ちんぷんかん の商品レビュー
ついに冥土行き!?となっても落ち着き払っている若旦那はやはり肝が据わっている。火事で店が移転したり松之助に縁談が来たりと若旦那の周りにも変化があり、若旦那が精神的により大人びていく姿も感じられて面白かった。小紅との出会いと別れの物語で描かれる仁吉と佐吉の想いがほろ苦い。
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しゃばけシリーズ6 表紙に番号がついてないので適当にこのシリーズ読んでいましたが、やっぱり順番に読んだほうが良さそうです。
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このシリーズの展開に少し飽きてきてしまって、読むのに時間がかかるようになってきた。でも最後の『はるがいくよ』は物悲しい雰囲気がずっと漂っていて、胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちがした。大切な人といつか別れるとわかってはいても、つらく切なく、なんとかもっと一緒にいられないかと...
このシリーズの展開に少し飽きてきてしまって、読むのに時間がかかるようになってきた。でも最後の『はるがいくよ』は物悲しい雰囲気がずっと漂っていて、胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちがした。大切な人といつか別れるとわかってはいても、つらく切なく、なんとかもっと一緒にいられないかともがいてしまう気持ち。それは若だんなだけではなく、佐助も仁吉も抱いている思いだったというのが切ない。妖だからといって、大切な人を失うことに痛みを感じないわけではない、残される者もまたつらいのだということが胸に響いた。
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■鬼と小鬼…火事の煙を吸って三途の川へ行った若だんな、冬吉と会う ■ちんぷんかん…上野広徳寺寛朝の弟子となった秋英の初仕事 ■男ぶり…おたえと藤吉のなれそめ、老舗煙管屋次男坊の辰二郎 ■今昔…貧乏神金次が本気だした、陰陽師式神。お雛が薄化粧になる。兄松之助の縁談が決まる ■はるが...
■鬼と小鬼…火事の煙を吸って三途の川へ行った若だんな、冬吉と会う ■ちんぷんかん…上野広徳寺寛朝の弟子となった秋英の初仕事 ■男ぶり…おたえと藤吉のなれそめ、老舗煙管屋次男坊の辰二郎 ■今昔…貧乏神金次が本気だした、陰陽師式神。お雛が薄化粧になる。兄松之助の縁談が決まる ■はるがいくよ…兄がいなくなり、小紅もいなくなる。
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いつもはホッとしたり、心温まったりする展開が、今回初めて涙が出てしまった。 妖の時の長さと、人の短さ。だから佐助と仁吉もあれほどまでに若だんなを守ろうと必死になり、甘くなるのだと、納得がいく。 三途の川で、佐助や仁吉に頼れぬが、それでも妖を浮世に戻したい若だんな。前作、箱根の湯治旅のおかげか、兄や不在の若だんなが少し頼もしく感じられた。 そして、若だんなの三途の川で出会った子ども達への対応や、小紅にしろ、本当に情の深いこと。 相変わらず、脳内配役は 若だんな:ラウールさん 仁吉:岩本照さん 佐助:宮舘涼太さん 松之助:目黒蓮さん 三春屋の栄吉:向井康二さん 屏風のぞき:渡辺翔太さんときて 秋英さんは阿部亮平さんになりました。 SnowManの残り二人もきっとピッタリな役どころがあるに違いないと、残りの作品もますます楽しみです←←←
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約1年ぶりに読んだ本シリーズ。 前回までの内容もボヤッとしか覚えておらず、読み進められるか不安だったが、さらさらと読むことができた。 特に「はるがいくよ」では、若旦那と小紅の儚い別れに涙しそうになった。
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シリーズも6作目。 短めにさらりと読める内容ではあるが、「うそうそ」がとても良かったので、少し物足りない。
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★3.5 やっぱり…ホッとしますね〜。若だんな。 江戸通町一帯が火事に見舞われる。長崎屋も被害に。 ・鬼と小鬼 若だんなが冥土行き? が、タイトルにある小鬼こと鳴家も着いてきた。 鳴家を元の世に戻すため若だんなが戦います! ・ちんぷんかん ここでは目線は広徳寺の僧・秋英。 成...
★3.5 やっぱり…ホッとしますね〜。若だんな。 江戸通町一帯が火事に見舞われる。長崎屋も被害に。 ・鬼と小鬼 若だんなが冥土行き? が、タイトルにある小鬼こと鳴家も着いてきた。 鳴家を元の世に戻すため若だんなが戦います! ・ちんぷんかん ここでは目線は広徳寺の僧・秋英。 成長する秋英が見れます。 ・男ぶり 若だんなの母・おたえの若き日の恋物語。 父・藤兵衛との馴れ初めも❤︎ ・今昔 若だんなの兄・松之助に縁談が。 縁談の決着版です。 ・はるがいくよ 離れの庭先に植えられた桜の木。 寂しい若だんなの心と合わさり、不思議な出来事が。 感動の物語り。
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五つの話からなる短編集。 長崎屋が大火事に巻き込まれるところから物語は始まる。煙を吸った若だんなは意識を失ってしまい……三途の川の畔で目を覚ます。なぜか鳴家たちが付いてきていて、若だんなは妖たちを長崎屋へ帰そうと決意する。若だんなたちは無事、長崎屋へ戻ることができるのか……?! 大火の後、焼け落ちた町の復興と共に物語は進む。個人的に『はるがいくよ』が心に残った。桜の花びらの一生を短いと感じた若だんなが、自分の一生もまた、妖たちにしてみれば短いのだと、気づいたところで物語は終わる。 「去って行かねばならない者は、悲しくて哀れかもしれないけれど……残される者もまた、辛い思いを持てあますことになるんだね」
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最後の小紅のお話はとてもぐっときました。 6作目ともなると読者の私もキャラクターへの愛情は深くなっていて、このお話を読んだ後は若だんなと一緒に涙ぐんでしまいました。 人間と妖の時間の長さを桜の花と合わせて表現しているのがとても素敵でより儚さを感じました。
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