 (主は女 ) ・短編集で一つの話が簡単に読め、色々なジャンルなあったので飽きなかった。 ・イラストもたまにありその作品に更にのめり込む事ができる。 ・重松清の本はほんとうに最高! (ぜひ読んでみてね...
・小学五年生の男子視点で小五男子の気持ちがわかったし、共感できるところもあった。 (主は女 ) ・短編集で一つの話が簡単に読め、色々なジャンルなあったので飽きなかった。 ・イラストもたまにありその作品に更にのめり込む事ができる。 ・重松清の本はほんとうに最高! (ぜひ読んでみてね❣) ・とても良い作品だった。
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小学5年生、という、まだまだ子どもだけれど大人への入口に足を踏み入れる年頃の少年たちが主人公の短編集。 どの話も子ども時代を思い返して切なくなったり恥ずかしくなったり。 我が子を思うと、こんなに繊細なことを考えたり感じているのか?感じてないよね!と思ってしまったけど、思い起こして...
小学5年生、という、まだまだ子どもだけれど大人への入口に足を踏み入れる年頃の少年たちが主人公の短編集。 どの話も子ども時代を思い返して切なくなったり恥ずかしくなったり。 我が子を思うと、こんなに繊細なことを考えたり感じているのか?感じてないよね!と思ってしまったけど、思い起こしてみれば自分もこのあたりから中学時代くらいは一番わかってる感があったかもしれない… 母親としては、お母さんのお見舞いに行く少年の話が良かったな…バス運転士さんというちょっと怖く感じる大人との交流、気にかけつつもおせっないすぎない運転士さんが良かった。 まさに小学5年生、な娘にも読んでもらったけど、これは当事者世代が読むのはなかなか恥ずかしかっただろうなぁ。でも、他の人の心の機微を知るという良い体験になったのではないかと思う。
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葉桜 色々動くが何も肝心なことは動かない。小さい時はそうだった。適切な動き方がわからないし、動ける範囲にも限界があった。 おとうと …別にたいしたことないよ、もっときれいなの、いっぱいあるよ…オレ、知ってるから、今度アッくんに見せてやるから… 友だちの友だち この設定なら、中...
葉桜 色々動くが何も肝心なことは動かない。小さい時はそうだった。適切な動き方がわからないし、動ける範囲にも限界があった。 おとうと …別にたいしたことないよ、もっときれいなの、いっぱいあるよ…オレ、知ってるから、今度アッくんに見せてやるから… 友だちの友だち この設定なら、中編くらいで楽しめたかも。短編すぎて浸りきれない。死は重い カンダさん 子どもから見えにくい大人の恋愛。カンダをカタカナにしてるとこに現れている。けど、破談の理由が赤裸々でそのムードが壊れた。中学生になって、次の彼氏にははまらなくて、カンダさんにも興醒めして、というのは思春期らしい。 雨宿り ただでさえ短いのに場面が変わって忙しい。一個ずつ山場やオチがついてまとまる もこちん 男子もバカだけど、ちょっとませた女子もまぁややこしい。あの全能感が男子にとっての黒歴史みたいに残るのだろうか。 何小、フォーエバー 気の毒。なんで最後いい感じに締まったのか謎。 プラネタリウム こんな風にモヤモヤムラムラするのって男子だけなのかな。 ケンタのたそがれ 境遇には同情するが、問題行動ってこういう背景も大いにあるんだろうなぁ。母親を責められないが、子どもはこの境遇の苦しさから非行に走るんだなぁと感じられた。生活に満たされていたら、悪いことする暇がないんだな バスに乗って 河野さんがなんか言ったら泣けてた。ありきたりだけどその方がよかったなぁ ライギョ ライギョは、釣れたんだろうか。障害は、まだ小学生の理解には及ばないところもある。障害よりもまず、人権意識を育てることが重要で最短。 すねぼんさん シチュエーションがちょっと独特 川湯にて これも独特。母の心情の深いところは子どもには見えない。でも浅いところは見えるのが切ない おこた 独特 正 委員選出の設定がうまくて、コンプレックスや見栄が綺麗に浮かぶ。こんな設定に遭遇したことはないけどすごい共感できる。自分もこんな小癪な子どもだった どきどき チョコが内心ほしい気持ちと滑っていく時間がテンポよく進んでいく。バカだと思ってたあいつが貰えて自分は…この世の終わり、自分はこれからもずっと…ってなるよね男の子 タオル 人が死ぬ、生きていくってことを実感するのは、葬式じゃなくてもっと違うタイミングであればいいと思わされた。 あとがきより 少しキャラを引き気味にして、小学5年生の少年が佇んでいる風景を描きたかった。いつの時代でも、どこの町でも、小学5年生のいる風景は、決して薔薇色に光り輝く時ばかりではないにしても、それでもやはり、かけがえのない美しさを持っていてほしいと願っているし、持っているはずたと信じてもいる。 5年生、もしくはそれ以降の男子は悩みがいっぱい。境遇はそれぞれでも、悩み葛藤する場面はどれも共感できるものばかり。子どもにも勧めたいけど、男子にしかわからないかもしれないし、なんだか女子にはこの胸の内を悟られたくない。そして実際の5年生はこの情景や心情をどう受け取るだろう。過ぎ去ったからこそ、美しく感じられるのかもしれない。
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子どもに読ますためが、重松清さんは読ませるなー、と自分も読破。残念ながら子どもには響かなかったようですが…。 「プラネタリウム」が良かった。ほのぼの系よりしみじみ系が多い短編集。
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17人の小学五年生の少年を主人公にした短編集。転校やいじめ、親の離婚、病気、死別など様々な出来事と絡めながら、この年頃にありがちな肥大していく自意識や揺れ動く感情がそれぞれ繊細に表現されている。お気に入りは転校の複雑な心理を描いた「葉桜」「友だちの友だち」、仄かな異性への意識の目...
17人の小学五年生の少年を主人公にした短編集。転校やいじめ、親の離婚、病気、死別など様々な出来事と絡めながら、この年頃にありがちな肥大していく自意識や揺れ動く感情がそれぞれ繊細に表現されている。お気に入りは転校の複雑な心理を描いた「葉桜」「友だちの友だち」、仄かな異性への意識の目覚めが微笑ましい「プラネタリウム」、無愛想なバスの運転手との交流が心地よい「バスに乗って」、いじめを扱いながら読後感が爽やかな「ライギョ」。自分が五年生の頃はどんなだったかなと思い出しながら読むのもまた楽しい良作です
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2024.02.07 こういうことを40歳過ぎに書けることを尊敬します。やはり、一廉の作家は自分の中に引き出しを持っていて、それを巧みに引きだすことができるのですね。それが今の1番の感想です。53歳のいま。
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小学五年生。 私にとっても特別で色んなことが変化した 年だったような気がする。 この本を読んでいると私の中にもまだ 小学5年生の自分がいるような気がして…。 良い時間が過ごせたー♡
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小学五年生が主人公の話ばかりを集めた短編集。どれもとても詠みやすいし、5年生って確かにこんな感じだったな、特に男子、とかいろいろ思う一方、基本的に子どもが主人公の話というか、学校生活がメインの話が、自分はあまり好きではないんだな、と別の気づきもあったり。ピュアな気持ちで読める人に...
小学五年生が主人公の話ばかりを集めた短編集。どれもとても詠みやすいし、5年生って確かにこんな感じだったな、特に男子、とかいろいろ思う一方、基本的に子どもが主人公の話というか、学校生活がメインの話が、自分はあまり好きではないんだな、と別の気づきもあったり。ピュアな気持ちで読める人に読んでいただきたい。
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