小学五年生 の商品レビュー
小学5年生って義務教育の中でいちばんモヤモヤした時期だったなぁと思う。 4年生だとまだまだ子ども!って感じたけど、6年生には大人だなぁ、あと一年でわたしも…と羨望の眼差しを向けていた。 今まで仲がよかった子との間に、うっすらとした上下関係や立ち位置が生まれたり、ちょっとした一言...
小学5年生って義務教育の中でいちばんモヤモヤした時期だったなぁと思う。 4年生だとまだまだ子ども!って感じたけど、6年生には大人だなぁ、あと一年でわたしも…と羨望の眼差しを向けていた。 今まで仲がよかった子との間に、うっすらとした上下関係や立ち位置が生まれたり、ちょっとした一言にイライラしたり、傷ついたり、気になる子はいるけれど「好き」という感情を認めたくなかったり…。 この中途半端な「小学5年生」という学年は、からだの変化だけでなく心の変化も著しい時期でもあると思う。 「大人」でも「子ども」でもない。 曖昧で不安定な階段を登りきった先には、どんな未来が待っているのだろう。
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いろんな5年生が登場する、短編集。 当然ながらその数だけ、いろんな境遇や性格もある。大人への階段を登りつつある年頃ならではの悩み、楽しさ。いろんな角度から楽しめました!
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ポンキッキーズのエンディングソングだった、米米CLUBの“”Child's Days Memory”が流れてきそうな、重松清の小説。 自分の小学五年生というと、善悪をはっきり区別できる良い担任に恵まれた時期だった。奇しくも自分の長男も今小学校五年生の年齢。 この短編小説...
ポンキッキーズのエンディングソングだった、米米CLUBの“”Child's Days Memory”が流れてきそうな、重松清の小説。 自分の小学五年生というと、善悪をはっきり区別できる良い担任に恵まれた時期だった。奇しくも自分の長男も今小学校五年生の年齢。 この短編小説に出てくる小学五年生の主人公は、様々な境遇に置かれている。世の中のことが少しずつ見え始めてくる、そんな年齢で見える世界は、同じ年齢でも境遇によって人それぞれ異なることを今更ながら気づかせてくれる。 自分の子供も、小学五年生の僕が体感した日常とは違う体験をしているだろうし、もう自分の尺度が当てはまらない時期に達しつつあることを悟らせる。
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短編ですがどの物語にも引き込まれます。もしかすると重松さんの自叙伝では?と感じるくらいに情景がうかび小学五年生の自分はどうだったかなあと思い返しながら頁をめくりました。なかでも、バスに乗って、すねぽんさんは泣けました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中学受験の国語の素材分としてよく出てくると聞いて、読んでおいたほうが良いのかと思い買ってみた。 小学5年生の少年が主人公の短編がたくさん収録されている。 途中までは小6息子と寝る前の音読に使用していたけれど、「おっぱい」「セックス」など、音読するのは恥ずかしいだろうなぁ、というワードが出てきたので音読には別の本を使うことにした。 ひとつひとつの物語はとても素晴らしく、少年の心理描写がほんとうにいきいきとしていて、著者は一体何歳なんだろう?と思ってしまう。 少女だった私も小学校5年生くらいでこんなこと考えてたのかな〜?とぼんやりと思い出す。 けれどやはり小学生の日常や感情をここまでリアルに思い出すなんてとうてい無理で、著者はいつまでも少年の心を持っているんだろうなぁ、と感じた。 小6の息子もまた同じようなことを日々経験し、日々思っているのかもしれない。 最初は受験のために・・・と思ったけれど、受験とは関係なく色々勉強になるなと思った。 クラスメイトの突然の転校や、近しい人との死別、見知らぬ大人や恋心など、普段経験しないようなことを物語を通して追体験することができる。 息子はちょっと世間ズレしているところがあり(ちょっとお花畑なところがあり)、こういった現実があるということ、またそれに直面するとこういった心理になるということ、を学べると良いなと思う。 フィクションではあるけど、小学5年生ってそんなに子どもじゃないんだな〜、実は大人が思ってるよりはるかに色々なことに気づいて、社会のことを分かっているのかもしれないな〜と思った。 息子の子ども扱いを卒業せねば〜、という自戒にもなった。
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小学5年生って大人でもないけど子供でもない、小学生だともう大人扱いされるような年齢で。 体の変化だったり、友達との関係も複雑になってきてっていう時期だったよなぁ、と思った。 重松清さんの本って子供が出てくることは多くても子供のことだけが書いてある本って珍しく感じて読んでみました...
小学5年生って大人でもないけど子供でもない、小学生だともう大人扱いされるような年齢で。 体の変化だったり、友達との関係も複雑になってきてっていう時期だったよなぁ、と思った。 重松清さんの本って子供が出てくることは多くても子供のことだけが書いてある本って珍しく感じて読んでみました。 短編だけどどれもストーリーが素敵で、最後いつもああ、素敵な終わり方って言う感じで終わる。 また読み返したい本だった。娘たちが小学5年生になる頃にまた読みたいなと思った。あと6年後だなー(笑)
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自分の小学生の頃を、いっぱい思い出して甘酸っぱい気持ちなった 優しい気持ちにもなれて、読んで良かった
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子どもが小学五年生だから、興味持って楽しく読めました。 レトロな感じではありますが、心理描写が面白かったです。 10歳くらいになると、生まれた頃とだいぶん大人たちの事情も変わってきますよねー。たしかに。
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文章が好き ◯ 作品全体の雰囲気が好き ◯ 内容結末に納得がいった ◯ また読みたい ◯ その他 男子の心情を少しでも理解したい、と手に取りました。
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子供から大人への階段を登る、甘酸っぱい感じ。成長と共にわかること、未来は明るいが、現実は甘くなかったり、子供だけど何もわからないわけでなく、かといって一人でなんでも出来るわけではない。周りの友人も変化を迎える多感なころ。自身のその時を回顧して懐かしく思うと共にこれからその時を迎え...
子供から大人への階段を登る、甘酸っぱい感じ。成長と共にわかること、未来は明るいが、現実は甘くなかったり、子供だけど何もわからないわけでなく、かといって一人でなんでも出来るわけではない。周りの友人も変化を迎える多感なころ。自身のその時を回顧して懐かしく思うと共にこれからその時を迎える子供たちのこころの動きを考えてあげたいと感じた。
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